• 31 Jul
    • Harry Potter and the Half-Blood Prince

      悲しいぜ。。。 うわ~ん。 ゴメンナサイ! 今日は久しぶりに尾張徳川家を書こうと予定してたんですが、 ハリポタをやっと読了して、そちらの方に浸ってます。 ハリーさん(@「その日暮らし」http://harryhk.exblog.jp/ )が以前おっしゃっていたように、 シリーズ最終間に向けてますます重く、暗い事件が続いてゆきます。 このシリーズは1年に1作ずつ出版され、その1作が作中でもやはり1年に相当する、というのがひとつの売りでありました。1年に1作ずつ、というのはさまざまな事情で崩れてしまったのですが、1作が作中の1年に対応する、という構成は変わっておりません。US版では背表紙にYEAR1~YEAR6の番号が振ってあります。 ですから主人公ハリーも1年ずつ年を取り、彼のものの見方考え方も変わってきますし、彼を取り巻く周囲も変わってゆきます。 子供の本とはいえ、ハイティーンにむけたものになってます。 シリーズの後半(5,6巻)で重い雰囲気になるのもそのゆえでしょう。 もちろん、そういったことをあえて避けて明るい面のみを描写しても主人公の成長はきちんと描けるでしょうが、そうしなかったのはローリングさんの人間や社会、あるいは子供の成長に対する見方、考え方によるもの。 とまあ、当たり前のことをえらそうに書きましたが、私はこの作品が好きですし、また映画も楽しみです。 ファンタジーの本家、英国で、これまでの傑作ファンタジーのエッセンスを用いたこのシリーズももう少しで終わろうとしています。 ローリングさんが最初に思いついた最終作の最後のシーンももうすぐ。

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  • 27 Jul
    • 岡野友彦 『源氏と日本国王』

      征夷大将軍という、奇妙な存在 岡野 友彦 源氏と日本国王 国民的アニメといってもいい『ドラえもん』。その主役キャラの紅一点がしずかちゃん。 彼女のフルネームは源静香(みなもと・しずか)。 おお! 源氏! さすが国民的ヒロイン。 なんとも日本的な、由緒正しそうな名前ではありませんか (ということは「しずか」は静御前からとったんでしょうか?) でも「みなもと・しずか」って言いにくくないですか?  源義経は「みなもとのよしつね」  源頼朝は「みなもとのよりとも」 源姓は姓と名の間に「の」を入れますよね。ワープロで「の」つきで入力してもちゃんと変換します。 源氏に限らず他の氏族 平清盛、藤原道長、坂上田村麻呂、小野妹子、蘇我馬子 などみな「の」つきですね。 (ちなみに私は芸能方面に疎くて、藤原紀香さんの名前を聞いたとき、「ふじわらの・りか」という昔の人物かと思っちゃいました。お馬鹿ですね~) 「の」を入れるか、入れないか。 実は塾の生徒さんからも時々質問されるのですが、そのときはこう答えています。 「大体平安時代までは『の』を入れて、鎌倉時代からは『の』を入れないんだよ」 スミマセン。実はこれはまったくのウソ、ではないものの、真実ではありません。話がややこしくなるので方便として言っています。 この本ではその「の」つきの名前である氏(うじ)・姓(かばね)の説明から始まり、特殊な氏である源氏について考察をしております。 結論を言えば、古代から連綿と続いていて血脈を表す姓は「の」つきとなり、家職や本貫地をあらわす苗字になると「の」をつけない、なんだそうです。その苗字を名乗りとするのが中世以降なので乱暴に言えば鎌倉時代以降は「の」をつけない、といってもよいでしょう。 鎌倉時代以降でも姓はきちんと名乗りに入っています。本当は。 ですから足利尊氏は源尊氏(みなもとのたかうじ)が本名であり、新たに豊臣の姓を賜った秀吉は「とよとみのひでよし」と読むのが本当なのだそうです。 近代社会になってから姓と苗字の区別がだんだんとあいまいになり、藤原紀香さんも「ふじわらののりか」ではなく、「ふじわらのりか」となりました。 ややこしいですがおもしろいですね。 さて、その姓の中でも「源」というのは いったん臣下、皇族でない身分となっても、皇族に復帰できるという、他に類を見ない特異なものなのだそうです。 そういった姓であるがゆえに源氏は特別な存在であり、武家の棟梁となった「清和」源氏も、征夷大将軍であるから武家の棟梁なのではないというのです。 そして実質ともに日本全体の政権担当者となった足利義満以降の武家の棟梁が源氏の長者を兼ねたことに着目しています。 このようにして今まで不明瞭だった中世から近世の日本の制度を解明しようと試みている本です。 帯に書かれている通り、将軍だから支配者ではない。 さらに源氏のみ将軍になれる、というのも俗説として退けています。確かに古代、それに鎌倉~南北朝時代は源姓の将軍のほうが少ないですね。 少しややこしいですが、なかなか味わいの深い内容です。 *苗字と姓の両方を名乗りに入れると例えばこうなります 勝海舟なら 安房守 勝麟太郎 物部義邦(あわのかみ かつりんたろう もののべのよしくに)

