あるボディービルディング元日本チャピオンは、朝食前にウォーキング

をする。


起床直後は糖分が枯渇しており、最も効率良く脂肪が燃焼する時間帯

であるからと言う。


私の基礎代謝が1900kcalとして、身体に蓄積出来る糖分が800kcal

とすると、約10時間で全ての糖分が燃焼する計算になる。


たっぷり寝て起きた時は、体内に糖分が残っていない状態と言える。


ある医師は、朝食後の基礎代謝上昇を示し、「従って、朝食後に運動を

するとカロリー消費が促進される」と説く。


これは、消化活動による代謝上昇もあるし、体内に取り込まれた糖分が

そのまま燃焼する率が高いので、一概に脂肪燃焼とは言えないとの説

もある。


アメリカのあるグループは、朝食前のトレーニングを推奨しており、これ

は、空腹時に成長ホルモンが分泌される効果と、そこに更にトレーニング

を組み合わせる事で、成長ホルモンの分泌を最大限にすると言うもので

ある。


力士の朝稽古がこれに相当するとも言う。


但し、力士の場合はこの朝稽古の後に大量に炭水化物(白米)を摂取

する事で一気に血糖値を上げて脂肪をため、身体を大きくする事が

目的とも言われる。


ボディビルダーが体脂肪を落とす際、脂肪は落としたいが筋肉は1gも

落としたくない。


当たり前だが、これが難しい。


ボディービルディングの世界では「有酸素運動は敵」が決まり文句だ。


有酸素運動が悪者扱いされる理由は大きく2つ。


1つは、強度の高い有酸素運動をする事で速筋が遅筋化し、細くなって

しまう事。


この、スピードもスタミナも兼ね備えた筋肉の存在は以前は知られて

いなかったが、その頃からマラソンの瀬古氏はこれを「ターボ筋肉」と

呼んでいた。


ツール・ド・フランスなどに出場する長距離自転競技の選手たちがこの

筋肉を持つと言われる。

もうひとつは、有酸素運動をする為の糖分が、筋肉を分解して(異化作用)

供給される可能性があるから。


朝食前のウォーキングやトレーニングでは、体内の糖分は枯渇している

から、身体を動かす為の糖分は筋肉を分解して作られる(糖新生)のでは

ないか?


ある医師は、「起きたらすぐにプロテイン(タンパク質)と糖分を補給して

下さい。身体活動が始まると、身体はすぐに筋肉を分解してエネルギー

として使い始めます」とも言う。


色々な本を読めば読むほど人間の身体は分からない。


私も休日は、朝食前のウォーキングを実践している。


あまり強度を上げずに1時間程度。


脂肪燃焼を意識しながらである。


脂肪よ、燃えろ!!