体脂肪率のひみつ | 真剣ダイエット(モデル・女優が、コッソリやってる正攻法) 

体脂肪率のひみつ

最近の体重計には、体脂肪率を測定する機能がついているものが多くなりました。

オムロンのカラダスキャンや、タニタのインナースキャンなど、オシャレなデザインの測定器が、お手軽な値段で買えるようになりました。
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またジムに通われている人は、ジムに備え付けてあるインボディという測定器を利用されたことのあるかたも多いかと思います。

でも実際のところ、これらの手軽に体脂肪率を測れる機器は世間一般で思われているほど正確な数値ではないということはご存知でしょうか?

これらの機器は「インピーダンス法」といって、体に微弱の電波を流して、その反応値を各メーカー独自の計算式に当てはめ、その人の体脂肪率を推測するというものなのですが、実際にその計算式は各メーカー間で異なるため、A社の体脂肪計では23%だけど、B社の体脂肪計では27%だったみたいなことも往々にしてあります。

またこのインピーダンス法は、その人の体内の水分量によって3%ぐらい数値が変化しますし、手のひらの湿気によっても数値は変わります。ちなみにこのタイプの測定器は、水を多く飲んでれば表示される体脂肪率は低くなり、カラカラの状態では高くなります。

スポーツジムなどでときどき行われる体脂肪率変化コンテストでは、このテクニックを使って上位入賞する人も多いらしいです^^;


ちなみに、本当に正確な体脂肪率を測定したい場合は、「密度法」という測定方法を用いて測定します。その具体的な方法として、水中体重秤量法や空気置換などの方法があります。

水中体重秤量法は、肺の空気を最大限に吐き出した状態で水中に入って、水中で体重を測定します。水中では体積分の水の重さを浮力として受けるため、水中の体重と普段の体重の差から体積が算出できます。そして体積と体重から密度を求めることで、その密度から体脂肪率を計算します。
水中体重秤量法


空気置換法は、容積が一定の密閉された容器(BOD PODなど)にはいり、内部の圧力の変化させ、その圧力変化から人の体積を測定します。体積が分かったら、水中体重秤量法と同様に体脂肪率を計算します。
空気置換法


またインピーダンス法、密度法の他に、超音波法キャリパー法といった測定方法もあります。

これらの測定法は、こちらの専門トレーナーさんが書いたまとめサイトに簡単にまとまっているので、ご興味のある方はご参照ください。


つまりここでの結論としましては、皆さんが使われている一般の体脂肪計では、残念ながら数値がばらつきが出やすいので、あんまり他人の体脂肪率の値とかは気にするのは、気にするだけ無駄だということです。

ご自宅で同じ機械を使い続け、いつも同じ条件(時間帯、食前、風呂前など)で測定して、それを1週間単位で平均値を出して、それを月ベースで調べていくくらいが、インピーダンス式の体脂肪計の妥当な使い方だということです。

一部のスポーツジムでは、インピーダンスの測定器(インボディなど)でお金を取っているところもありますが、先述の通り表示される数値はまちまちなので、わざわざそんなものに料金は払わなくていいですよ(笑)。