メトロポリスパート3

メトロポリスパート3

読書記録メイン、たまにCDレビュー。興味のある英文記事の和訳


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ラズパイオーディオでお馴染みのVolumioがVerアップし3になったので、

更新したら途中でインストールが止まり

その時に、VolumioをインストールしていたSDカードがお陀仏に。

 

Volumioを再構築したので印象に残ったことの超個人的メモ。

 

[Volumio3になって変わったこと]

・音が良くなった由→Volumio3の特徴

・プラグインを使うには、サインインが必要に

 

[荒い手順]

1.SDカード--キオクシア(元東芝)

 

・Volumio3のOSイメージの容量は3GBだが、32GBのSDカードにした。

・昔はclass10のSDカードが良いとされていたが、今はU、Vなる上位規格がある。

 良いのを買えば当然起動が速くなりそう。だが、class10相当のU1にした。

・壊れたSDカードはフォーマットやパーティション削除も何もできない。

 

 

2.SDカードへの書き込み

・前回使った「DD for Windows」でVolumioのOSイメージを書き込む。

 ソフトを「管理者権限で実行」じゃないと、

 SDカードリーダーを認識できなかった。10分損した。

・↑の書き込みが終わった時に、Windowsが「フォーマットする?」

 と尋ねてくる罠に以前かかったが、今回は引っかからなかった。

 

3.Volumio初期設定

・ラズパイにディスプレイとキーボードをつないで電源ON。

 すると、初めからディスプレイにIPアドレスが表示されてあり、

 ブラウザからURLを入れると即つながった。

 ノーキーボードでブラウザ接続できてプチ感動。(ここからブラウザで設定)

・HiFiBerry DAC+Proを使っており、このDACはWIFI接続でノイズを拾うらしいので

 WIFIをOFF、有線LANを以前の固定IPに設定しなおす。簡単。

・細かいパラメータの設定は分からないのでスルー。

 

4.WindowsでのNAS設定(ハマった)

・Volumioへの外部ディスクには、以前は直接USB接続していたが

 これはOSの特定のディレクトリにマウントする必要があり、設定が要った。

 (PCにHDDをつないで)NAS設定する方が楽に思えた。

 また、SpotifyとVolumioをAirPlay的に繋ぐ使用も多いので

 その際HDDは使わないので、なおさらNASが良いと考えた。

・WindowsでのNAS設定は、共有ディスクの設定をするだけではダメで

 共有ディスクにユーザ追加が必要なのを忘れていた。痛恨。

 そもそもネットワーク検索に引っかからない設定にもしていた。

・ユーザ作成、共有ディスクへのユーザ追加、ネットワークの探索を許可に変えた。

 設定手順には、以下のページが役に立った。

 「ネットワーク探索」と「ファイル・プリンターの共有」との共有設定を有効に

 Windowsの共有フォルダにパスワードロックをかける方法

・VolumioでNAS接続でき、曲のデータベースが作られた。

 

5.Spotify連携のためにVolumioアカウントを作成

・アカウントにはFreeプランとPremiumプランがあり、前者を選ぶ。

・律儀にFirstNameとLastNameにローマ字で本名を入れたが

 テキトーに入れとけば良かった。

・サインインしたら、プラグインからSpotifyのを2つインストールする。

 最初は繋がらなかったが、Volumioを再起動したらSpotifyと連携できた。

 

以上で、再構築は完了。

 

[2021年末時点でのアイテムのチェック]

・ハードの本体であるラズベリーパイが半導体不足なのか

 最新のは売り切れないし価格の爆騰が起こっていて、買う気がしない。

 今使ってるラズパイ3も当時の値段より10~20%ぐらい上がっている。

 

・HIFIBerryはDAC2proなるDAC+proの後継製品に変わっていた。

・日本国内の通販やオークションで買うより、

 本家の販売サイトで買うのがやはり安い。

 →本社の販売サイト  DAC2proの特長

 ↓日本での売値

 

・ラズパイDACのケースは、ラズパイ4対応のケースが売られている。

 →本社の販売サイト

 

ライフログのため久々更新。

 

買い物を見直すと、アマゾンは日用品で、楽天は家電系、

ヤフーショッピングは日用品、家電両方という傾向があった。

その意味するところは、価格比較して安かったということだろう。

 

以下が、印象に残った買い物いろいろ

 

