読書日記『オーデュボンの祈り』
【著者】
伊坂幸太郎
【オススメ度】
★★★★★★★★★☆
【感想】
★10個をつけることはおそらくないので、実質上満点に近いと思われて結構かと思う。
伊坂幸太郎氏の作品を読んだのは今回が初めてだったが、今作はまるで映画を見終わったようなとても清々しい余韻があり、とても面白い作品だった。
まず愉快な登場人物であろう。未来を知るカカシの優吾や島のルールである桜、嘘しか言わない画家の園山、太り過ぎて動けなくなったウサギ、島外へ行ける唯一の島民である轟などなど。
そして、荻島という外界との交流を断絶した孤島という舞台。
また、本州にいる静香や城山。
それらが、絶妙に組合わさり話が出来上がっている。登場人物の会話の部分部分に伏線、ヒントが挿入されていて、結末に近づくに連れ驚いた。
こんな未来に仕組まされていたのか…!!と。
一読してみる価値は大有り。
それでは次の機会に。