だめでしょ、原発
福島県の原発事故で感じるのは、東電の対応の悪さもさることながら、事故の影響の範囲と深刻さですな。
いやー、原発の事故は怖いわ。
想定を超える大津波とか、たまたま複数のシステムが壊れたからとかいってるけど、そういうことではないでしょうと。
問題は、事故が最悪の展開を迎えたとき、国土の半分が居住できなくなるという発電方法が、この狭い国で許されるのかということじゃないかなあ。
実際、今回の事故がチェルノブイリ的状況になった時は、日本は大阪以西しか人が住めなくなってしまう可能性もあるらしい。
こういう可能性もあるのに、安全ばかりを強調する電力会社の原発PRはやっぱりおかしい。
安全性向上のための努力をアピールするのはかまわないけど、「事故が起きた時、こんな危険性がありますよ」という情報を流せないような企業は信用できないね。
公的な事業をまかされるからには、それなりの客観性と公平性をもってお仕事をしてくれんと。
タバコや薬の広告や効能書には危険性や副作用が明確に書かれているじゃないですか。
これって、国が指導すべき事じゃね?
山口県でも上関が原発推進と反対でもめていて、いろんな人がいろんなことを言っているけど、これは地域の活性化とかいうレベルで語る問題じゃないよ。
今回の事故を見て、これに気がつかない人はいないでしょ。
得られる利益と、潜在する危険性のバランスが悪すぎる。
潜在が顕在化するのは万が一だという人もいるでしょう。
しかし、その「万が一」にして「想定外」を我々は目の当たりにしてしまったんですよ。
少なくとも、私個人としては結論は出た。
だめだろ、原発は。
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音楽の効用
昨日から今日にかけて、ほとんど音楽を聴かなかった。
テレビもラジオも東日本の大震災の報道で埋め尽くされていたし、自分も音楽を聴く気にはなれなかったわけで。
コマーシャルも含めて、世の中から音楽が消えた二日間。
今日、クルマで帰宅途中にちょっとCDを聴いてみた。
10年以上前の、まあ味も素っ気もないハウス・ミュージックのCDだったんだけど、これが思いがけず心に沁みた感じがした。
音楽って、そういう効用があったんだな、とあらためて感じました。
家に帰って、ペテッション・ベリエルの“ロマンス”を聴く。
このメロディーは心に響くし、咽び泣くようなバイオリンの響きは、心の琴線を揺らされるような気がしました。
非力で、ちょっとした救援カンパに協力するくらいしかできないかもしれないけど、音楽を聴きながら、亡くなった方を思うのが、私のできる精一杯の鎮魂です。
被災された方のご無事を、心から祈っています。
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元ちとせの「カッシーニ」
昨日は風が凄かったなあ。
FMきららで、「うわあ、スタジオの外では、今オレンジの買い物袋が舞い上がりましたよ!2メートル…いや、1メートル半くらいですかねえ」なんて、いってましたけど、どんだけ実況が下手なんだよ。
「カッシーニ」っつうのは、土星の輪っかの隙間のことですよね。
元ちとせさんは、島唄の歌い手としてデビューして、その後のアルバムは、いわゆる島唄からは遠く離れたサウンドをバックにしています。
歌い方は当然、元さんの得意技の島唄風なんですけど、バックは三味線などの島唄風をメインにしないところに、攻めの姿勢を感じますな。
かっこいい。
このCDは、結構いろんな人がプロデュースに関わっているみたいで、さらにバラエティに富んだ印象を受けました。
トップの「カッシーニ」と、「蛍星」にやられましたねえ。
「蛍星」は、作詞・作曲・アレンジとも、スキマスイッチの人だそうで、スキマスイッチのCDも聴きたくなりました。
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2009年読んだ本77 「会社人生で必要な知恵はすべてマグロ船で学んだ」斎藤正明
12月になりましたね。
インフルエンザが流行っているっつうのに、いろいろ忙しくて、ああもう早く正月にならんかな。
普通の会社で研究者をしていた人が、上司の命令でマグロ船に乗って、そこの経験プラス漁師と話して気付いたり学んだりしたことを紹介しています。
なんていうと面白そうだけど、実際はファシリテーションの教科書みたいな内容。
なんせ、乗ったマグロ船がすごくて、ちょっと漁師さんに愚痴をこぼすと、「あー? いいことが起きたら喜んで、嫌なことが起きたら暗くなる。それじゃ犬と同じじゃねーか。人間はの、感情をコントロールできるんど」なーんてタイムリーな教訓が返ってくるんだからたまりません。
日常の会話風景でも
「『将来、どんな風になりたいか?』っちゅう理想を、大体でもええから持っちょかんと、頭のなかは、『なりたいものだらけ』になりめーが」
…なんつう、いったいどこの漁師さんがこんな会話するんだと突っ込みたくなるお話の後、「それで気付きました。私はそれまで…」なんて感じで、自己啓発やらコーチングのテクニックやら判別のつかない解説が続きます。
基本的に全編それなので、ファシリテーションのテキストで、お手軽に読めるものを探している人にはお勧め。
私は、ダメ。☆
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2009年読んだ本76 「ピンク・フロイドの狂気」 、「 〃 神秘」 マーク・ブレイク
みんな大好きなピンク・フロイドの評伝。
ビートルズ以外、ポピュラー音楽のアーチストや作品を論じた本って、あんまり見かけないんですけど、ピンク・フロイドは、ビートルズと並んでそれが求められてきたのではないかと(私だけ?)。
メンバーがケンブリッジで青春を過ごし、バンドを組み、モンスターアルバムの「狂気」を作るまでが、「ピンク・フロイドの狂気」 。
「狂気」以降、バンドのパワーバランスが崩れだし、現代に至るまでが「ピンク・フロイドの神秘」で描かれています。
読む前から予想していたけど、シド・バレットを中心にバンドが結成され、圧倒的な才能を失った後で「狂気」を作るまでが活写されている「ピンク・フロイドの狂気」 が面白かったです。
バンド後期を描く「ピンク・フロイドの神秘」は、全体的に長い凋落の過程を見せられて悲しいんですけど。「ザ・ウォール」でリック・ライトがクビになるいきさつや、バンドの存続をめぐりドタバタなど、ゴシップネタも詳しく書かれていて、こちらもファンなら読んで悔い無し。
ということで、☆☆☆☆
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