●NEC PA-WG1200HP4 Aterm WG1200HP4 Wi-Fi 5対応 無線LANルーター

コロナで半導体不足が言われだした頃、早めに新しい無線LANルーターを買おう。

となり勇んで買ったが、今でも普通に買える。

wifiのセキュリティ対応、繋がりやすさが上がるメッシュwifi

5ギガと2.4ギガのSSIDを一緒にできる機能など必要十分で満足度高。

やっぱり、無線LANルーターはNECのaterm一択ですわな。

これを買う頃にはすでにwifi6はあったが、ちょい古の安いのを自分は買いがち。

 

●AVIOT TE-D01q

ワイヤレスイヤホンを遅まきながら買ってみたら、えらい便利だった。

AVIOTはラズベリーパイオーディオの箱(AVIOT CASE 01)で買って以来。

本来はイヤホンが専門なので、安心の日本メーカーかつ

2021年の何とか賞も取ったとのことで良い買い物だった思っている。

 

●Chromecast with Google TV

HDMI端子があればアンドロイドテレビになる優れもの。

スマホからキャストしてのアプリ再生はかなり便利だ。

ただ、アマゾンのfiretvもスマホの操作でアプリ再生ができるとは知らず

セールの時に買えばかなり安いので、firetvを買えば良かった。

 

firetvより勝ってる点があるとすれば、昔のChromecastのように

スマホのブラウザや特定のアプリでキャストできる場合がある点ぐらいか。

例えば、ニコ生とツイキャスはキャストに対応してた。

 

●デイリーディライト ブレンドエッセンシャルオイル 夜用リラックス 10ml

不眠解消のためにアロマに頼ってみた。

きっかけは将棋の木村一基さんが使ってるとのことで

使ってみたら少し寝つきが良くなった気がする。特に夏場。

 

今は冬で日がな眠たいぐらいなので使わずに節約している。

これ用のアロマストーンもあって買ったが、

100均でそれ用の粘土(石膏系)でアロマストーンを自作しても良かった。

 

SIMフリースマホは安いし、普通に使う分には困ることはないだろうと3年ぐらい前から使っている。

 

以前は、某社のiPhoneを使っていたが、高いのと、解約するときに2年縛りでの契約更新をした後だったので、解約手数料を1万円近くとられたので完全に愛想が尽きた。

携帯会社は賢い頭を分かりにくい料金設定にすることで利益を多くとることに使っているとしか思えない。それほど恨みが強く残った。

 

フリーのSIMは料金体系が分かりやすく、(賢く使えば)安い。大手キャリアからネットワーク速度を遅くされているらしいが、そんな姑息な嫌がらせぐらいでは心は折れない。

 

ただ、SIMフリースマホに関して、選択肢は多くないと感じる。中国の国営企業のは使いたくないし、電池が爆発しそうな韓国製のも避けたい。台湾製もまあまあ高い。かといって、日本の有名電機メーカー製はスペックのわりに割高だったりする。

 

初めての格安スマホは日本のインディーズスマホメーカーFREETELの雅。性能は平均以下だと思うが、無理のない使い方をすれば問題も少なく、何より安かったので2年ほど活躍した。(橋爪ももという歌手が同じ機種を使ってて親近感を感じて、radikoのエリアフリーで聴くようになった)(FREETELは倒産して、回線は楽天へ、スマホ事業はMAYAシステムに譲渡された)

 

そして、近頃機種変更を思い立ち、2台目の最有力候補だったのがwikoのg08というスマホだった。

 gooのスマホ g08 【OCNモバイルONE SIM付】 (チェリー・レッド)

 

スペックも申し分なく、ちゃんとしたデュアルSIMなので完璧に近いと感じた。wikoはフランスのメーカーのよう。ただ、自分の使っているSIMがmicroSIMで、確か本機はnanoSIMしか使えないので泣く泣く諦めた。

 

仕方なくmicroSIM対応でSDカードも使えるg07++にした。(nanoSIMスロットと併用なので、nanoだとSDは使えない、デュアルSIMだとSDカードは無理)

 gooのスマホ g07++(グーマルナナプラプラ) 【OCNモバイルONE SIMカード付】

 

こちらはNTT製だが、coviaという日本の中小企業が実際には作っているらしい。とにかく1万数千円なので、スペックのわりに安く、これに決めた次第。

 

