先日、人工骨の延伸術が無事に終わった娘と、

久しぶりに院内学級へ行ったことはすでに書いた。


その時、去年末に退院した娘の一番の仲良しだった子が

再入院していると先生から聞いて、二人で驚いてしまった。


その子は神経芽腫という病気が再発して入院してきたのだが、

当時参考にしていた小児がんについての本でその病気を調べてみると

かなりやっかいな病気らしかった。


病気としては、小児がんの中では脳腫瘍に次いで多く、

0~3歳でかかることが多いそうだ。

副腎や交感神経節の背中側から発生する病気で、

確定診断にいたるまでもかなりの検査をしなければならず、

罹患年齢のことを考えるとかなりの負担がかかる病気だと思われる。



治療も、外科的手術だけで済む場合から、抗がん剤(低量~超大量)、

放射線療法、造血自家幹細胞移植など、多岐にわたる。

これは病理診断基準が定められていて、その病期による

治療プロトコールに沿って治療が行われるからだそうだ。


この治療の面だけ見てみると、骨肉腫は腫瘍とその周辺を広く取って、

その手術前後の抗がん剤治療(組み合わせはいろいろとある)だけなので、

内臓系の腫瘍にかかった人からすると「まだ軽い病気」という認識を持たれて

しまうのだなあ・・・と納得しながらも悲しくなったりするのだが・・・うん・・・。


それはさておき。


ところで、なぜ娘がかかったわけでもない神経芽種についての

記事を書いているのかと言うと、入院中や退院後に、

この病気で空に帰ってしまった子たちが数人いるからである。


院内学級で短期間だったが娘と同じ時間を共有した子や、

部屋が近くてよくすれ違っては手を振り合っていた子・・・。

顔と名前は未だに覚えていて、あの子たちがもういないなんて

いまだに信じられない気持ちでいる。



罹患する子どもが多い病気なのに、未だに完全寛解する例が

少ないこの病気。

その状況をなんとしてでもよくしようと、千葉県がんセンターと

千葉大学が、IBM社が推進しているコンピューター・シュミレーションを

活用して新しい治療薬を開発する取り組みをしていると知って、

私も参加してみた。


ご興味をもたれた方は、リンク先をご覧になってください。

そして、もしよろしければぜひ参加いただけるとうれしいです。



http://www.m.chiba-u.ac.jp/class/bioinfor/wcg/hfcc/