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  • 26 Jul
    • 歴史バトン

      **ちょっとだけ加筆しました** nanika-possibleさん(http://ameblo.jp/nanika-possible )から回ってきました。“歴史バトン”。 ありがとうございます! 運痴(運動神経ゼロの、運動音痴)の私にとってバトンはスタアの象徴、憧れの的(以前言いましたっけ)。 さらに歴史物は私のお気に入り。やったね☆ 精一杯努めさせていただきます! 1. Number of your book about history (歴史に関係する本の所持数) ぐはあ。また数の質問ですね。 ランダムに10冊ほど出してみたら3冊ほどが歴史関係でした。 なので、無茶苦茶乱暴な計算ですが、全体の3~4割。ということで1500冊くらいでしょうか。 2. People who patronizes it now (今イチオシの人物) 中世イングランド国王、ヘンリー5世(1387-1422)。 英仏百年戦争後期、ジャンヌ・ダルク登場の直前に活躍した人物です。 シェイクスピアの史劇 『ヘンリー四世 第一部・第二部』、『ヘンリー五世』にその生涯が詳しく描かれています。どんな人物だったかといえば。。。 皇太子時代に放蕩の限りを尽くし、悪友たちと交わります。ですがそれは世俗を知るための仮の姿。父、四世王の死後、即位するやとたんに英邁な王に大変身。曽祖父エドワード三世以来因縁の深いフランスと矛を交え、圧勝します。 特にアジンコート(仏語でアジャンクール)の戦いではわずか五千の兵でその五倍以上のフランス軍を打ち破ります。 そして1420年、トロワの和約でフランス王女キャサリン(仏名カトリーヌ)と結婚。仏王シャルル六世の後継者兼摂政となります。 しかし、ああ! 何という運命のいたずらか! 1422年三度目のフランス遠征中、おそらく赤痢であろうと思われる病気にかかり陣没します。それはシャルル六世の死のわずか二カ月前。あと半年でも長生きしていたら英仏連合王国の王となれたのに。。。 彼の死後はまだ赤ん坊のヘンリー六世が英仏両王国の王となるのですが、幼君には厳しすぎる時代。 フランスでの領地を喪失し、イングランドでもばら戦争という内乱が起こり、王位を追われてしまうのです。 その青年時代の放蕩は信長を、大勝して王女と結婚するというのはドラゴンクエストなどのRPGを髣髴させます。 日本では今ひとつ知名度が低いですが、イギリスではかなり有名(サイトを検索しただけでも何万件もヒットするほど!)な英雄であります。 ウィリアム・シェイクスピア, 小田島 雄志 ヘンリー四世 第一部 シェイクスピア全集 〔15〕 白水Uブックス ウィリアム・シェイクスピア, 小田島 雄志 ヘンリー四世 第二部 シェイクスピア全集 〔16〕 白水Uブックス ウィリアム・シェイクスピア, 小田島 雄志 ヘンリー五世 シェイクスピア全集 〔19〕 白水Uブックス ↑白水ブックスではシェイクスピアの全戯曲が新書版で出版されています。お得ですよ~。 ジェネオン エンタテインメント ヘンリー5世 ↑オリヴィエの再来といわれたケネス・ブラナー初監督作品(主演も)。 ハリポタでハグリッドを演じているロビー・コルトレーンが皇太子時代の悪友、フォールスタッフを演じています。またトレロニー先生役のエマ・トンプソンはキャサリン役で出演。 ブラナー自身もハリポタに出ていましたね。 (ゴメンナサイ! 未だにハリポタ漬け!) ビデオメーカー ヘンリィ五世〈デジタルニューマスター版〉 ↑第二次大戦中、戦意高揚の為に作られたといわれるオリヴィエ版 サーの称号を持つ名優オリヴィエが初めてシェイクスピア劇を映画化(製作・監督・主演)しました。 この映画以後、『ハムレット』、『リチャード三世』も映画化。 彼のこの映画がなければオリビア・ハッセーやデカプリオの『ロミオとジュリエット』もなかったでしょう。 シェイクスピアの史劇ではもちろん、脚色がなされています。皇太子時代の放蕩はシェイクスピア当時から流布していた俗説で、本当はまじめな人物だったそうです。 そんな彼の短く、激しい生涯をいつか書いてみたいです。 Denise Giardina Good King Harry (Ballantine Reader's Circle) ↑ヘンリー五世はシェイクスピア劇のイメージが圧倒的に強いのですが、そんな束縛から離れ、現代的な視点から描いた傑作。 この作品ではハリー(ヘンリーの愛称)がなぜ長い間正式な結婚をしなかったのか、なぜアジンコートに見られる戦術を組み立てられたのか、また当時の世相もよくわかります。残念ながら未訳! 日本では彼の個人的な評伝や小説はないですが、イングランド王家、イングランド通史として、次が分かりやすいかと。 森 護 英国王室史話〈上〉 ちなみに皇太子時代のハル(ヘンリーの愛称その2)も映画化されています。 オーソン・ウェルズが主演のその名も『フォールスタッフ』という映画(アマゾンでは見つからず)、 そしてリバー・フェニックスとキアヌ・リーブスが出ている ポニーキャニオン マイ・プライベート・アイダホ これは『ヘンリー四世』をバックにした現代劇です。キアヌ演ずる市長の息子がいわばハル皇太子。 3. The battle I remained (印象に残っている戦い) 歴史好きは動乱好き。とはいえ、人類の歴史の多くは戦争の歴史でもあるんですね アジンコートの戦い 1415年 イングランドVSフランス ヘンリー五世が大勝。 百年戦争といえばクレイシー、ポワティエの戦いが有名ですが、この戦いもなかなか。 イングランドのとった戦法は長篠の戦いを髣髴させます。 カデシュの戦い 紀元前1285年 エジプトVSヒッタイト クリスチャン・ジャックの小説で有名なラムセス2世の活躍した戦い。 両者引き分け。 クリスチャン ジャック, Christian Jacq, 山田 浩之 太陽の王ラムセス〈3〉カデシュの戦い ザマの戦い 紀元前201年 ローマVSカルタゴ 第二次ポエニ戦争最後の戦いで、ハンニバルとスキピオ、名将同士の直接対決。 アルプス越えをしてローマの肝を冷やしたハンニバルも年には勝てず。 象部隊の投入時期を間違えてローマの勝利となりました。 塩野 七生 ローマ人の物語〈2〉― ハンニバル戦記 4. Five person favorite of me, or that mean a lot to me (好きな、若しくは特別な思い入れのある人物5人) どちらかといえば知性派が好きです。 勝海舟 何度か言及しているので、やはりな、とお思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか。 勝先生は私の人生のお師匠さんです。 ジョゼフ・フーシェ これも。HNにしているくらいですからね。 詳細はこのブログのプロフィール欄をご覧下さい。 横井小楠 勝海舟が先生と呼んだ三人のうちの一人。 (ちなみに他の二人は剣術の師匠、島田虎之助と蘭学を手ほどきしてくれた永井青崖) かなり柔軟な思想の持ち主です。 思想が違うだけで命のやり取りをしていた時代にあって、 「私は今日このとき、今の思想に命を懸けている。しかし、明日になればまったく異なる考えを持つかもしれない」 としゃあしゃあと言ってのけた人物。 雄藩連合を、後に大政奉還を画策しました。 ラインハルト・ハイドリヒ SS(ナチス親衛隊)のナンバー2で、ドイツ諜報機関のトップ。 「金髪の野獣」、「第三帝国の斬首官」と恐れられました。 この人も徹底したマキャベリストで、自身は少しもナチズムを信用していなかったのですが、その手腕で瞬く間に登りつめました。 彼はテロによって命を落としますが、もし生き延びていたら第三帝国崩壊時にどんな行動をとったか、非常に興味があります。 北条泰時 頼朝が始め、父義時が朝廷を打ち破って定着させた武家政治ですが、この人がいなかったら700年も続かなかったでしょう。 力の義時、情の泰時。 北斗の拳で言えば義時がラオウで泰時がケンシロウ。むちゃくちゃですか? そうですね。スミマセン 次点 徳川宗春 この人は政治家としては吉宗に遠く及ばないのですが、そういった欠点も含めてその明るい人間性が好きです。って、会った事あるのかよ? と突っ込まれそうですね。 5. One-Five people to whom I'm passing the baton (バトンを回す人1~5人) ええと。心当たりの人、大抵は既に回っておりました。誰でもいいから、持っていってください~!

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  • 25 Jul
    • マイケル ガーバー 『バリー・トロッターと愚者のパロディ』