このスマホに関しては、レビューでクソミソに言われている。中には、自分には当てはまらないものや取るに足らないもの(タッチパネルで効きにくい箇所が一部あるとか)もあって、おかげで安く手に入るならクソレビュー乙という感じだが、一つ物凄い問題が起こった。

 

それは、バッテリーの減りが以上に速いことだ。何もしてなくても端末が熱くなり、数時間で電池が切れる。使い物にならなさ過ぎる。

 

これはおかしいと、一旦端末を初期化した。最初の状態に戻せば改善するかもしれないとの思いで。

 

結果、電池の異常な減りは収まった。もしかすると、元々バンドルされている邪魔なgooのアプリを削除したり、アプリの権限をイジったのが良くなかったのかもしれない。(なお、アンドロイド7は電池の減りが速いらしく、注意が必要らしい)

 

格安スマホは長く使うことは想定しない方が良いと思う。良さげな機種が出たらコロコロ変える。古い機種は家で遊ぶ用にすれば、役割分担ができてメインスマホのバッテリーの節約になるし、結局大手キャリアのスマホ+回線よりも圧倒的に得だと思う。

 

というわけで、g07++はあと2年ぐらい持てば御の字。良い格安スマホが出るのを気長に待つ。

ふと、♪青年よ大志を抱け、現実になんか負けるな♪の曲が浮かんだ。


 

懐かしい。栄養ドリンクのCMだったかと思ったら、大和証券のCMで使われていたらしい。

 
♪青年よ大志を抱け、現実になんか負けるな♪
♪青年よ大志を抱け、プレッシャーになんか負けるな♪
 
良い歌詞だ。謙虚であることは良い事かもしれないが、やたら自己評価が低いのも宜しくない。大志は持ちたいものだ。

 

今、歯が痛いという厳しい現実がある。いつか治療が終わって、痛みから解放される自分をイメージ(自分の中では大志)し、日々を生きたい。

 

安保論争 Kindle版 細谷雄一

平和はいかにして可能か。安保法制とは何だったのか。

 

本書は安保法制懇のメンバーとして安保法制の必要性を主張した著者の、国際政治学者としての専門分野だけでなく憲法や日本政治など多角的な論点から、平和と安保法制について分かりやすく解説した入門書だ。

 

●平和はいかにして可能か

 

「汝、平和を欲さば、戦への備えをせよ」という格言があるように、軍事力は平和の必須要素だ。


永世中立国だったスイスとポーランドを見ればそれがはっきりと分かる。軍事強国として巧みに外交を行ったスイスは独立を守り抜き、侵略戦争に対抗できなかったポーランドは第二次大戦でドイツとソ連に尊い生命や財産、領土を奪われ、大戦後はソ連に併合されてしまった。


ベルギーは第一次、第二次大戦でドイツの侵攻を受けたが、NATO加盟国となった後は他国の侵略を受けずに平和を享受している。一方、ウクライナはソ連に塗炭の苦しみを味あわされただけでなく、NATOに加盟していない現代でもロシアにクリミア侵攻を受けるなど散々な目にあっている。

もちろん軍事力だけでは失敗する。今の北朝鮮しかり、戦前の日本しかり。軍事力と外交の両輪で国際協調をし平和を実現すべきだ。


しかし、日本は国際協調が苦手なようだ。


戦前は黄禍論や帝国主義バリバリのアングロサクソン達の横暴で、日本人の彼らへの不信感が大きかったことは分からなくはない。とはいえ、そんな奴等でも付き合っていかなくてはならないし、日本だけが正しいという独りよがりな正義に依り、国際協調ができなかったから、戦争で国家を破滅に導いてしまったように思う。


戦後、数十年間戦争に巻き込まれず生活レベルで平和を享受してきた(拉致問題とかはあったにせよ)。では、国際協調主義が根付いているかというと・・・


自衛隊を海外派遣すれば戦争に巻き込まれる、憲法9条を守っているだけで平和が維持される(憲法9条は国連憲章にもある侵略戦争の放棄であり、大切な概念である)、集団的自衛権は憲法違反で立憲主義の破壊だ(国連憲章に自衛権について記述がある一方、日本の憲法典にはそのような記述はないのに)、などと結局日本(のルール)が正しく、国際協調を考慮しないその言動は戦前の軍部や過激な国家主義者を彷彿とさせる。

