私より年配の、少し腰の曲がったおばあちゃんが乗ってきたのに誰も席を譲ろうとしないので、憤慨した私は立って席を譲ったことがある。
考えてみるまでもないが、これは動機が不自然であり、偽善的・欺瞞的行為でもある。
善意からではなく、これ見よがしの態度は我ながら恥ずかしい。
みっともないと反省したことでもある。
老老介護のようなものだが、周りはまったく反応なし。
ところが最近になって電車に乗ると、空席はないかとキョロキョロしている自分に気が付いた。
いよいよ老境の心境になっている。(和顔愛語2)
私は始発のバスに乗ることが多い。以前は一番便利のいいところ(優先席には座らない)に座って、すぐに席を替わってあげるつもりでいたのに、最近は。座っていたい時はずっと奥の方の席に座る。
ずっと奥だと替わらなくてもいい場合が多い。
席を替わってあげる声掛けが難しい。
「どうぞ」と言って遠くへ移動できればいいけど、満員で難しい時がある。
「どうぞ」と言った時には、「ありがとう」と言って受け取ってもらうとホッとする。
ちなみにF師は、多分85歳くらいになられていると思います。
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