      おちょくられるのは傑作だから! マイケル ガーバー, Michael Gerber, 浅尾 敦則 バリー・トロッターと愚者のパロディ すみません。 現在、頭の中がハリポタ漬けなんです。 ということで以前に読んだ本の紹介を。 さて、 『魁!! クロマティ高校 THE☆MOVIE』という映画があります。 とらさんの紹介記事を読んで何が何でも見に行きたくなりました。 ところでこの映画、 元巨人のクロマティが訴えを起こしているそうですね。 洒落の通じない人は困るなあ。 おちょくられるのは、それはあなたがすばらしいからなんですよ! クロマティさん! 皆に愛され、尊敬されるほどおちょくられやすい。 ミステリ史上、パロディ、パスティーシュが最も多いのがシャーロックホームズ。 ファンタジーではおそらくアリス。 ですからクロマティさんはホームズと比せられる存在となったのですよ! 多分。 もちろん、おちょくる方もちゃんとおもしろいものを作らなければなりませんが。 ハリー・ポッターもさまざまなパロディ、パスティーシュが出ました。 同人誌を含めれば数え切れないほどでしょう。 関連本も書店に多く並んでますね。 作品の評価がまだ定まっていないので、評論は作品よりもそれらをめぐる社会、商品市場を扱ったものが殆どですが。 そんな中で私が最も笑ったのがマイケル・ガーバーのこの本。 ローリングさんがクロマティ氏と同じ度量なら確実に怒り狂うであろうというくらい、徹底的に作品、キャラクタ、さらにローリングさん自身をおちょくってます。 そう、パロディなら原作者が怒り狂うくらいからかっているのがおもしろい。 そしてこの作品、おちょくりの対象は自身にもむいている。 そして私たち全員もおちょくられているのです。 人気作品とそれをめぐる状況が。 主人公バリーはJ・G・ロリンズ(!)の著作によって一躍有名になり、ホッグウォッシュ魔法学校に11年も在籍。大人になりきれない、モラトリアム人間です。 そんな彼がハリウッドによる自身の作品の映画化を阻止せんと、友人のローン、アーミンとともに旅に出ます。 各キャラクタのおちょくり方も爆笑物ですが、一連の作品で有名になり、英雄視されたことに悩むバリーに, 商業主義に染まった大人たちに対峙するバリーには笑いを超えて、考えさせられます。 熱狂的なファンの方にはお薦めできませんが、おもしろいですよ。 マイケル・ガーバー, 小池 亜也子 バリー・トロッターと誰も望まない続編 ↑続編も出てます!

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  • 24 Jul
    • 国松 俊英 『スズメの大研究』

      よく知っているはずなのにひみつがいっぱい! 国松 俊英 スズメの大研究 やあ! ふたたびボクだよ! 夏休みになって、子どものようにはしゃいでいるフーシェだよっ。 ボクは塾(じゅく)のセンセだから、夏休みはいそがしいんだ。 だけどいつもより長く生徒さんたちと勉強できるから、うれしいんだ。 生徒さんたちにはめいわくだろうけれどね。。。 夏休みの宿題には「自由研究」があるよね。 みんな、はりきってるかな? ボクも子どものころはいろいろな研究や観察をしたよ! 1年生のときはアゲハチョウの飼育(しいく)と観察を、 2年生のときはクロヤマアリの飼育と観察を、 3年生のときはオオカマキリの飼育と観察を、 、、、ってきりがないね! 飼育と観察が好きだったんだ! 自分でいろいろ観察しているとわからないこと、ぎ問がたくさん出てくるよね。 そんなときには百科事典で調べたり、本を読んだり、インターネットで調べてみるといいよ! 童話作家であり、自然の観察やスポーツにも詳しい国松英俊(くにまつ・としひで)さんが書いたこの本を読めば、スズメのことがよく分かる。 スズメってどこにでもいる、ボクたち人間にとって一番身近な野鳥だよね。 じゃあ、みんながスズメのことをよく知っているか、っていうと実はそうとも言えないんだ。 茶色い小鳥だってことは知ってても、ほっぺたに黒い丸がある(表紙の絵を見てね)とか、 チュンチュンって鳴き声以外にも季節や気分によっていろいろな鳴き方があるとか、 どんな所に巣を作って、どんなえさを食べるんだろう、とか。 ふだん見なれているからぎゃくにあまり考えていないんだよね、スズメのこと。 この本を読めば、そんなスズメの様子だけでなく、 スズメが出てくる昔話やことわざ、スズメの名前がついた植物や、 スズメの研究をしたり、スズメと仲良くなった人たちのことまで、 ずいぶんたくさんのことが分かるよ! そうそう、大事なことがあったっけ。 地面に落ちてこまっているヒナを見つけても、 「助けてあげよう!」 と拾って持ってっちゃダメなんだって! 巣立ちしたばかりのヒナはじょうずに飛べないからよく地面に落ちてうろうろしているんだって。 とくに上から下に飛びおりることはできても、下から上に飛び上がることがにが手なんだそうだ。 だから親鳥はちゃんとヒナを見守っていて、すぐに助けに来るらしいよ。 だけど人間がいると、こわがって助けに来られないんだそうだ。 だから親切な気持ちで持って帰っても、親鳥から見たらゆうかいされたのといっしょのこと。 ヘビやネコにねらわれて危険だと思ったら、近くの木のえだに止まらせてあげるといいらしいよ。 この本の最後にはちょっとこわいことが書いてある。 近ごろいろんな動物の数がへってきたけど、スズメもやっぱりへっているそうだよ。 そしてスズメがほとんどいなくなった外国のある町の様子がしょうかいされている。 スズメがいなくなったら、いやだねえ。 ボクたちはどうすればいいんだろう?  あの「チュンチュン」ってさえずりを聞きながら目を覚ます気持ちよさをずっと守っていきたいね!

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  • 21 Jul
    • C.S.ルイス 『マラカンドラ―沈黙の惑星を離れて』 と ハインライン 『ヨブ』

      ナルニアの作者が捜し求める理想郷 そして巨匠の描くSFの地平 またまたトラックバックステーションよりお題を拝借いたしまして。 今回は「一押しのSFを教えて!」というものです。 当ブログを振り返ってみてもあまりSFには触れておりませんね。 歴史ものに偏りがちな私のブログにはよい刺激。さっそくあれこれ作品を思い起こしてみました。 さて、C.S.ルイスといえば『ナルニア国物語』作者として、またキリスト教擁護者として名高いですが、 そんな彼が空想科学小説を書いております。 その名も『別世界物語』。 一作目のこの『マラカンドラ』では火星、 二作目、『ペレランドラ』は金星、 そして最終作の『サラカンドラ』は地球を意味し、それぞれの惑星で物語が繰り広げられます。 『ナルニア』でもルイスのキリスト教擁護の姿勢は批判されたことがあり、「ファンタジーの姿をとったプロパガンダだ」と言われたことも。 ですが『ナルニア』では直接天使やキリストの名前が出ることはありません。 一方この『別世界物語』三部作ではそのものずばり、サタンやイブなどの名前が出てきます。 サラカンドラ―地球は堕落した世界であり、マラカンドラ―火星は堕落前の世界、そしてペレランドラ―金星は誘惑されるイヴの世界、となっております。 とはいえ、キリスト教ばかりでなく、ケルト神話の話も出てくるのでこれもやはり壮大なファンタジーと読んでもよいでしょう。 ルイスは科学に名を借りた唯物的な思考を嫌い、現実世界でも進化論を唱える学者と論争をしております。 もちろん、神学的な知識がなくても、そのSFというにはあまりに幻想的な描写には十分楽しめます。 火星行きのロケットの中のようすなど面白いですよ。 そしてハインラインの『ヨブ』。 巨匠の晩年の傑作。実にスケールの大きな物語であります。 タイトルは旧約聖書「ヨブ記」からとったのですが、その名のとおり(ヨブのように)、主人公―さえない中年男は次々と災難に巻き込まれます。義人ヨブはそれでも神に対する信仰を捨てなかったのですが、わが主人公は信仰なぞお構いなくたくましく次々とバラレルワールドを旅してゆきます。 ルイスの作品と違い、ほとんど宗教色はありません。ですがクリスチャンの方やキリスト教にあこがれている方は要注意。 この本には唯一神ヤーウェ(エホバ)やサタンも出てきますが、これが予想外の役割を果たしているのです。 運命に翻弄される人間の意地、翻弄していると思っている側も実はもっと大きな構図の中のワンピースに過ぎないのだという達観、実に面白い作品です。 私も長い間クリスチャンとして教育を受けてきましたので、昨今のゲーム(真・女神転生Ⅱやドラゴンクエスト7など)でラストボスとして神様が出てくるのにはすごく抵抗がありました。その一事だけでゲームを投げ出してしまったほどです。 そんな私の心を広げてくれた作品がこの『ヨブ』。 大人のためのユーモアSF、といってもよいでしょう。 以上、ベクトルがまったく反対な作品を2つ。 これが私の「一押し」でしょうか。 二つだけど。 C.S. ルイス, 中村 妙子 マラカンドラ―沈黙の惑星を離れて ロバート・A・ハインライン, 斎藤 伯好 ヨブ