 

世界の紛争の解決に日本も役割を果たし、国際協調をすべきなのにそのような役割をややもすると国民レベルで未だ拒絶しがちになるように見える。

●安保法制の目的

国際協調を積極的にしてこなかった日本を変えると期待されたのが安保法制だった。安保法制の中身は既存の法律10個の改正と国際支援法という新法である。


重要な論点はいっぱいあるが、注目すべきはやはり憲法解釈の変更だろう。

 

集団的自衛権は完全に違憲というイメージが定着しているが、実は戦後から一貫して違憲というわけでは全くなかった。元々は集団的自衛権に対してグレーな解釈していたが、1981年に完全に否定されることになった。

 

否定した主体とは内閣法制局である。「内閣」と付くだけあって非常に政治的な存在であり、その政府見解を覆すのが難しいのは理解できる。

 

しかし、内閣法制局は絶対的な権力ではなく、彼らの見解が刻々と変化する世界情勢においても、常に無謬の見解であることはあり得ない。

 

安保法制はこの内閣法制局の政府見解を変更し、国際標準の自衛権を行使できるようにすることを1つ大きな目的としていた。


で、結局どうなったか。与党のパートナーである公明党と内閣法制局の”がんばり”により当初よりトーンダウンし限定的な集団的自衛権の解釈に留まったのだった。大事なのでもう一度。公明党と内閣法制局が潰したのだ。


とはいえ、「存立危機事態」「重要影響事態」という概念ができて少し反撃能力が増したことや「駆けつけ警護」と呼ばれる海外の紛争解決のための自衛隊派遣、同盟国に対する後方支援についても、従来は違憲となっていたが一部OKとなったことは確実な前進ではある。

 

●課題は多い

 

日本の現実はやはり厳しかった。残念なことに南スーダンの自衛隊が紛争の有る・無いで撤退することになった。

 

「戦闘」を「衝突」と言う馬鹿らしい言い換えで何とか派兵できていたが、限界だったらしい。

 

メディアは稲田防衛大臣がどうの、日報がどうのと言ってフェードアウトしていったが、問題の本質はどう考えてもそこじゃない。PKO5原則の限界と世界の紛争解決のために日本がすべきこと(できること、できないこと)は何かなどを議論すべきだったはず。南スーダンでホテルルワンダみたいなことが起こらないことを願う、それしかもうできない。

国際協調主義に基づくまともな安全保障体制を確立するにあたって、リアリズムに基づいて平和を希求するアツい専門家の論考を読み、正しい知識を持つ人が増えれば、それはいつか達成されると信じたい。

 

本書を足掛かりに安全保障や政治、国際法、歴史に関してゆっくりでも本を読んでいきたいと思った。

昔、世界の主要通貨に比べて円の金利はとても低かったので、円を借りて違う国に投資するのがブームとなった。(円キャリートレード)

 

現在、世界中で金利が低下しているので、これをするメリットは無い。

 

そもそも、低金利の円を借りて高金利の通貨に投資、という発想は為替レートと金利は同時に決定(金利平価説)するのでナンセンス・・・

 

のはずが、そうとは言えない現象、フォワードプレミアムパズルなるものが成立している(していた?)らしい。

 

これについて調べていたら、安達誠司さんが国土交通省で講演したと思しき資料を発見した→PDF(2015年7月15日資料)

 

以下、資料の内容を軽く抜粋。

 

この件でよく引用されるのが、ノーベル経済学賞を受賞したファーマの検証で、金利平価説を否定していた(現実にはそうなってないの意味)。

 

データの参照期間がリーマンショック前だと当てはまる。最近を含めたデータで検証してみると、やはり金利平価説は当てはまらない。

 

フォワードプレミアムパズルはまちまち(網掛けになってるペアでキャリートレードがうまくいった)。

 

安達さんはフォワードプレミアムパズルを解くためMB(マネタリーベース)の増減率を説明変数に加えた修正ファーマ回帰を行った。

 

結果はP14。特に日本を調達通貨とした場合に、MBの増減率で説明できる。つまり、MBが増えれば通貨安、減れば通貨高というソロスチャート的な考え方が円ではよく当てはまる。

 

【キャリートレードクラッシュ】

 

