RULEBOOK美食倶楽部
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牛かつ もと村@新橋

しばらく前から噂は耳にしていたものの、訪れる機会を作らないでおりました。鬼のような行列が苦手なものですから…

しかし食べてみると、まぁ美味しいこと。
コントラストという表現を耳にすることがございますが、言い得て妙というか、ピタリとはまる言葉でございます。

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ちょっとお高めの1200円ランチであります。
その域の値段であれば、俄然、付加価値というものに期待したいところ。

貧乏性の小生は、カツの真ん中からという度胸がございませんで、右端の小さな部分からワサビをつけてぱくりと一口。

おぉ。うまい。

刺身のごとく極めてレアな牛ロースの柔さかに、サクサクの衣という、まさしく高コントラストな食感であります。
右端の小さな部分でも十分レア感が楽しめるということは、次第に大きくなる左隣の切身は一体どうなっていくことやら。
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2種類のたれの他に、塩という選択肢、そして赤出汁みそ汁とあっては、ゴハンが何杯あっても足りませぬ。
いや満腹満足!ごちそうさまでございました。

ほさか@新橋烏森神社

1月も末に迫った某日、ようやく友人たちと新年会を開きました。
商売繁盛の神様「烏森神社」の参道にある「ほさか」という焼鳥の店。
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この居住まいだけでビール1本いけますね。
焼鳥は小ぶりでコースが決まっていますが、追加も出来ます。箸休めのお新香と大根おろしも、いい脇役を担ってくれます。

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ビールは一番搾りの瓶、清酒も一種類ですが、そのシンプルさが何とも潔い。

そして、〆に鳥スープを注文。
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鶏とネギの溢れる美味しさに、ふわっと柚子が香ります。
お店の年季と勉強に、お客さんの支持が合わさってたどり着いた味なんでしょうね。
ごちそうさまでした。

風の森@奈良 油長酒造

奈良のお酒「風の森」を頂きました。
最近飲んだ日本酒の中では、圧倒的に厚みと甘さに溢れています。ここのお酒がすべて原酒なのもあるとは思いますけど、それにしても濃いんです。
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濃厚という表現だと短絡的なのですが、香りに溢れるというより、味わいの塊を頂くという感じでしょうか。
原酒なので、口当たりの厚みはアルコール度数が高いことにも由来してるんでしょうね。甘さもしっかりありつつ嫌みじゃありません。
柔らかい酸味があるのと、塩味のような感じもあるので、そこが甘さのバランスを作っているのかもしれません。
しっかりした料理と合わせたいです。
ごちそうさまでした。

シャトー・カントグリル 2010

ボルドーワインといえば、5大シャトーなどのジロンド川左岸や、シャトー・ペトリュスなどの同右岸の赤ワインが有名です。

さっぱりとしてグレープフルーツのような香りを持つ白ワインも美味しいボルドーですが、
赤ワインに隠れて忘れがちな、しかし非常に人気で素晴らしいワインがあります。

ソーテルヌ地区の貴腐ワインです。

貴腐ワインは極甘口なのですが、ブドウの糖分はアルコールに変わるので、普通にワインを作っても、そこまで甘くはなりません。

甘くするには、アルコール発酵を終えて余りある糖分が必要なのですが、
貴腐ワインの場合は、収穫前のブドウを腐らせることで、水分を飛ばし、糖度を上げるのです。

腐ると言っても、食品衛生上の腐敗という意味ではなく、化学的・生物学的な分解に値するもので、
その手法は自然の作用が奇跡的なバランスを作り出して成り立っているのです。

ソーテルヌは収穫時期が近づく頃、川と地表の温度差から朝霧が立ち、日中は天気に恵まれます。

霧には、貴腐菌という、特定の成熟したブドウに着くと果皮に穴を開ける菌がいて、その菌が繁殖できる環境と天候が成り立った時に、貴腐菌は果皮に穴を開け、太陽が水分を蒸発させ、糖度が濃くなったブドウが出来上がります。

自然の力だけではありません。
栄養を集中させるため、一本の樹になるブドウを減らし、完熟させるため収穫を2ヶ月ほど遅らせ、貴腐化の度合いを見て粒単位で収穫するところもあるほどです。

食用ブドウが糖度15%ほどなのに対して、貴腐化したブドウは50%~60%にまで達します。

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シャトー・カントグリル2010

ボルドー第二大学 醸造学部のドゥニ・デュブルデュー教授は、ボルドーワイン界の権威であり、このシャトーのオーナーです。
私がワインに出会った頃に、初めてエチケット(ラベル)を頂いたのが、この方の作るワイン「クロ・フロリデーヌ」でした。

極甘口ではありますが、すっきりしています。しっかりした酸のおかげなのでしょうけど、勝ちすぎていないというか、とても甘いですが、甘さと酸味のバランスの秀逸さに驚きます。

熟したフルーツを食べているような感じに、蜂蜜や白い花のような香りがふわっと広がるイメージです。
青カビチーズが非常に良く合います。
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バニラアイスにかけると、香りにアクセントがついて、思わず微笑んでしまいます。

とても印象的な貴腐ワインでした。ごちそうさま。

ジャン・ミッシェル・ギヨン 2006

ジュブレ・シャンベルタンといえば、フランス・ブルゴーニュ地方の中でも有名な村名であり、ワインですね。

ベルタンさんという農家の畑は「シャンベルタン」という特級畑を生み、そのワインはナポレオン1世ボナパルトに愛されました。

そういった歴史から、人気や知名度はとても高いのですが、他方、当たりハズレも多いと言われています。
殊に広域ワインにおいては、平地の割合が多いのも原因のひとつなのかもしれません。
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生産者ジャン・ミッシェル・ギヨンのブルゴーニュルージュ。広域ワインですが、基本は前出の村の生産者です。

開けた時から香りが素晴らしく、それだけでハズレではないことは明確でした。
この生産者は、醸造生産者組合の組合長を務められたりしているんですが、難しいワインだとも聞いていました。

前回はシャルドネの神様に嫌われたようですが、大きなことを言えば、今回はナポレオンに好かれたのでしょう。
ごちそうさまでした。
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