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  • 20 Jul
    • Harry Potter and the Philosopher's Stone

      物語はここから始まる J. K. Rowling Harry Potter and the Philosopher's Stone (UK) (Paper) (1) 現在6巻を読んでいるのですが、5巻と同じくはじめの方を読むのがやや苦しいです。 自分の語学力不足を棚に上げてえらそうなことを言いますが、盛り上がるのが2章くらいからで、それまでは辛抱を要しました。 それでも5巻よりはスムースに読み薦めることができます(5巻ではハリーの不安定な感情にこちらも疲れてしまいましたから)。 日本語版の5巻では人気にやや陰りが見えたかな、と思ったのですが、ハリーポッターの人気はまだまだ健在のようですね。 人気作ゆえ厳しい評価も与えられていますが、それでも読者層の拡大と洋書コーナーの拡大はこの作品のお手柄といっていいでしょう。 ベストセラーになる本というのは、普段本を読まない人にも読める(この本の場合更に普段英語の本を読んでいない人でも読める、というのがありますね)本のことでしょう。ですから当然そこにはわかりやすさが求められます。 改めて1巻を振り返ってみると、シリーズの発端だけあって1ページ目からぐいぐい引き込まれていきます。 「物語はここから始まる」というのは1巻1章にあるフレーズですが、何の変哲もない現代の公害の風景からこの魅力的な物語は始まったのです。 私は英語版の中ではこのUK版1巻の表紙が一番好きです。 UK版は巻ごとに表紙のイラストレイタがことなるんですが、1巻のこのハリーの顔が実に味わい深いですね(US版はちょっと漫画チックです)。巻を追うごとになぜかかっこよくなってゆく表紙のハリー。でも本当はどこにでもいる、どちらかといえばややかっこわるい男の子だったはず。この1巻のハリーの風貌、そして表情が一番近いと思うのですが。。。   *各国でそれぞれの翻訳が出されていますが、     なんと古代ギリシャ語やラテン語版も出ているそうです。     どちらも表紙はUS版と同じイラストらしいです。     フランス語版はなかなかおしゃれですよ~ 私は新しい巻が出るたび―それは英語版も日本語版も両方を指すのですが―このUK版1巻を読み返しています。分量も一番少なくてちょうどいい。ハリーのまだおどおどした様子がこれまたいい。継子いじめのようすがそれでもユーモラスに描かれていてまたまたいい。 私は1巻が一番好きです。 ハリーポッターシリーズは中学生でも読める、と言われることも多いですね。 英語を始めたばかりの人が読むにはちょっと大変ですが、中学2~3年生くらいの英語力があれば大丈夫です。 知らない単語はそれこそたくさん出てきますが、それらをいちいち気にせず、楽しんで読み薦めれば大丈夫。もし楽しくないと感じたらその場でやめちゃってもぜんぜんかまいません。 そういった点でペーパーバックはお値段がお手ごろ。 またハリーの物語は日本語版でも確認できますし、映画も出ています。もちろん映画と本では違うところが多いのですが、それを見つけるのもまた一つの楽しみ。 また朗読CDやカセットも出ていますので、これらでも物語の雰囲気が味わえます。 さらにハリポタ専用の単語集も出ているそうです。 ともかく楽しく読めればそれでいいのです。英語の勉強として読もうとすると楽しさが2の次になってしまい、途中で投げ出したくなります。 読書は娯楽なんですから。。。 実は高校(1年生)のリーダーの教科書にも載っているんですよ、ハリーポッター。 1巻の初めての飛行訓練の章、前半が出ています。 そこに描かれたイラストもまた味がありますよ~。

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  • 19 Jul
    • 二上 洋一 『少女漫画の系譜』

      好き嫌いしていちゃあ評論はできない 二上 洋一 少女まんがの系譜 北杜夫さんの『ぼくのおじさん』は、独身時代お兄さんの家に居候していた北氏の様子を、甥っ子の目を通してユーモラスに描かれております。頼りないけどどこか憎めないおじさん。「こんな大人になりたいなあ」とひそかにうらやましがったものでした。 もちろんこれはフィクションであり、戯画化されたものでしたでしょうけれども。 そのおじさん、休みの日には寝転がって漫画ばかり読んでおりました。「漫画評論家になる」ために読んでいるんだとか。そういえば北さんご自身もエッセイで漫画評論家になりたい旨仰っていましたっけ。 どこまで本気だったかはわかりませぬが。 昔はいざ知らず、現在では漫画評論家になるのもなかなか大変そうです。作品数は膨大で、読むだけでもかなりの時間が要ります。 さらに評論ですから好き嫌いなく満遍なく読んでなきゃあいけないような気がします。 考えただけでくらくらしてきますね。 この本はタイトルどおり少女漫画の黎明期から現在までの作品を俯瞰したものです。 昔は「少年漫画家」、「少女漫画家」などの区別はなく手塚治虫さん、赤塚不二男さん、横山光輝さんなどの男性作家が作品を出していたことは有名ですが、本書では少女漫画の始まりを戦前の人気作家、田河水泡(「のらくろ」の作者)であるとします。 以後60年にわたる歴史を述べているのですが、すごいのは巻末の「少女まんが作品年表」。これだけで数十ページはあります。 300ページ弱で60年の歴史を述べているため、個々の作家論、作品論までは及んでいないのが少しさびしい(それでも里中満知子さん、一条ゆかりさんなどを取り上げ、論じていますが)。 個々の作家を論じるよりは全体の流れを淡々と述べております。 作家、作品論でいえば橋本治さんの『花咲く乙女たちのキンピラゴボウ』がわかりやすく、おもしろいですね。 いつ頃どんな作家が活躍したのかを知るには便利な本ではあります。 北 杜夫 ぼくのおじさん 橋本 治 花咲く乙女たちのキンピラゴボウ〈上〉 橋本 治 花咲く乙女たちのキンピラゴボウ〈下〉

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  • 18 Jul
    • 幕末編  第二次長州征伐