次ページからは、前述のMBの増減が通貨の変動に影響するという考察に関連して、調達通貨のMBの増加が将来の急激な通貨安を起こす(個人的には狭義のキャリートレードクラッシュという認識)かどうかを考察している。(この辺から頭がこんがらがる)

 

結果はP16,17のとおり。キャリートレードクラッシュは金融政策で起こるとは統計的には言えない。

 

次のページからは統計用語が難しく素人にはよく分からないが、結論のみいうと、キャリートレードクラッシュは長期均衡値からの乖離を平均に回帰させるプロセスであることが言えるようだ。

 

結論は資料にもあるが、ここでは個人的に総括。

・円キャリートレードがワークする通貨があった

・それより(特に円については)、MBの増減率を見るべし

・キャリートレードクラッシュは金融緩和のせいで起こる、は違う

・長期均衡値の逸脱からの平均への戻りがキャリートレードクラッシュの原因

・ということは、長期均衡値から離れた地点で平均に戻ると利益になるようなポジションを取れば儲かるのでは?

 

とりあえず、FXをやってた身としてはもっと早く知りたかったし、知ったところで儲けられる可能性は微妙だなぁといった感じ。

 

ちなみに、キャリートレードについて調べてたら日銀のペーパーも見つけて読んでみた→日銀レビュー

 

リーマン前に先進国で金融緩和をしてたからバブルが起こって、バブルがはじけて日本で通貨高が起こってますなぁという感じ。

 

金融政策で円高を何とかしようという問題意識は一切感じない。民主党、白川総裁時代の地獄の円高時代を思い出したらはらわたが煮えくる。

 

安倍政権の支持率が低く、金融政策否定の増税派しか国会にいないのではという現状、またあの時代が返って来るような気がして怖い。怖すぎる

 

 

 

何か有事が起こると円高に振れる。財政が危ないと普段から煽るニュースでも「比較的に安全な円が買われ~」が常套句として使われている。

 

テレビのニュースを見てても永遠に為替のことは分からないので、自分で調べ以下にまとめる。(適宜メモの内容を追加)

 

1.海外投資家の円キャリー

→別記事でまとめた←

 

2.海外投資家の日本への投資の影響

日本株の海外投資家の取引に占める割合は6割、持ち分は3割ぐらいらしい。彼らは日本株を買うにあたり、手持ちのドルを円に両替(ドル売り円買い)して投資する。

 

この時、円買いをするが円高にはならない。ドルベースで見た投資の収益が為替レートの変動を受けないようにするために為替ヘッジ(ドル買い円売り)をするからだ。動き的には以下の感じ

 

【初期ポジション】

株:ドル(売)→円(買)→日本株

為替予約:ドル(買)→円(売) 

※為替レートには影響なし

(おそらく個人レベルではヘッジはしないはず。為替ヘッジのコストがもったいないし。)

 

海外投資家はやっぱり目利きが鋭いのか、日本株が儲かりそうな時に投資をする。そういう時は円安の時で、小泉政権の金融緩和の時も円安に連動して株価も1万8000円ぐらいになってたと記憶している。

 

その時、海外投資家の含み益が大きくなるが、やはり為替レートの変動を受けないようにするべく、追加で為替ヘッジを行う。その結果円安になる。

 

【含み益が出たとき】

為替予約:ドル(買)→円(売) 

※円安

 

含み損が出ると反対

 

【含み損が出たとき】

為替予約:円(買)→ドル売) 

※円高

 

海外投資家は日本株を3割持っているということで、そのうちの一部が為替ヘッジをしただけでも、為替相場に相当な影響が出るのは当然だろう。

 

この性質に注目し先回りして、円安→株買い、株高→円売りをする奴がいれば、なおさら増幅されるという仕組みになっている。

 

3.有事の円高

世界的に何かネガティブなイベントが起こると円高になる。ニュースで言うように安全資産だから買われている・・・ワケ無い。

 

安達誠司さんがネガティブなイベントが起こった時の各国の為替レートの動きを調べると、日本の円だけが通貨高になっていたという。また、「安全資産」のもう一つ通貨スイスフランですらそんなことにはなっていない。(以下の本の後半部分に詳しい)

日銀がバブル崩壊以降、機動的に金融政策(緩和)をやらなかったから、名残でそうやってるんだろうという結論だった。日銀の罪は重い。

 

