※ だらだらモードです。長文注意。



2013年4月30日



定期検診の日だった。


朝から雨が降っていて、病院へ近づくにつれて山沿いになるので

向こうの方がさぞやよく降っていることだろう・・・と思ったら、

見事にその予想は外れた。

住んでいる地域や、病院とは反対方向の電車に乗る家族が向かう

地域の方がよく降っていたらしい。


もう雨がやみかけていたので、新緑が美しい中を車で走るのは

気持ちがよかった。

駐車場も思ったよりすんなりと入れたので、幸先よく感じる。



受付をすませて、いつものように採血セットを取りに行ってから

小児科外来へ行く。


今日は連休中だからか、人がとても少ない。

時間的にこんなものかなと思う一方で、いやいや、いつもだったら

待合には人がいっぱいだからやはり連休だから少ないのだろう、と

どうでもいいことを考える。


採血はすぐにしてもらえたので、顔馴染みの看護師さんとしばらく

話をしてから、あまりざわついていない通路の椅子に座った。


今日は採血(尿検査もあり。血液検査とワンセットになっている)と診察だけなので、

採血さえ終わればあとは待つだけなのである。

尿検査は・・・病院に着いた時、どうしても尿検査まで待てないので

トイレに行ってしまい、この時点では出せていなかった。



娘は新しい3DSのソフトをうきうきしながら起動させて、

さっそくのめりこんでいた。

私は横で本を読んでいたが、ふと時計を見るとそろそろ整形外科の

予約時間が近づいてきていたので、娘をうながして移動した。




今日は、整形外科の主治医が変わって初めての診察である。

といっても顔は知っているのでそれほど緊張はしていない。

していないのだが・・・やはり整形外科の待ち時間は、どの先生でも長い!!


娘は次第にだれてきて、しかもゲーム機を閉じてしまうとついに

「おなかすいた・・。」と言いだしたのだ。

だが、今は食べたり買いに行っている時間はない。

仕方がないので、いつ呼ばれてもいいようにすぐに切れるゲームなら

してもいいと言うと、娘は早速ソフトを入れ替えて遊び始めた。


やがて予約時間プラス1時間半が過ぎるころ、ようやく

呼び出し機が鳴った。


長かった。

整形外科が終わらないと、小児科の診察もできないのである。



診察室へ入り、挨拶をすると、娘はゆっくりと椅子に座った。


主治医となったO先生は、小児科病棟でもよく顔を見かけていた先生だ。


CRP(炎症反応)は0で、問題なし。

退院後は、毎回これにはどきどきする。

また大ごとになるのは、もう嫌だし。


膝の曲がり具合を測り、「もうちょっと曲がったらいいのにね~。」と

先生に言われて、娘はむっとしてしまった。

これはたぶん、前任のN先生からの申し送り事項なのだろう(^_^;)


最近、またびっこの振り幅が大きくなってきて、お尻の高さが変わってきたことを

伝えると、夏休み前後にまた人工骨を伸ばそうか、ということになった。

そういえば、前回の延伸術からまだ1回も伸ばしていない。

感染症の再燃もないので、今ならできるだろう。



診察が終わりかけの頃に、修学旅行の話をした。

けっこう歩く行程が多いこと、伊勢神宮の砂利道の話をしたうえで、

コメント欄できょんさんが教えてくださった玉砂利専用の車椅子貸し出しの話をしたら、

すぐに「それは借りた方がいいかもしれませんね。」と返事があった。

「修学旅行だとどうしても気分が高まるので、無理しすぎない程度に

楽しんできてください。」とも。

先生は日程と行先を聞いた後、それをカルテのコメント欄に書き込まれていた。

このとき私は、この先生はいい先生だ、と思った。



整形外科の診察が終わったので、次は小児科の外来へ移動する。


小児科外来は、人影がまばらだった。

この時点で午後1時をすぎていたので時間的なものもあったかもしれないが、

やはりいつもより人が少なかった。


外来の受付に声をかけて、しばらく小児科の主治医H先生が来られるのを待つ。

娘は空腹もあいまってだれまくり、通りがかりの看護師さんに声をかけられても

押し黙ったままで、苦笑されていた。


H先生が来られるまでの間に、やっとトイレに行った。

だが、あまり量が採れなかったので検査に回せたのだろうか・・・。

その点はあとでH先生に話はしたのだが、ほんとうに、尿検査には

いつも苦労させられる。



H先生が来られて、空いている診察室へ入る。


いつものように、血液検査の結果をチェック。

CRPは問題なし、ALP(アルカリホスファターゼ)は基準値をかなり越してはいるが

成長期ということもあるし、他の項目とのかけあわせで異常なしと判断。

ただ、UA(尿酸)がやはり高値なので、このままだと薬を処方することになるし、

痛風の症状が出るかもしれないとのことだった。

ううう、やはりもっと食事の内容をひきしめないといけないか。

一時のことを思うと、かなり改善はしていると思うのだが、

まだまだ足りないようだ・・・。


小児科でも、修学旅行の話をした。

伊勢神宮での玉砂利専用車椅子の話をしたら、H先生も

「それはいいかもしれませんね。」と。

もう、これは車椅子を借りることに決定だな、と私は思った。



診察が終わってから、H先生が口を開いた。

「以前担当医だったK先生が、帰ってこられているよ。

でも病棟なので外来では会えないけど、○○ちゃん(娘)に会ったって言っとくね。」と

相変わらずのゆったりとした口調で教えてくださった。




遅い昼食をすませて、ふと気が向いて勤務医一覧表を見に行くと、

元担当医のK先生(ご結婚されてM先生)の名前と、同じく担当医だったHo先生の

名前もあった。

医師の入れ換わりも、こうしてみれば早いなあ・・・。



そして。やっぱり長い外来診察の日は終わった。