10年くらい前のことですが、地方に住む友人が上京してくるので、ちょっとリッチなホテルステイを楽しむことにしました。
待ち合わせ場所に現れた友人はスニーカーにジーンズとラフな格好。せっかく良いホテルに泊まるのだからもう少しお洒落して
くれば良いのにと思いましたが、子供に一番お金が掛かる時でもあったので、洋服に贅沢は出来なかったのかもしれません。
翌年もまたホテルステイを楽しむことになり、フロントに現れた彼女は・・去年と打って変わってファッショナブルに!!
どうしたの?と驚く私に「し・ま・む・ら上から下まで1万円でお釣りがくるの」と・・。しまむら何だそれというのが
当時の認識でした。
それが今やユニクロに次ぐ売上2位という大進撃あちらこちらで店舗を見かけるユニクロは納得ですが、都心では
それほど見かけない郊外型「しまむら」がそんなに売れているのは本当に驚きです。彼女は元祖しまラーだったんですね。
ユニクロは2008年度の売上が大手4百貨店の合計額を抜いて最高益とか!!デパートは苦戦を強いられてますね。そういえば、
最近は洋服よりデパ地下で食料品を買うのがメインになってきました。先日、たまには定価で洋服を買おうかと(デパート
積立の買い物券が残っていたからですが)・・あれこれ見て回りました。どの店も相変わらず強気な値段設定です。
中国製や東欧製でも何でこんなに高いのか?デザインや品質が際立っているかといえば、そうでもない。う~ん、これでは売上が減少する
のも無理ないかも。といって、街中ファストファッションだらけになるのも寂しい。もっとデパートに頑張ってもらいたいです。
価格破壊、激安傾向は衣料品だけでなく他の業界にも及んでいます。低価格はお財布には優しいけど、結局それは企業の売上を
圧迫し人件費削減、給料カットに繋がり、回りまわって自分の首をしめることに・・。グローバル化した世界経済の中ではその
流れは防ぎようもなく、消費者はこんなに安くて大丈夫?と戸惑いながらも激安価格に慣れていくのでしょうね。
吉野 薫