Frontierland
フロンティアランドは、西部開拓時代の街並みを再現したテーマランドです。日本人やアジア系の人にはあまりなじみがないことから、東京ディズニーランド・香港ディズニーランド・上海ディズニーランドには存在しないエリアです。
なお、東京ディズニーランドでは「ウエスタンランド」というテーマランドがありますが、フロンティアランドに比べると西部のテーマが薄いように感じます。これも文化の違いなのかもしれません。
エリアはアメリカ河に隣接しており、アメリカ河の岸はフロンティアランド、通路を挟んでニューオーリンズスクエアとなっています。
Pirate's Lair on Tom Sawyer Island
TDLのトムソーヤ島のいかだと同じです。海賊の畔をテーマにしており、島の中は海賊にちなんだ遊具があります。乗り場はフロンティアランドに属しますが、通路を挟んだ先はニューオーリンズスクエアになっています。
Big Thunder Mountain Railroad
ビッグサンダーマウンテンは、日本でも三大マウンテンとして知られる人気アトラクションです。ゴールドラッシュを過ぎた廃鉱を無人の鉱山列車が暴走するというアトラクションです。線路がきしむ音や怪しげな車輪の回転音など、人工的に作り出された効果音を多用しており、ゲストにより「スリル」を味わってもらおうとありとあらゆるところに仕掛けが施されているのが大きな特徴となっています。
独特の岩山やその形状は、ユタ州にある「ブライス・キャニオン」と呼ばれる岩山がモデルになっていると言われています。
ディズニーパークで2番目のコースターライドとしてオープンしており、歴史が古いものの、最高速度は45km/h近くに達します。
2014年3月頃まで大規模な改修工事・リニューアルが施され、3番目のチェーンリフトでダイナマイト(爆発によるスモーク)による演出が加わりました。何も知らないで乗るとそりゃびっくりしますって(笑)
乗り場・降り場は屋外にあります。
コースの中身は、東京ディズニーランドとさほど変わりませんが、3番目のチェーンリフト以降は独自のコースとなっています。
ディズニーランドホテルのフロンティアタワーの1階には、ビックサンダーマウンテンの縮尺模型が飾られています。
2003年、このビックサンダーマウンテンで悲劇が起こりました。
それは、メンテナンス不備による脱線事故が発生し、乗っていた22歳の男性が死亡するという事件でした。日本でもニュースのトップを飾った夢の国での悲劇でした。先頭車両の機関車車軸が仕様書通りにボルトが締められておらず、先頭車両から脱線し、この男性を押しつぶしてしまったそうです。他にも10人の乗客がケガを負いました。
また、その半年後、客車同士が衝突する事故があり、10歳の少年とその家族が首の痛みを訴えて病院に搬送されました。
この事件以降、数か月にわたり東京ディズニーランドでも緊急メンテナンスを強いられました。当時、OLC側は「アトラクションの根本的な作りが違う」とか言っていたことを覚えています。ちなみにアトラクションのメンテナンスはOLCの技術社員が行っていますので、何かあったら言い訳できませんけどね。
日本でもアメリカでも、不手際やちょとしたミスによる事故によってゲストの夢や人生を潰すことは当然あってはならないことですが、このような事故を踏まえて日々の安全が強化されていることを祈ります。ディズニーにおける行動指針の最優先は「安全(Safety)」ですから。