博報堂は、タイ・バンコク市にある「タイ博報堂」と、
ローカル・独立系で最大規模の広告会社「SPA社」の事業を統合し、2009年4月1日より新体制「SPA博報堂」を設立する。
博報堂リリース:http://www.hakuhodo.co.jp/pdf/2009/20090304.pdf


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「タイ博報堂」は、1973年に設立され、主にタイ国における日本企業の広告業務を取り扱ってまいりました。
一方、「SPA社」は、1977年に設立され、タイ企業の広告業務を中心に取り扱う、タイのローカル・独立系で最大規模の広告会社です。
今回、この新体制のもとで、日本側とタイ側の人的リソースや広告プランニングナレッジ・スキルを融合することで、タイ現地で独自の強みを持つ広告会社が実現されます。
これにより、今後益々重要視されるタイ国、アジアマーケットにおいて事業規模の拡大と双方のノウハウの共有などを通じ、クライアントにこれまで以上に質の高いサービスを提供していくことを目指してまいります。

<事業統合後の会社概要>
社名 :SPA博報堂(英文名:Spa-Hakuhodo Advertising Co., Ltd.)
所在地 :タイ・バンコク市
営業開始日 :2009年4月1日 (予定)
資本金 :53,404,500バーツ(約147百万円)
株主構成 :Future Marketing Communications Group社※1 74.9%
博報堂アジア・パシフィック※2 25.1%
従業員 :約120名
代表 :Kitti Chambundabongse (現SPA社代表)
役員 :未定(2009年3月4日時点)

※Future Marketing Communications Group社について
タイにおいて広告・マーケティングサービス関連の事業会社を傘下に持つ、ホールディング・カンパニー。
タイ博報堂のこれまでの事業パートナーである、オサタヌクロー
家が所有しており、これまで当社とは近しい関係でそれぞれの事業展開をしている。
FMCG社傘下には、100%出資の広告会社・SPA社(2009年3月3日現在)のほか、
広告制作・PR・ケーブルテレビなどの事業会社約10社を保有。
当社タイ2拠点(タイ博報堂、博報堂バンコク)が出資している現地トップクラスのメディアエージェンシー、
Media Intelligence社にもFMCG社から33%の出資がなされています
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タイの市場について調べてみた。


2007年のタイ広告市場前年比2.5%増、920.1億バーツ(2500億円)
テレビ:534.8億バーツ
ラジオ:64億バーツ
新聞:158.3億バーツ
雑誌:59億バーツ
野外広告:44.8億バーツ
移動体(電車、バスなど):9.6億バーツ

2008年のタイ広告市場前年比2.8%減 894億8,800万バーツ(2400億円)
テレビ:511.3億バーツ
ラジオ:69.3億バーツ
新聞:152.2億バーツ
雑誌:58.2億バーツ
野外広告:42.1億バーツ
移動体(電車、バスなど):13.6億バーツ

広告主の上位では
ユニリーバ
P&G
トヨタ
ロレアル
アドバンスド・インフォ・サービス
ネスレ
などがいる


ちなみに
SPAはタイ企業の広告業務が中心で、2008年の広告取扱高は11億バーツ(約30億円)だった。
主な顧客はオーソトサパー、タイのビール大手ブンロート・ブルワリーなど。

タイ博報堂は1973年設立で、主にタイに進出した日本企業の広告業務を取り扱っている。
昨年の広告取扱高は約5億バーツ(約13.5億円)。