今年1月から毎月1回開催している、「秋月杏奈のビジネスパーソンのためのワインサロン」。
第6回目は、シャンパーニュを取り上げた第5回目に続いて、世界中で生産されているスパークリングワインのバリエーションを知っていただく回を実施しました。
どういうバリエーションかというと、
ワインはそもそも、ブドウが栽培されている土壌のタイプや気候、またブドウの種類によっても、できるワインの味わいが全然変わってくるので、
スパークリングワインも、国ごとに栽培されているブドウの種類やテロワール(土壌の質や気候、水、空気、湿度など、あらゆる自然環境のこと)によって、酸がシャープで爽やかな味わいのものから、トロピカルフルーツのようにフローラルで果実味が豊かなものまで、世界中にはあります。
とは言っても、何がどう違うのか、ピンとこないですよね。
そんなわけで、
第6回目は、特にメジャーな生産国と、国や地方ごとに栽培されている品種、造り方、味わいについて説明しました。
ちなみに、世界中のあらゆるスパークリングワインの中でも、最高峰、ベンチマークとされているのが、シャンパーニュ地方のみで生産されたスパークリングワインのみが名乗ることのできる「シャンパーニュ」(*注)に匹敵する発泡性ワインを世界中の生産者は造ろうと努力しているため、シャンパーニュ地方で用いられている「瓶内二次発酵」を多くのワイナリーで用いられています。
(*注:日本では、「シャンパーニュ」という呼び名だけでなく、「シャンペン」という呼び名もありますが、そもそもシャンパーニュはフランス語で、"champagne"のため、スペル通りに発音すると、「シャンパーニュ 」にしかなりません^^;
ただ、フランス語の発音では、どちらかというと、"a"の音ははっきりとは発音されないため、無理矢理カタカナで表現すると、「ションパーニュ」に聞こえます。アクセントは、最初の「ショ」だけに置かれます。)
さて、そんな違いを実際に体験してみようということで、試飲用ワインをセレクトしました。
左から順に、
*甲州 スパークリングワイン/ Kisvin Winery
品種:甲州 100%
*Sparkling Shiraz Cabernet/ Grant Burge
スパークリング・シラーズ・カベルネ/ グラント・バージ
品種:シラーズ、カベルネ・ソーヴィニヨン
生産国&地方:オーストラリア 南オーストラリア州
世界的にも珍しい赤のスパークリングワイン
*Sofia Blanc de Blancs/ Francis Ford Coppola Winery
ソフィア・ブラン・ド・ブラン/ フランシス・フォード・コッポラ・ワイナリー
品種:ピノ・ブラン 70%、ミュスカ 15%、リースリング 15%
生産国&地方:アメリカ カリフォルニア州
世界的に有名な映画監督、フランシス・フォード・コッポラ氏が設立したワイナリーで、娘のソフィアの結婚式のために造られた、スパークリングワインです。
ラベルのデザインだけでなく、味わいも女性らしく華やか。
*Proycto Cu4tro Cava Premium Reserva/ Clos Montblanc
プロジェクト・クアトロ・カヴァ・プレミアム・レゼルバ/ クロ・モンブラン
品種:マカベオ 50%、チャレッロ 20%、バレリャーダ 20%、シャルドネ 10%
生産国&地方:スペイン カタルーニャ
*Crémant de Bourgogne/ François Mikulski
クレマン・ド・ブルゴーニュ/ フランソワ・ミクルスキ
品種:ピノ・ノワール 60%、シャルドネ 30%、アリゴテ 10%
生産国&地方:フランス ブルゴーニュ地方
*Franciacorta Gran Cuvée Brut/ Bellavista
フランチャコルタ・グラン・キュヴェ・ブリュット/ ベラビスタ
品種:シャルドネ 80%、ピノ・ノワール 19%、ピノ・ブラン 1%
生産国&地方:イタリア ロンバルディア州
ワイン業界に引き続き携わっている私としても、試飲を通じて、再確認だけでなく、新たな発見も得られた回でした。