DHCプロティンダイエット(友近の)について | 真剣ダイエット(モデル・女優が、コッソリやってる正攻法) 

DHCプロティンダイエット(友近の)について

最近テレビCMやネット上でも話題のDHCプロティンダイエットについて、分析・考察したいと思います。結論を先に言うと、DHCプロティンダイエットは、かなり残念なボッタクリ系のダイエット商品ですよ、ということなのですが、とりあえず読んで理解を深めてもらえれば幸いです。

まず「プロテイン」ってよく名前は聞くと思いますが、そもそも英語で"Protein"とは「タンパク質」という意味です。つまりプロテインとは、タンパク質を牛乳や大豆から抜き出して、それを乾かしたただの加工食品なのです。

テレビCMではDHCのほかに、ジャニーズの山Pがスケートの浅田真央ちゃんと出演しているウィダープロテインが有名です。CM中に山Pが説明してますよね、「プロテインとはタンパク質のことです」って。DHCのプロティンも、中身はそれとほぼ同じです。

ここでトレーニングの基礎知識なのですが、そもそも粉末プロテインとは、ワークアウトしている人がタンパク質をたくさん摂取するための、便利アイテムなんです。

というのも、本格的にワークアウトをしている人が筋肉を効果的につけようとする場合、1日の食事でトータルで「体重×2~3g」程度のタンパク質(ex.体重50kgなら100g~150g)を摂ることが大事なのですが、それを食事だけで摂ろうとすると、かなりの量になるからです。例えばタンパク質が豊富な牛乳で代用すると、1日に3~4リットルも牛乳を飲むことになります。でもこれを毎日続けるのは大変です。そこで粉末プロテインを使うと、水や牛乳に溶かしてサラサラと飲むだけで、1日に求められるタンパク質を胃の負担が少なく摂取できます。これが、プロテイン本来の使い方なんです。

ただしDHCのは、通常の粉末プロテインとは違う使い方を推奨しています。それは、同商品サイトにあるように、置き換え食としての使い方です。

確かに粉末プロテインには糖質、タンパク質などが含まれているので、最低限の栄養素は摂取できますし、それだけで一定の満腹感も得られます。DHCプロティンダイエット1袋(50g)の成分は以下の通り。ビタミンなど色々な栄養素も入っているみたいですが、カロリーの主軸となる栄養素はタンパク質と糖質によるものです。

【いちごミルク味】178kcal、たんぱく質20.2g、食物繊維7.5g
【ココア味】177kcal、たんぱく質20.9g、食物繊維8.2g
【コーヒー牛乳味】175kcal、たんぱく質20.5g、食物繊維7.8g
【バナナ味】177kcal、たんぱく質20.5g、食物繊維7.5g
【ミルクティー味】178kcal、たんぱく質20.8g、食物繊維7.5g 

DHCプロティンの中で最もお買い得される速攻プロティンダイエット2個セット(30食分、1回50g)の価格が¥8,300(税込)。必須アミノ酸が100ということから、ソイプロテインではなくホエイプロテインということが分かります。使い方は、「1日3食のうち1食または2食を食事の代わりにお召し上がりください。過度のダイエットを防ぐため、1日2食を限度としてください」とのこと。

ここで1袋当たりの値段が8300円÷30袋=276円、そして1袋あたり20.6gのタンパク質が入っているとして、単純に粉末プロテインだけで算出すると、タンパク質50g当たり670円の計算になります。市販されている他社の平均的なプロテインの価格が、タンパク質50gあたり150~200円前後なので、DHCプロティンは値段の割りにタンパク質が非常に少ない粉末プロテインだということが分かります。

そして実際、他社の粉末プロテインを水や牛乳で溶かして飲んでも、栄養素的にはDHCプロティンダイエットのように、置き換え食として飲むことも当たり前に可能です。一定量のタンパク質と炭水化物を一緒に摂れば、それで必要最低限の栄養素が摂取でき、脳も安心して空腹感は満たされますので。

結論として、DHCプロティンは他社製品と比べて、コストパフォーマンス(費用対効果)がたった3分の1から4分の1である、という残念な結果になりました。置き換え食をしたいのであれば、DHCプロティンダイエットよりも、他社のプロテインの方がずっと安いということです。ちなみに私の知ってるプロテインで最安のものが50gで134円なので、DHCより5分の1の安さですw もちろんクオリティが低いということはありません。

DHCプロティンダイエットは、ボッタクリもいいところ。なので巷の95%の怪しいダイエット法に入れちゃってもいいと思います。