      ペリーが来航したのが1853年。そして江戸幕府がなくなった大政奉還が1867年。この間足掛け15年。 思ったより長いな、というのが私の感想。皆さんはどうですか。 この15年の間に様々な事件がおき、国内であれほど強権を誇った江戸幕府が倒れました。 当初は誰も予想だにしなかったことでしょう。 開国時にリーダーであった島津斉彬、水戸斉昭、井伊直弼も 大政奉還時に政局の中心にいた徳川慶喜、岩倉具視、大久保利通、西郷隆盛、木戸孝允も ここまでの変化が予想できていたでしょうか。 明治に改元後、時代は更に変化してゆきます。 ですがそれはまだ先の話。 京都所司代 松平定敬 元冶元年(1864年)四月、長州征伐の起こる半年前に、伊勢(三重県)桑名藩主松平定敬(まつだいら・さだあき)が京都所司代に就任します。京都所司代とは幕府が朝廷を監視するためにおいた機関で、いわば江戸幕府の京都出張所といえましょうか。この時代には京都の治安が乱れていたので、所司代だけでは心もとないことから譜代大名が任命される所司代よりももっと権限の強い京都守護職がおかれたのは既に述べたとおりです。 ここに高須四兄弟―慶勝(よしかつ)・茂徳(もちのり)・容保(かたもり)・定敬―がすべて政局に登場したことになります。   徳川慶勝(41歳)  元尾張藩主。現藩主の父。主として京都に滞在。   徳川茂徳(34歳)  前尾張藩主。江戸城にいて留守を任される。保守派。   松平容保(29歳)  会津藩主。京都守護職。禁門の変で尊攘派を追放。   松平定敬(18歳)  桑名藩主。京都所司代として兄容保を支える。   *数字は元治元年の年齢(数え年) 慶勝は長く松平春嶽(しゅんがく;前福井藩主)と政治活動をともにしていましたから、公武合体、雄藩連合共和派でした。国内分裂の愚を避けるために長州征伐総督となりながらも寛大な処置で済ませたことは前回述べたとおりです。そしてその寛大さが幕府保守派の嫌疑を招き、彼の立場はますます幕府から離れてゆくこととなります。 茂徳は攘夷派として謹慎処分を受けた兄の後を継いで尾張藩主となったことで当初から保守派と見られていました。藩主の地位を退いてからは主に江戸にあって、上洛の多かった将軍家茂(いえもち)の留守を守ります。江戸にいることがますます彼を保守へと導くことになります。この頃には政局の中心は京都にあり、通信・交通手段の未発達な時代にあって、遠く離れた江戸にいるとタイムラグが生じるため保守になりやすい。 容保は朝廷の守護、治安の維持に全力を傾けていました。当時治安を乱していたのが尊攘派でしたから、当然彼らを弾圧する結果となります。 定敬も兄容保の下について治安維持につとめましたので兄と同じ立場となりました。 この四兄弟に強い影響を与えたのが前出の松平春嶽ともう一人、徳川慶喜(一橋慶喜)です。 春嶽は雄藩連合を、慶喜は幕府権力強化を目標としていました。 ただ慶喜の姿勢は周囲にはあまり知られておらず、京都では容保とともに尊攘派から敵視され、江戸では幕府保守派から懐疑の目を向けられていました。 慶喜、容保、そして定敬は幕府倒壊の日まで行動をともにします。 第二次長州征伐 第一次の長州征伐は総督慶勝、参謀西郷隆盛の働きにより実際の武力衝突なく長州が降伏。 しかし幕府保守派はこれに満足しませんでした。 また長州でも高杉晋作ら倒幕派が実験を握ります。ここに初めて倒幕が一つの勢力としてまとまるのです。 長州の反幕的な態度を察知した幕府は今度こそ長州を徹底的につぶさんものと再度の征伐軍をおこします。これが第二次長州征伐(慶応二年=1866年)です。 第一次の総督慶勝はこれを快く思うはずがありません。総督にははじめ茂徳が任じられましたが、茂徳はこれを辞退。茂徳にもこの再征に意義を見出せなかったのでしょう。 また西郷、大久保など薩摩藩もこのころから幕府から離れてゆきます。そして長州に接近。これが後の薩長同盟へつながります。 (*薩長同盟については第二次長州征伐より以前に結ばれたか、以後に結ばれたかで諸説あり) 厭戦気分の高まる中、結局紀伊藩主の徳川茂承(もちつぐ)が総督に任命されます。 しかし旧式装備で士気の上がらない幕府軍は敗退。長州再征伐に失敗し、権威を落とすこととなるのです。

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  • 17 Jul
    • 好きな本屋さん

      トラックバックステーションからお題を拝借いたしまして。 私がよく利用するのは ・名駅(名古屋駅)の三省堂 JRツインタワーの11階、およびテルミナ地下街にあります。 電車1本でいけるので便利。品数も豊富で、週末はほとんどここへ行きます。 今日はハリーポッター6巻を買いに行きました。 J.K. Rowling Harry Potter and the Half-Blood Prince (Harry Potter 6) (UK) ↑ハリーももう16歳。大きくなりましたねえ。ダンブルドアが某有名キャラに見えるのは気のせい? 最初はタワーのほうへ行ったのですがすでに売り切れ。まだまだ人気作ですね。 幸い地下街店の方にありました。よかった。 前作ではアメリカ版を買ったのですが、重くて持ち歩き不便だったため、今回はイギリス版にしました。 ・丸善・紀伊国屋書店・栄ブックセラーズ 名古屋の都心、栄に行くとこの3店を回ります。 いずれも丸栄デパートの近くですね。3つとも大きな書店です。 紀伊国屋は大阪でもよく行きました(大阪にいるときは旭屋もよく行ったなあ)。 とはいっても東京の本屋さんに比べたら小さいでしょうが。。。 東京の紀伊国屋に行ったときは圧倒されましたねえ。 ・ちくさ正文館書店 地下鉄千種駅前のターミナル店では学校の教科書も売ってるんです。 もちろん、参考書・問題集も豊富。 さすが河合塾のお膝元! です。 仕事柄よく行きます。 ・磨里書房 以前もご紹介しました。お世話になっている本屋さん、その1。 夜遅くまで営業していることもありがたいですが、店員さんの気さくさ、優しさがお気に入りの理由です。 現在この本屋さんではホワイトバンドを取り扱っています。  3秒に1人、子どもが貧困から死んでいます。  食べ物がない、水が汚い、そんなことで。  この状況を変えるには、お金ではなく、あなたの声が必要です。  貧困をなくそう、という声を表すホワイトバンドを身につけてください。   THE WHITEBAND PROJECT (ほっとけない世界のまずしさHPhttp://hottokenai.jp/white/ より) ・メルヘンハウス 以前ご紹介した、お世話になっている本屋さん、その2。 日本で初めての児童書専門店だそうで、児童書ばかりでなく教育書、育児書も豊富。 また、親子で読書が楽しめるイベントや、年齢層ごと、学年ごとに毎月1冊本を宅配するブッククラブも魅力的です。ブッククラブでは全国に宅配ができますので、たくさんの方が参加されています。 大きな書店もいいですが、店員さんと気さくにお話ができ、くつろげる空間のある、 またさまざまなことに取り組んでいる町の本屋さんも魅力的ですね。 立ち読みって、本屋さんにとってはあまり歓迎されないことなのかもしれないけれど、我々が書店に行く楽しみの一つ。 それを一歩進めて「読んでもらう」スペースを店内に設けている書店も最近は多くなっています。 書店を巡る状況は厳しいでしょうが、書店がなくなると一番困るのは我々消費者。 これからも上手に付き合っていきたいですね。

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  • 16 Jul
    • 桑原 隆一, 栗林 慧 『アリからみると』

