人は高いところから、話したり書く時は別人になる。
一面を隠して、一面を誇張して、それを自分だと思い、思わせたがる。
かくて口と腹が違うのは、政治家や上役ばかりではない。
我々の常である。正直を志す芸術家も、われにもあらず嘘を書く。
(F師の和顔愛語3)
M氏は嘘についてつぎのような文章を書かれています。
嘘を嘘として嘘をつく時、その嘘は嘘でなくなる。(嘘も方便又は嘘の居直りの真理)
嘘を上手に言う人は、本当のことを言っても嘘に聞こえる。(嘘の謀略)
嘘も百ぺん言えば『本当』になる。(嘘の悲願)
芸術家は「嘘を表現する」と言われます。
事実を表現するのではなく、自分の脳の中で咀嚼して、よりよい形で世の中に出していきます。いい嘘と悪い嘘があるようです。
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