新幹線を飛び越して
僕の部屋まで、駅から徒歩15分。
住宅街の坂を永遠と登る。
途中に聞こえる幸せ笑い声。
途中でただよう美味しい香り。
お腹すいたな・・・
家路の途中に鉄橋がある。
東海道新幹線が走ってる。
いつも新幹線を見る度に思う。
この新幹線で君のもとへ
この新幹線で誰も知らないどこかへ
この新幹線に飛び乗りたいな・・・
でもいつも、この新幹線を飛び越して、、、
僕はこの部屋に帰って来る。
最上階、階段を上り、4Fに辿り着く頃には、食欲は無い。
「ただいま・・・」
返事は無い。
今日も一日終わった。
いや。
終わってないんだよね。
主夫業が待っている。
少しだけ疲れたみたい・・・
「グッバイ・デイ/来生たかお」