答えを先に見るということ | 公務員試験応援ブログ

公務員試験応援ブログ

公務員試験受験者、特に独学受験者に対して有益な情報を記事にしていきたいと思います。

こんにちは。

今回の記事は前回の記事の内容の補足的なものにしたいと思っています。

前回の記事で正文化というとても大事な勉強法について紹介しました。

詳しい内容は前回の記事を参照して頂ければと思いますが、その中で「問題の答えを先に見る」というポイントがあったと思います。

この点について今回は説明します。



正文化という作業の中で、答えを先に見ることは重要なワンステップでした。

正義感が許さないという人もいるでしょうが、先に答えを見ることで、重要な知識を素早く効率的に覚えることができるのです。

正文化は一般知識と専門試験の学習に効果的であり、一般知能では使用できないと言いました。

ですが、この「答えを先に見る」ことについてはほとんどの学習で効果を発揮します。

先に例外を言っておくと、文章理解と資料解釈の二つに限っては答えを先に見てはいけません。

当たり前ですが、現代文の問題を答えを見てから解いてもまるで意味ないですよね。

問題文を読み、そこから答えを導く感覚が重要な科目であり、暗記科目ではないのです。

資料解釈も似たような感じです。

しかし、数的推理と判断推理、そして空間把握に関しては「答えを先に見ること」は有効な勉強法になります。

大学受験のときに、「数学は暗記科目」というような言説を聞いたことはなかったでしょうか。

それと同じ意味で、数的推理と判断推理、空間把握の三科目は暗記科目の要素を持っています。

もちろん全てが暗記要素とは言いません。

私自身数学は苦手であったので、暗記とは言っても数学はある種のセンスがかなり必要になるということは身にしみて分かっています。

しかし、公務員試験における上記の三科目は、大学受験の数学などとは比べ物にならないほど暗記要素が強いです。

というのは、かなり出題パターンが固定されているのです。

いわゆる定番問題というのがありまして、それら定番問題の解法をしっかり覚えておけばしっかり得点できる科目なのです。

ある程度の応用問題も出題されますが、本当に少しいじったくらいのものなのです。

少し具体的に言うと、数的推理ではニュートン算であったり、割合問題であったり、速さの問題であったり、一定のパターンがあります。

ですので、各パターンの代表的問題の解法を覚えればよいのです。

判断推理でも、表を使った解き方であったり、ブロックを使った解き方、順番を使った解き方などいくつかの解法があり、それらを使いこなせるようになることが重要です。

というわけで、数的推理、判断推理、空間把握の三科目は暗記要素が強いと言えます。

そのため、最初に答えを見ることが有効となります。

最初に答えと解法を見て、解法を理解します。

一度解法を見ながら問題を解いてみるとよいでしょう。

その後、改めて答えを見ないで問題を解いてみるのです。

やはり、知能科目ですので、最終的には答えを見ずに、自分の頭で解けるようにならねばなりません。

しかし、学習の段階では、まずは答えを見て解法を覚える。

そのうえで問題を解いてみるという過程をとった方が、効率的なのです。

全く解法が思い浮かばない問題に悩んでいる時間は結構無駄です。

分からないものは分からないのですから。

ですので、最初は解法を覚える。

そのうえでもう一度解いたときに悩めばよいのです。

そのほうが、何もとっかかりがない状態で悩んでいるよりも、ある程度道筋が見えて良いです。

中々解法が覚えられない問題は何度も繰り返して解き、最終的にとにかく答えを見ずにしっかり自分の力で解けるようになりましょう。

この地道な努力が数的処理分野(数的推理、判断推理)の力になります。

悩むことは大事です。

しかし、それは解法を一回知ってからにしましょう。



ちなみに、判断推理はある程度解法のパターンやリズムに慣れてきたら、初見の問題でも答えを見ずに解いてみましょう。

判断推理は数的推理や空間把握よりも柔軟な頭で応用できることが大事です。

解法パターンで暗記することもそんなには多くなく、基本的なものをマスターしたら、ひたすら応用力を磨くべきであると思います。