4.ファンダメンタルズ(経常黒字とか)

今の金融取引はほとんど投機筋がメインで金融政策が流れを決めているので、ファンダメンタルズに関してはよく分からなかった。

 

とりあえず、長期的には購買力平価の周りを為替レートがうろうろしてるぐらいの理解。

 

5.ヘッジファンドのポジション(需給)

誰にも分からない。たまに、ジョージ・ソロス的なカリスマが投資家を煽るためにポジションや方針を公開することはあるが。

 

一般に言われてるシカゴIMM通貨先物ポジションは、規模が小さすぎてそれを見ても、ほとんど意味が無いのだという。

 

詳しくは、富田公彦さんのブログや書籍を参照すれば良い。

ブログ:外国為替市場の不都合な真実

 

 

 

←すごい顔やな(^^)

 

2016年、アメリカの大統領が暴言連発のトランプに。メディアは盛んにトランプのイカれっぷりばかり報じるが、それだけを見ていては真実は分からない。本書はトランプ大統領誕生の背景と左翼リベラルにやられっぱなしの、でも草の根保守もがんばってるアメリカの状況について、普通に生きていると知ることのできない内容で書かれている。

そういえば、アメリカの不法移民の数が1100万人って多すぎないかと以前思ったのを覚えている。その謎を解くカギが「サンクチュアリ・シティ」という聞きなれない言葉だ。


サンクチュアリ・シティに不法移民が入り込んでも、連邦法が適用されず、地元の当局は黙認してそのまま違法滞在ができる。そればかりか、運転免許証も与えられ、下手すれば選挙に投票もしてる可能性があるとか。いくら移民の国とはいえ不法な移民を受け入れ、その人たちに社会保障まで受けさせるのは法治国家ではない。


アメリカのリベラルはそれが正しいと思ってて、主要なメディアはほぼ全てリベラル勢力だから全然報じない。でも、それをおかしいと思って人も結構な数がいるわけで、だからアメリカでもメディアは全然信頼されていない。


日本でも朝日や毎日新聞あたりがアベ下ろし的な報道をしまくってるが、そんなメディアばかりから情報を得てる我が母でさえ「安倍さんのおかげで景気良くなってるやん」と冷徹なジャッジをして、報道に流されない。でもアメリカからの報道はそのまま受け取りがちで、それは間違ってるということを本書は教えてくれる。

また、アメリカの政治思想の対立についても知らないとが多かった。リベラルと保守だけかと思ったら、ライノーとネオコンというのもいる。


ライノーはリベラル的なニセ保守、ネオコンは元々トロツキストのヤベーやつ。今までの印象ではアメリカの保守がネオコンなのかなとかイラク戦争のイメージで思っていた。ライノーとネオコンに苦労する共和党内の保守よ、がんばれ。

個人的に勉強不足かもしれないが違和感があったのは、アメリカの中産階級の没落、格差問題についてだ。本書は原因をリベラル勢力の政策のせいとさらっと書いているが、これは経済学的な部分が大きいのでは。

 

アメリカ(日本にも当てはまるが)で格差が広がる理由は以下の通り。

 

(1)グローバル化で比較優位が効いて、高技能の人の給料が上がる一方、低所得者の給料が下がる(クルーグマンの良い経済学 悪い経済学とか)

(2)イノベーションでホワイトカラーな仕事がコンピュータに代替されて中間層の仕事が減る。

(3)シリコンバレーよろしく、イノベーションを起こす都市にドカっと人材や富が集中する一方、産業の転換に失敗し衰退する都市という構図(エンリコ・モレッティの年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経済学とか)


ただ、栄えてる都市とトランプが支持されたラストベルトの差はあまりに激しすぎる。何故もっとあの辺に重点的に再分配政策などしないのだろうといつも思う。

 

もし、民主党支持が少ない地域で白人が多いという理由とかで再分配をわざとしてないのであれば、確かに筆者の言う通りかもしれない。リベラルは弱者に優しいはずなのに、ラストベルトあたりにやや冷たい気がしなくもない。

 

それでも、前述の州政府の権限が強くて政府が介入できないのかもしれないし、共和党が強い都市に巣くうティ-パーティーが緊縮財政をするせいかもしれないし、実際はどうなんだろうか。
 