      すごいぞ! 虫の目カメラ! 桑原 隆一, 栗林 慧 アリからみると やあ! ボクだよ。 フーシェだよ! 近ごろはあつくてまいっちゃうね。 ボクはもうおじさんだからバテバテだよっ。 でも虫さんたちは元気がいいな。 これからますます元気に動き回るんだよねっ! ボクも虫さんになりたいなあ。 そうだなあ。この地球上にはたくさんの虫がいるけど、 ボクが一番すきなのはアリやハチなんだっ。 一つの家族なのに女王様やハタラキバチ(アリ)がいて、 まるで一つの国みたいだよね。 (ちなみに一番きらいな虫はごきさんだよ。 どこにいってもきらわれ者だよね。 ちょっとかわいそうかな。。。) この本を読んでみると、まるで自分がアリになったような気分になれるよっ。 栗林慧(くりばやし・さとし)さんがじぶんで作った 「ハイビジョン虫の目カメラ」で 地面すれすれから見たバッタやカマキリのようすを写真にとったんだよ。 表紙のバッタの大きな顔! すごいでしょう? 1ページめはなんと、アリのすの中から写したんだよっ! すあなの出口から見える青い空がとっても気持ちよさそう。。。 本の中ではいろいろな虫さんにであうよ。 大きな足だなあ! って思ったらトノサマバッタだったり、 かいぶつだ~!! って思ったらアマガエルだったり、 こわいカマキリも、かっこいいカブトムシやノコギリクワガタも とってもきれいに、でっかくうつってるよ! ウスバキトンボの大きな目にはビックリしちゃった。。。 虫やカエルだけでなくて、草や花、すなつぶなんかもみんな大きくなっている。 すなつぶなんか石がゴロゴロしているみたいだし、 草むらはまさにジャングルだね! アリはこんなけわしい道をえっちらおっちらえさを運んでいたんだね。 すごいね! 「アリは目がほとんど見えないんだよ」 とか 「虫と人間では見える色やけしきがぜんぜんちがうんだよ」 なんて言うおとなもいるかもしれないけれど、 たとえアリの気分になれなくたって、ふだん見ているこの世界が こんなにきれいなものだったんだ、なんて気づくよ。 ボクたち人間はふだん上から虫さんたちをながめているけど、 こうして地面から見上げたり、正面から顔を見たりするだけで とってもおもしろいよ。 「虫けら」なんてばかにできなくなっちゃうかも。 みんなにきらわれているあの「ごき」さんも、けっこうおもしろい顔をしているのかもしれないね!

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  • 07 Jul
    • 近江誠 『感動する英語!』

      感動は死なず! 近江 誠 感動する英語! 前回のミュージカルバトンでいくつか曲目を挙げましたが、他にも思い入れのある曲はもちろんあります。 普段めったに音楽を聴かない私ですが、前回の記事をきっかけにまた聞くようになりました。 とはいえ思い出の曲すべてを今所有しているのではないのです。高田みづえさんや久保田早紀さんのはCDではなくレコードで持っていましたから、プレーヤーがない今、聞きたくても聞けないのが現状です(涙)。 レコードとCD。その変わり目は今から20年くらい前だったでしょうか。 今や完全にCDが主流ですが、CDになってよくなった点に、保存の容易さと値段の安さがありますね。 ですから今では本の付録にCD(やDVD)がつく時代。これがレコードのころは「ソノシート」というものがありまして、材質は何か忘れましたけれども、カラフルな小さなレコードが付録としてつくことがありました。 ただソノシート、いつの間にか消えてしまいました。ちょっと寂しいですね。 音楽に限らずCDは重宝しています。特に語学書では発音とリスニングは紙と文字だけではなかなか伝わりません。以前は別売のカセットテープをつけている本もあったのですが、それだと高額になります。 そういった点でもCDはありがたい。英語の学習書でもCDつきで1000円台のものがたくさんあります。 この『感動する英語!』も、CDつき。 英語で実際になされた感動的なスピーチや文などをまとめたもので、そのラインナップは豪華。 ヘレン・ケラー、チャプリン、キング牧師など教科書でもおなじみの面々から、マッカーサー元帥の「老兵は死なず」まで収録されています。 そしてそれらが可能な限りは本人の肉声で収録されているんですね(時代や版権の制限があるものは代わりにネイティブスピーカが朗読しております)。 キング牧師(I Have a Dream)の迫力、チャプリン(『チャプリンの独裁者』床屋の演説)の切々たる響き。 まさに感動ものです。聞いていて涙が出てきます。 そんなラインナップの中で私の一番のお気に入りは、 子どもの疑問に答える―バージニアの手紙『サンタクロースは本当にいるの?』 友達に「サンタクロースなんていないよ!」と言われた幼女が新聞社に出した手紙とその感動的な返事です(これはもちろん本人たちの声ではありませんが)。 誰でもが経験したことがあるでしょう。サンタや妖精、ウルトラセブンやお化けなどが本当にいるのか、と疑問に思ったことが。 新聞社の人はバージニアになんと答えたのでしょうか。 気になった方は立ち読みでもいいですから、是非ご自分の目で確かめてください。 すばらしい答えが載っていますよ。なにせ『感動する英語』ですからね。 この本の特徴のもうひとつ。それは感動的な先達の文章を自分なりに応用できるよう、アレンジの例が載っていることです。キング牧師のスピーチなら就職面接で自分の夢を伝える、といったように。 説得するときはチャプリンの『独裁者』、愛を告白するときはスーザン・ポリス・シューツの『愛より深く』と。

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  • 06 Jul
    • ミュージカルバトン

      issieさんからバトンをいただきました。ありがとうございます。 ふだんあまり音楽を聞かない私。それでも自分の好きな曲を振り返ることで思い出に浸ることができました。 ①コンピューターに入っている音楽ファイルの容量 入ってませ~ん。多分。 標準仕様で入っているサンプルがあれば別ですが… ②今、聞いている曲 ナナムジカのTa-lila~僕を見つけて~ です ③最後に買ったCD ②と同じ。コンビニでよく聞くので気になって探し回りました。 ④よく聴く、または特別な思い入れのある5曲 思い出の5曲ということで。。。 ①マルチカ TOY SOLDIERS スペイン語バージョン、日本語バージョンもあります。この人の声が好き。 声で言えばエンヤの次に好きです。 ファーストアルバムの"I'm Jane." という曲では七色の声を披露してくれています。 ②ラ・ブーシュ Be My Lover 昔付き合っていた子に薦められて。。。気分をハイにしたいときに聞きます、はい。 ③高田みづえ 緑のかがやき 高校時代は高田みづえさんのファンでした。「緑のかがやき」は「夢伝説~ペルシャン・ブルー」のB面の曲で高田さんのキレイな声がとても涼しげにのびやかに響き渡ります。 ④久保田早紀 サウダーデ これも高校時代にファンでした。異邦人で鮮烈なデビューを飾り、その翌年ポルトガルで録音したアルバムで、「トマト売りの歌」など現地で作詞作曲した歌が満載。彼女の声もきれいでしたね。 ⑤中島みゆき 孤独の肖像 落ち込んだときにはこれと大岡越前のテーマを聞き、とことん沈んでゆきます。 それでもかすかに希望をもたせる歌詞が私に明日への活力をあたえてくれるのです。 なぜか女性ばかりになってしまいました。 声がきれいな人、迫力がある人が好きなんです。 だから男声も好きなんですけれどね。

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  • 05 Jul
    • こりゃぶっくり!ブック・バトン 「好きな本」と「思い出の本」

