コレステロールが高いほど長生きする？

コレステロールというと健康に悪いというイメージがまず浮かびます。

コレステロールには善玉のＨＤＬと悪玉のＬＤＬの両方があることはよく知られています。

ところが、この悪玉（ＬＤＬ）コレステロールが高い人は「長生きする」という研究が発表されました。

今までの常識を覆す発表です。

私もびっくり仰天しました。

この研究は、東京都健康寿命医療センター研究所と小金井市が共同で行なった追跡調査です。

通称「小金井研究」と呼ばれています。

調査の対象は、70歳の高齢者です。

結果は、一番死亡率が高かったのは、コレステロール値が169未満の低いグループだったのです。

次いで、正常とされるグループで、

もっとも長生きしたのは男性では、２１９まで、

女性では２２０から２４９の正常値よりやや高めのグループだったことが判明しました。

また、免疫学者の間では経験則で「コレステロールが高いほうが長生きする」と言われてきたそうです。

もう一つの研究は、ハワイの住民に対する調査です。

これによると、コレステロールの高い人ほど、当然心筋梗塞など疾患は多くなりますが、

ガンになりにくく、コレステロールが低い人ほどガンになりやすいという調査結果が出ました。

肉を大量に食べる欧米諸国の死因のトップは、心筋梗塞などの虚血性心疾患です。

反対にガンは少ないこのも分かっています。

これらの研究を総合すると、コレステロールを毛嫌いして、

悪玉扱いにするのも行き過ぎかもしれません。

今までの常識も変える必要があるかも知れません？。

がまんするから老化する