FUNKY MONKEY BABYSにとって、横浜は切っても切れない縁のある場所。“八王子でのグループ結成”をホップ、“2006年のメジャーデビュー”をジャンプとするなら、大きなステップアップをさせてもらえたのが横浜だった。





昨年4月のブログでも書いたけど、今はもう閉店してしまった元町商店街の『LOGOS』という小さなクラブで、デビュー前の俺たちは毎週のようにライブをしていた。月一で主催のイベントを開いたりもしていた。





切なくなるほど無名で無力だった当時。集客力も皆無に等しく、お客さんの人数よりも出演者の方が多いことだって度々あった。時には先輩から苦手な酒を無理やり飲まされながら。時には強面のB-BOYから罵声を浴びながら。





でも諦めなかった。横浜への愛憎が入り混じる中、藁にもすがる思いで、必死に何かを探し求めていた。そして今の事務所の社長と出逢い、拾われたのは、やっぱり客足もまばらな深夜の『LOGOS』だった。そんな思い出深い土地でのラストライブ。










『WE ARE FUNKY MONKEY BABYS TOUR』@横浜アリーナ。





二日間で24000人のBABYSが日本中から足を運んでくれた。その全員の笑顔が素晴らしかった。全員からの声援が心強かった。全員で掲げた拳が、世界で一番美しく思えた。





みんながFUNKY MONKEY BABYSを全力で肯定してくれるから、ともすれば辛い思い出の方が多いかもしれないこの横浜という場所も、今こんなに愛せているんだよ。





だから俺も力の限りに歌った。君を肯定するために。「大丈夫」「君は間違ってない」「必ず幸せになる」。そんな祈りにも似た想いをメロディーに乗せて。





相も変わらずグチャグチャな歌声だったけど、少しでもその心に届いてくれてたら嬉しいな。





ありがとう、横浜! YOU ARE FUNKY MONKEY BABYS!


















2006年1月25日。デビューシングル『そのまんま東へ』がリリースされた。




果てしない高揚感と、行き場のない不安感の両方を胸に抱えながら、第一歩を踏み出したあの日。





今日で丸7年が経った。





大変な事なんて多々あった。心が折れそうなほど辛かった時もあった。




でもそれ以上に嬉しい事があった。心がくすぐったくなるほど幸せを感じた時の方が多かった。





そして何よりも“BABYS”と名乗ってくれる多くの人たちと出会えた事が、一番の喜びだった。






そんな本日、


2013年2月27日にリリースされるFUNKY MONKEY BABYSにとって最後となるニューシングルのタイトルが発表されました。





『ありがとう』





俺たちの音楽をずっと支え続けてくれた、生きる喜びを教えてくれた君に捧げる歌です。





ありがとう。本当にありがとう。8年目も、君のために歌うよ。












四国初ライブは2006年の秋。初めて来た場所なのに、初めての気がしない不思議な感覚があった。小さなライブハウスを一緒に回ったいきものがかりとは、今でも当時の思い出話をよくする。





その時からFUNKY MONKEY BABYSは、豊かな自然と人情味溢れる人々が住むこの土地が大好きになった。他県のBABYSが嫉妬するほどの“四国愛”を、思う存分に叫んできた。





小豆島での涙の卒業式ライブ、宇和島闘牛場での砂煙舞う学祭ライブ、ジャパハリネットとのツーマンライブ、そして灼熱のモンスターバッシュ。どれも鮮明に覚えている。





そんな四国でのラストライブ。たくさんの愛を胸の中に込め、相思相愛の集大成となるように、俺たち3人はステージに上がった。









『WE ARE FUNKY MONKEY BABYS TOUR』@アスティとくしま。





二日間で10000人のBABYSが会いに来てくれた。嬉しかった。その全員がそれぞれの幸せへとたどり着けるように願いを込めて歌った。





MCでは想いが溢れ、言葉に詰まりそうになったから、また歌を歌った。声にならない声を、不器用にメロディーに乗せた。





“また会おう”は約束できないけど、“いつまでもつながっている”ことはできる。俺は絶対に忘れない。君の心の中で、ずっとずっと歌い続けるよ。





ありがとう、徳島! ありがとう、四国! YOU ARE FUNKY MONKEY BABYS!