      現在ブログ上で様々な「バトン」が回っております。 いいですね~。 うんち(運痴=運動神経ゼロ)だった私にとってリレーは憧れの的。運動会の花形。そしてバトンとはスタアの象徴でありました。ですからバトンと聞いただけで血が騒ぐのですよ。 さて、ぐたさんより頂いたバトン、「こりゃぶっくり! ブック・バトン」。ステキな名前ではありませんか。ぶっくりしますよね。ということで頂いてから1週間以上も経ってますが、書いてみます。 Q1:あなたの本の所持数は? ○○バトンではよく訊かれる設問。そして片付け下手な私には苦痛の設問。実はこれらの設問には 「整理整頓が大事ですよ!」 なんて意図が隠されているのではないかと勘繰ってしまうくらい散らかっているんです。 1冊ずつ数えるのははなからあきらめてます。入れ物の容積(私はクリアプラスティック製の衣装ケースに入れてます)から概算するとおよそ4000冊くらいでしょうか。これに百科事典や全集などを加えて更に200冊くらい? Q2:今読んでいる本は? 『ハッピーバースデー』のアダルト版です。単に装丁が変わっただけでなく、内容も少し変わってますね。 子どもだけでなく大人たちの自己変革への苦闘が描かれているようです。 Q3:最後に買った本は? 『ヴィッキー・エンジェル』 ジャクリーン・ウィルソンさんの本です。 Q4:よく読む、または思い入れのある本5つ 思い入れのある本ということで ① 夏目漱石 『門』 学生のとき漱石にはまった時期があって。 『それから』が角川で松田優作さん、藤谷美和子さん主演で映画化された頃。昔からミーハーだったんです。 当時就職をひかえていた私には『それから』や『こころ』に見られる高等遊民の姿が自分の将来のようで不安を感じたのを覚えています。 そういえば昭和天皇崩御のときに読んでいた本が奇しくも『こころ』でした。 今でも秋になると漱石が読みたくなります。なんでだろ。 『門』はその中でもっとも好きな作品。自分の人生の下降気味のときに読んでかなりシンパシーを感じました。もちろんそれだけの作品じゃあないんですけれどもね。『門』において、物語進行上で起きるさまざまな問題は結局解決されてないんですよ。そんなところにリアルさを感じました。 ② 野田秀樹 『赤穂浪士―昆虫になれなかったファーブルの数学的帰納法』 野田さんが「夢の遊眠社」で活躍していた、絶好調の頃の作品。 大学の演劇部がこれを上演し、それを見てシバイの虜になりました、私。 洪水のようにあふれ出す言葉。そのあふれ出る言葉一つ一つが実に生き生きとしていて、当時私の書くものももろに影響されました。 劇団(学校のサークル。演劇部ではない方)にも参加して一緒に練習しました。 もちろん、俳優になれるほど面がいいorあくが強くないので(それでも何度か芝居に出ましたが)、私が憧れていたのは脚本家。 夢は破れましたが。。。(涙) ③ 作者不明 源義経の子供向けの伝記 小学校5年生で転校。そこで最初に仲良くなった友人に薦められて読んだ本。 これがなかったら今ほど歴史に興味は持たなかったでしょう。 その後、豊臣秀吉、聖徳太子などの伝記を読み、中学生くらいから司馬遼太郎さんを読むようになりました。 伝記、といえば私の小学生の頃、田中角栄元首相の伝記があったんですよ! 子供向けの。 私は読んでないのですが、友人の家にありました。読んどきゃあよかったな。。。 ④ 高木彬光 『成吉思汗の秘密』 ティの『時の娘』の日本版というべき、歴史ミステリの元祖(と思う)。 少年探偵団以来日本のミステリは読んでいなかったんですが、この作品で再び読み始めるようになりました。 名探偵神津恭介が入院中に挑む日本史のなぞの数々。3部作となっておりますが、個人的には2作目の『邪馬台国の秘密』が最も好き。 ⑤ 道綱母 『蜻蛉日記』 高校時代、古文の実力をつけるために『源氏物語』を読め、と教師に言われました。もっとも、すべてではなく、ピックアップ版でしたが。 へそ曲がりな私はそんな指示に従うはずもなく、これを読みました。 でもね、これがなかなかおもしろいんですよ。道綱母のキャラクタもなかなかいい。 古文の実力は。。。あまりつきませんでした。口語訳見てばかりだったので。。。 ちなみに今でも時折読むのは『徒然草』です。

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  • 04 Jul
    • 米倉迪夫 『源頼朝―沈黙の肖像画』

      あなたはだあれ? 米倉 迪夫 絵は語る (4) 源頼朝像-沈黙の肖像画- 昨日新聞のテレビ欄を見ていたら、「国宝“伝源頼朝像”の謎を追う」という文字が。 NHKの「新日曜美術館」という番組です。 こ、これは! 米倉さんのこの本↑のことに違いない! と思い、久しぶりにテレビを見ました。 源頼朝といえば聖徳太子・信長・秀吉・家康と並ぶ日本史の超有名人。頼朝と聞くと多くの方が神護寺(じんごじ;京都府)の肖像画(上記の表紙画像の絵)を思い浮かべるのではないでしょうか。直線的な衣装の輪郭に新興武士階級の力強さを、その鋭いまなざしには初めての武家政権を作り上げ、そのためには弟や幼子すら犠牲にしてもやむなし、という意志の強さと冷徹さを感じさせられます。NHKの大河ドラマや学習マンガでもこの肖像画をもとにメイクしたり、キャラクタを作っています。おそらく最も有名な肖像画の一つでしょう。 ところがこの頼朝像、いつの頃からか「伝頼朝像」と呼ばれるようになりました。小中学校の教科書でもそう。私の記憶では「伝」つきになったのは7~8年くらい前からです。すなわち「頼朝の肖像であると伝えられている画」と変わったのです。「頼朝でないかもしれないよ」ということです。 実はこれと同じようなことが他の人物の肖像画でもあります。 30代以上の方なら、足利尊氏といえばザンバラ髪で太刀を方に担いだ騎馬武者像を連想されるかと思います。 この「尊氏像」、昭和末期には「伝足利尊氏像」となり、その後尊氏の肖像ではないことが判明。現在では「騎馬武者像」と呼ばれています(おそらくは尊氏の家臣、高師直=こうのもろなお、かその弟ではないかといわれています)。そして現在の歴史の教科書には足利尊氏像として等持院(とうじいん;京都府。足利家の菩提寺で歴代将軍の等身大の木像がある)の木像が掲載されています。 足利尊氏像→伝足利尊氏像→騎馬武者像。 途中までの流れはこの伝頼朝像と同じですね 尊氏像が尊氏でない、という決め手になったのは武具馬具についている紋章と、画像の上に書かれた花押(かおう;漢字の草書をもとにデザインされた書名の代わりの記号・符号)だそうです。 他にも武田信玄の像とされていたものが実は違う人だった、というのもあります。聖徳太子とされている絵も、太子の時代よりずっと後に描かれていたり。 一体、だれがだれなんだ! はっきりしろよ! と言いたくなっちゃいますね。 歴史上の人物がどんな外見だったのか。現代のように各国首脳はおろか芸能人に至るまで有名人の顔が常にメディアに晒され皆が知っている状況とはまったく異なるのです。 頼朝像に話を戻します。 米倉さんがこの本で唱えているところによれば、この肖像画は源頼朝ではなく、足利直氏(あしかが・ただうじ;尊氏の弟)のものだそうです。ではなぜ頼朝像と呼ばれていたのか、といえば神護寺に伝わる、神護寺略記に、 藤原隆信(ふじわらのたかのぶ)が後白河法皇・源頼朝・平重盛(たいらのしげもり;清盛の長男)・藤原光能(ふじわらのみつよし)などの肖像画を描いた と記録されているからです。この中で後白河法皇の肖像画は残っていません(あるいははじめから存在しなかった?)が、伝頼朝像を含め、同じように衣冠束帯で座っている肖像画が3つあり、それぞれが頼朝、重盛、そして藤原光能だとされていたのです。 米倉さんは画像の細かい部分、例えばまつげまで描かれた目や耳の形、唇の形から佩いている太刀の造りまでを調べ、これは鎌倉時代よりずっと後、南北朝時代以降の作品で、南宋画の影響を受けている、と判断。そして等持院にある木像と比較して、伝平重盛像は足利尊氏の、伝藤原光能像を足利義詮(よしあきら;尊氏の子。二代将軍)の像であるとし、残りの伝頼朝像こそ尊氏の弟、足利直義であるとしたのです。 もちろん、木像との比較だけでなく、足利直義が1345年に神護寺に尊氏・直義像を奉納したという願文が実在することもその理由としています。 さて、この本が出てから様々な反響がありました。 昨日の番組の中でも「これはやはり頼朝像ではないか」という有力な証拠も出てきます。 頼朝なのか直義なのか。 周知の事実と思われていることでも実はまだこんなにわかっていない。 だからこそ歴史はおもしろいんですけどね。 追記 番組を見て知った新事実 ・絹に描かれた画像だが、裏からも厚塗りしている。これは鎌倉時代かそれより古い時代の特徴。 ・似せ絵と呼ばれる一連の絵と異なり、人物の外見だけでなく性格まで描写しようとしている。これは南宋画の影響か。 「伝頼朝像」は似せ絵の傑作、と教科書で習った私にはびっくりでした!