最終章では、日本はサヨク・リベラルにやられっぱなしで経済・安全保障の課題が山積みだが、どう良くしていくかについて、サヨク・リベラルの工作を素直にうまいと認めたうえで取り入れよう。経済を良くして彼らに権力を取られないようにしようと提言する。

 

最近の森友、加計学園しかり何だかんだで日本サヨクによるメディアの操り方はスゴい。一方、保守(や普通の人)は「マスメディアは腐ってる!」で終わり。そんなやり方ではマスメディア側は反感を持つだけで何も変わらない。江崎さんが言うように組織化する、優し~くレクをするなどして操るぐらいの気概が必要だ。

 

最後に、自らが必死になって賢く強くなろうと言う。よく考えたら、平和にとって害の多い人たちもそれを正義と信じて努力してるわけで、平和を望む人々が政府が何とかするだろうとあぐらをかいて怠惰に過ごせば、豊かで平和な生活が奪われてしまうかもしれない。「一身独立して一国独立す」の諭吉先生の言葉を胸に、毎日少しずつ賢く強くなるように勉強していこうと思った次第だ。

 

 

ところで、こないだのチャンネルくららの江崎さんの動画では、防衛費のGDP2%での予算化に向けて良い感じになってるらしい。

 

それは良い事だが、2%でも本当は足りない現状についても語っている。今後、どうなる事やら。

 

江崎さんは金融政策について理解があり(ここですでに稀有)、それでいて軍事以外でもリアリズムな視点で思考する稀有な評論家だと思う。こういう人が増えてほしい。

 

 

面白かった。そして、もう少し日本の歴史を勉強しないとダメだな思った。応仁の乱あたりの部分は呉座さんの『応仁の乱』を読む前に復習したい。

本書の一番の驚きは、昔々の日本は大陸から銅銭を輸入して貨幣として使っていた点。

マクロ経済学で金本位制やユーロはヤバい。なぜなら自由な金融政策が打てないから(マンデルフレミングモデルでの説明が分かり易い)、とあるが大昔の日本もそれぐらい危なっかしい経済だったようだ。

そして、銅銭の輸入や商品輸出(ぼろ儲け)の貿易利権を握っていたのが、寺社勢力だった。

寺社勢力というと仏教の布教や信仰をしていただけでなく、仏教の海外留学で作ったコネクションで貿易業、荘園経営、金融業、中央銀行のような仕事をしていた。ビジネスで得た巨万の富を使い、時の権力に献金を行うことで、幕府の財政を支えつつ自らの権力を強化するというビジネスモデルで「巨大な経済マフィア」へと成長していった。

寺社勢力の陣容は、以下の4つが挙げられていた

種々の利権を握っていた老舗、比叡山延暦寺(天台宗)
鎌倉・室町時代にかけて比叡山と勢力を争った五山(臨済宗)

新興勢力として猛威を振った本願寺(浄土真宗本願寺派)、日蓮宗

 

仏教というルーツを持つ者同士でも利害が絡むと仁義なき覇権争いをする。変わらない人類の悲しい性だ。

印象に残ったのは比叡山と本願寺の中興の祖、蓮如との寺社勢力の抗争だ。抗争と言っても一方的に蓮如がやられてしまうのだが、やり方がえげつない。


1)布教活動をしていたら邪教と言いがかりをつけて本願寺を焼き、金を巻き上げる。
2)布教の根拠地を失った蓮如は転々とした後、再度布教を始めたら僧兵が来襲(何とか撃退)

 

襲撃された同年に「報恩講」という本願寺のイベントを行い、翌年(1467年)にも堅田において「報恩講」を開催し、多くの庶民が帰依したということで、ようやく蓮如にも運が回ってきたと思ったら、

 

3)その堅田を比叡山が焼き払うという暴挙に。


危機を脱出し門徒と共に避難先に向かう船の中で、比叡山を見上げて発した蓮如の言葉が心に刺さった。「恐ろしき山かな」

そんな寺社勢力や有力者たちの活躍と経済が常にデフレ気味という構造的な欠陥のせいで、足利義持以降はとんでもないことになる。

 

チャイナの歴史を見てると身内、仲間同士で争ってて全く理解不能なのだが、江戸時代以前の日本も身内、仲間同士で裏切り、暗殺などを駆使してガンガン戦うのは何なんだろうか。

