顔の合成写真の作り方=GIMPチュートリアル= | GIMPから始めるグラフィックデザイン【Amatsuchi-Tomokazu】

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AmatsuchiのTomokazuがGIMPを中心としたグラフィックデザインの話やチュートリアルの記事を書いていきます。これからグラフィックデザインを始めたい人、デザインを仕事として活動したい人、そんな人達に一つでも二つでもプラスになる話をしていきたいと思います。

こんにちは^^


久々のチュートリアルの更新です。


いやはや1年ぶりの更新な物で、

どうやって記事を書いていたのかも若干うろ覚えですが、

参考にして頂ける方はどうぞお付き合い下さい^^


しばらく更新をお休みしている間にも、

色々メッセージを頂きまして、


「こんな場合はどうしたら?」

「こういうのを作りたい」


等の質問を色々頂きました^^

ありがとうございます。


中でも、比較的多かったのが、


『顔写真を合成したい』


という要望でした。

ある程度写真合成のノウハウを知っている人であれば大体の事はわかると思うんですけど、

まぁ、相変わらずの我流チュートリアルという事で、僕の合成方法を紹介します^^

(何の記事を書こうか迷ってたので、丁度いいネタになるのでw)


チュートリアルで使っている写真は版権フリーの素材なので、

練習に使いたい方はそのまま画像を保存して使って下さい。


※合成写真を作る事は特に遊びの範囲では問題は無いと思いますけど、決して悪用の無いようにお願いしますw


ババッと作ったので、そんなにクオリティは高く無いですけど、

左から右程度の合成であれば慣れれば10分程度で出来ます^^


FREED MART~GIMP限界突破~ FREED MART~GIMP限界突破~



①まずは写真を用意する



FREED MART~GIMP限界突破~  FREED MART~GIMP限界突破~


ベースの写真、その上に合成したい写真を計2枚用意します。


【ワンポイント】

・顔写真の合成を行う際は、出来るだけ画像の解像度の高い物を選んで下さい。

切り取ったり馴染ませている間に若干レイヤーの画質が落ちてくる場合があります。


・正面の顔のベースに合成するのは正面の顔の素材にして下さい。

傾きとかは回転処理で何とかなりますけど、斜め向いている画像を正面に当てる等の作業になると、

結構な技術が要ります。


・画像の明るさもある程度合わせて下さい。光の加減で、昼の明るさの写真に夜撮影されている写真を合成すると、結構違和感が出てきます。加工で調整は出来ますけど、やはりそういう処理をすればするだけ、画質は落ちてきます。



②画像を切り抜き、サイズ、角度調整


FREED MART~GIMP限界突破~


ベースではない貼り付ける側のレイヤーに「アルファチャンネルを追加」し、

顔の部分以外を大雑把で構わないので切り取ります。


FREED MART~GIMP限界突破~



その後、大体顔の上の場所まで持ってきて、顔のサイズに合わせます。

回転ツールやレイヤーの拡大縮小ツール程度で大丈夫です。

上のレイヤーの不透明度を少し下げて調整するとやりやすいです。


FREED MART~GIMP限界突破~  FREED MART~GIMP限界突破~


大体の場所が決まったら、レイヤーマスクや消しゴムツールを使い

合成に必要な顔パーツを残して消していきます。


FREED MART~GIMP限界突破~


上のレイヤーだけを見たらこんな感じです。

ある程度調整出来たら「レイヤーマスクを適用」して下さい。



③色合いの調整


上記の状態のままだと、色合いが少し違うので、

「カラーバランス」にて色合いの調整を行います。


※ポイントとしては隣接している部分との色合いの違いでは無く、

ベース側全体の肌の色にバランスを合わせて下さい。

明暗はその後に調節できます。


下のような感じになります。

上のレイヤーの方が明るい感じになっていますが、

この後調整するので問題ありません。


FREED MART~GIMP限界突破~



ベースの写真との明暗の調整を行います。

不透明度「20」、ぼかしブラシの覆い焼きツールで

ベースの写真の暗い部分を上の明るさになじませます。


簡単にレイヤーのつなぎ目の部分をサッサッとブラシを走らせれば明るくなってきます。


色合いを合わせたので、ベースの写真も明るくすれば上のレイヤーと同じような色になります。

(この感覚は何回かやっているうちにコツをつかんできます。)


下のような感じになります。

合成するレイヤーを非表示にすると右のような感じになります。


FREED MART~GIMP限界突破~  FREED MART~GIMP限界突破~


※今回のチュートリアルではベースが暗い場合を明るくしましたが、

逆の場合もあります。ベースを暗くしたい場合は「焼き込みブラシ」を使って下さい。


上記作業が完了したら、レイヤーを2つ、統合して下さい。



④写真をなじませる


現状のままだと、まだ荒れた感じになってしまっているので、

画像をなじませる作業をします。


まず、不透明度60くらいのスタンプツールで肌の質を馴染ませます。

残念ながらまだスタンプツールのチュートリアルは作って居ないのですが、

指定した場所を別の場所にブラシで書き込める機能です。


大体触ってみればわかると思うのですが、

この肌の色を出したいって場所にポイントを合わせれば、他の場所にその肌の色が出せるような機能です。

不透明度を60くらいにすれば、ぼんやりと馴染んでくれます。


FREED MART~GIMP限界突破~


上の画像くらいに馴染ませたら、あとは仕上げです。


ぼかしツール等を使って、色の混ざりをぼかしていくだけです。

③の作業のままぼかしツールを使うよりも、上記スタンプツールで色合いを合わせてからの方が、

綺麗に仕上がるのでお勧めします。


FREED MART~GIMP限界突破~


あとは、焼き込みブラシや覆い焼きブラシを顔全体に使い、

影などの調整を行えば出来上がりです。


慣れて、もっと丁寧にやれば、結構精度のいい合成写真が作れます^^

アイドルグループの顔を全部オッサンにしてみるとか、

地味に面白い物が作れますw


久しぶりの更新だったので、

ちょっと難しい感じになっちゃったかもしれないです^^;


何かわからない事があったらメッセージかコメントでお願いします。