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  • 01 Jul
    • ネクタイと日本刀

      「フーシェで~す。1週間ぶりのご無沙汰です」 「ホントにご無沙汰ですねえ。いったい何やってたんですか!」 「梅雨に入ったはいいけど暑い日が続きまして。。。」 「確かに。なかなか雨が降りませんものねえ」 「避暑に行ってました!」 「そりゃまた気の早い。どちらへ?」 「廊下」 「へ?」 「部屋の中が暑くって、寝てられないんで玄関先の廊下で寝てたのだ」 「。。。」 「玄関を少し開けておくと風がよく通って寝心地がいいです」 「。。。」 「PCの置いてある部屋は暑くって」 「浮浪者一歩手前ですね!」 「だって日本は高温多湿。あまりの蒸し暑さに体力がもたないよ」 「そんなこんなで夏になるとエアコンをがんがん使って、使用電気量が増えるんですね~」 「エアコンには室内機と室外機があって、屋内を冷房にすると屋外は暖房、熱風が吹き出すんだ」 「コンクリとアスファルトで固められてアチアチの街中でそれをやられたら、余計に暑くなりますね~」 「これは何とかしなければということで、昔は省エネファッション、」 「今はクールビズ」 「ホリエモンさんみたいなスタイルが奨励されてますが」 「まだまだ定着はしてませんね~」 「やっぱりスーツ無し、ネクタイ無しだとラフなイメージがあってね」 「でもばっちり着込んだ人間に合わせて冷房をがんがんにかけてるなんて異常ですよ。エネルギーの無駄遣い。女性には寒すぎて、カーディガンを用意してる人もいるんです」 「滑稽だけど笑えない話ですな。逆に女子中学生や高校生の制服のスカート、あれも問題だよね」 「冬の寒いときでもスカートなんて馬鹿げてます」 「フォーマルな服装は意味のないものが残っていることがあるよね」 「そもそもネクタイなんて意味のないもの、いつまでぶら下げているんでしょうね!」 「やっぱり首もと、いわゆる『Vゾーン』がかっちりしてないとラフなイメージがあってかっこ悪い、と思われちゃう。『思われる』だから個々人の受け取り方の問題なんだけど」 「ネクタイって、それだけの存在なんですかあ?」 「もともとは実用性があったんだろうね。ネクタイの歴史はさまざまな本やサイトで紹介されているけど、それによると暑いとき首に巻く手ぬぐい、汗拭き用の手ぬぐいやタオルを巻くだろ。あの感覚だったんだそうだよ」 「ビジネスマンの象徴の起源は意外に汗臭いものだったんですね~」 「寒い地方ではマフラーのように布切れを首に巻いていたんだけど、それが弾除けのおまじないとして兵士の間に広まっていった」 「確かに首もとが開いていたら不安でしょうね、兵隊さんは」 「それをファッションとして取り入れたのがルイ14世(1638~1715)のフランス宮殿」 「やっぱりファッションといえばフランス! ハンカチーフもマリー・アントワネットが絡んでましたねえ」 「そうだね。で、さまざまなスタイル、巻き方が考案されたんだけど、現在ビジネスマンがしているネクタイの形(フォア・イン・ハンド、又はダビー・タイ)はイギリスのダービー卿に始まるらしいよ」 「ダービー、というとリカちゃんのライバルの。。。」 「そりゃバービー人形! 競馬で有名なダービーだよ!」 「ちょっとボケただけですって」 「そのネクタイを最初に日本に持ち込んだのがジョン万次郎(1827~1898)だそうだ」 「おお! ジョン・マンといえば面白い話があるんですよ」 「ほう、どんなん?」 「彼は日本に帰国した後、旗本に取り立てられたんですよね」 「うん。最初は厳しい尋問があったんだけど、ペリー来航を機に幕府も彼の知識に注目したんだね」 「で、苗字帯刀を許されまして。。。」 「苗字は故郷の地名をとって中浜ってしたんだよね」 「そうですね。で、刀を帯びることになったんですが、それが重たくてかなわない」 「刀の重さってだいたい1kgだったらしいね。それを大小、腰に帯びるんだから大変だったろうね」 「万次郎は大小を紐でくくって、大根のようにぶら下げて持ち歩いたそうです」 「へえ~~。。。まあほとんどの武士も刀なんて実際に使わなかっただろうからね」 「ネクタイと似てますね」 「そうだね。ビジネスマンの象徴と武士の魂。時代によって長さや太さなどのはやり廃りがあるのもいっしょだね。おしゃれな人は相当凝るらしいよ」 「刀はなんで差さなくなったんでしたっけ」 「1876年(明治9年)に廃刀令が出されたからなんだけど、きっかけはそれより6年前。鉄道測量の時に測量員(外国人)の助手をしていた元武士たちの刀が、動きまわるのには邪魔でしかも方位磁針を狂わせるもんだから、外国人技師たちから文句が出たということだよ」 「刀は鉄でできてますものね」 「ネクタイと刀。その時代時代のシンボルの両方にジョン万次郎がかかわっていたなんて面白いね」 「刀を邪魔にしていた万次郎でしたが、その彼が持ってきたネクタイが今邪魔者扱い(?)になってます」 「ネクタイもなくなる日が来るんだろうか」 「少なくとも西暦3609年までは残るでしょう」 「そんなに続くの?!」 「『銀河英雄伝説』でヨブ・トリューニヒトさんが締めてましたから」 「また漫画オチですか!」

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