そんなアナーキーな日本を織田信長は平和な日本に変えた。狂人だが、偉大だ。

信長は群雄割拠の戦国を改めるため中央集権国家樹立を目指した。目的のため、巨大な権力寺社勢力や有力者の既得権と戦闘力を剥ぎ取る信長のマネジメントは参考になる。


関所の廃止は戦略・作戦上もジャマなので徹底的に潰したが、対立を止めたら無駄に弾圧はしなかった。


とはいえ、いつまでも坊主にデカい顔をさせておくつもりはない。試験的に実施した検地は、秀吉時代に本格化して荘園の権益も最終的には奪取に成功している。

問題の銅銭貨幣による経済はというと、倭寇で銅銭やらボロボロの鐚銭が入ってきて、やっぱり信長の時代も銅銭依存だった。
 

ただ秀吉が天正菱大判を作り、江戸時代には金銀銅の三貨制になるなど、ようやく日本にも中央銀行ができて、めでたしめでたしとなる。

それにしても信長は対立する相手には容赦がない。

 

それは三好長慶の失敗しかり、日本の歴史にしっかり学んでいるからだと思われる。秀吉がちょっと歯向かった北条氏を潰し、家康が秀頼を倒したのも歴史の教訓が解く最適解だったのだろう。

ところで、日本は近隣諸国に甘ーい対応に終始しているが、どんどんヤバイ方向に向かっている気がする。戦争を回避するリアリズムな政策の他に、信長のような超積極的政策もオプションにあるべきなのでは?とも思うこの頃である。

 

PCのHDDをSSDに替えるべく以下を購入した。

 

WD SSD 内蔵SSD 2.5インチ 120GB WD Green SATA3.0 6G / 3年保証

玄人志向 STANDARDシリーズ 2.5インチHDDケース SATA接続 USB3.0/2.0対応 GW2.5CR-U3

 

ウエスタンデジタル製のディスクがOS上で1コでも認識されていれば「Acronis True Image WD Edition」が無料で使える。USB-SATA接続ができるケーブルとSSDをつぎ、Acronis~のソフトでCドライブのディスククローンを簡単に作成できた。尚、デフォルト値でやると回復のパーディション辺りの領域が大きめに作られる事があるらしい。次回から注意したい。

 

SSDに替えてPCがやはり速くなった。イイネ真顔

 

玄人志向のHDDケースは、アマゾンレビューでは不具合が多い云々書かれてて星3.5ほどだが、使ってみると案の定、何の問題も無かった(windowsバックアップのクソ長い間、1回も止まらず)。数百円でHDDを再利用できて本当に良い買い物だと思った。

 

おぼろげな記憶だが、プレステ2が分厚いのから薄いのにリニューアルされた時、レビューを見ると、壊れただの悪評が目について買うのを躊躇した。今、そのプレステ2をDVDプレーヤーとして現役で使っている。ネットのレビューは当てにならん(話半分の半分で参考にしよう)と最初に思ったのがそれだった。

 

なお、元々CドライブだったHDDを普通のデータ領域にするにあたって、一旦パーティションを全て削除してから、新しいボリュームを作る手順となる。その時、システムで予約している領域が普通には削除できなかったので、diskpartコマンドを使うことになった。(メモしなくても手順がややこしく、その時ググるはずだから覚えておかなくてもいいか)

 

あと、愛用しているエビスの国産歯ブラシが近くのドラッグストアよりアマゾンの方がだいぶ安い事を知り、即買った(合わせ買い対象)

 

エビスの歯ブラシは毛が多い。歯磨きの効率が良いのか、朝起きても歯がツルツルの感覚が残っている。

 

「プレミアムケア」と「ザ・プレミアムケア」で名前はほぼ一緒だが、ザ・の方が100円以上高い。違いはザ・の方がプレミアムよりもさらに毛量が多い、柄の部分にゴムが付いてる点などいろいろある。詳細はアマゾンのページが分かり易い。

 

ザ・の方を使った感想。まず、間違えて、やわらかいを買ってしまったが、毛量が多いせいか磨き心地は丁度良かった。プレミアムとの違いはよく分からない。何となくラグジュアリーな気分になる。

 

アマゾンでは歯ブラシの硬さは指定できるが色は指定できないので、クレームを送った。次回注文時には指定できるようになっててほしい。