今年最後の放送でした! |  カベスタ 北の球児たち since2011

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スポニチコラム(道内版) 「北海高野球部、110年目の百折不撓」 毎週日曜日掲載


FMアップル 「北海野球部百年物語」 月曜日20時~21時(札幌76.5MHz)


             インターネット放送はこちらからお入りください。


         番組提供:株式会社アインファーマシーズ

             長壁明のブログ「北のスポーツ物語」


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昨日(27日)の放送で今年の放送を終了しました。来年は1月10日(月)から始まります。

またスポニチコラムは1月9日(月)から。

しばらくはこのブログでお楽しみください。

宮田昭弘元監督インタビュー(12月20日放送から27日の放送)4


1940年生まれ。1952年(昭和27年)新制・北海中に入学し野球部主将、1955年(昭和30年)に北海高へ入学し野球部。軟式野球部での全国大会出場経験もある。在学中、2年夏(昭和31年)に甲子園出場も自身はメンバーに入っていない。駒大へ進学後、昭和34年秋から北海野球部のコーチ役を務め、甲子園には昭和36年春からベンチ入り、5年連続センバツ出場、昭和35年、37年、39年、40年の夏甲子園出場。北海道産業短大(現道都大)監督を経て昭和50年秋から53年秋まで北海高校監督を歴任。佐藤進投手、中村之保選手、松谷栄司投手、谷木恭平選手、吉澤勝投手、若松勉選手、佐藤兼伊知選手の7人をプロへ送り出した。

現在、中頓別町在住、小料理屋「侘助」の主人。


昭和35年のチームは佐藤進投手、高屋敷日出夫主将を中心に国体を優勝するなど

先日のスポニチでも触れましたが黄金時代への足がかりとなる強力チームでした。


「いやぁ、あのチームはね捕手に塩島(正三さん)、センターに牧野(重利さん)という下級生を

育ててまとまったの。センターラインだね。特に塩島が成長してくれたから勝てたんですよ」


宮田監督として初めての甲子園は昭和36年のセンバツからですが


「実際は35年もノックしていました。オヤジ(飛澤栄三先生)との役割分担は何もない。

野球については任せてもらっていたから・・・メンバーを決める時には話し合ったりしたけれど」

昭和35年から39年までは5年連続センバツ出場、3回の夏の甲子園。まさに黄金時代でしたが

勝って当たり前の状態は苦労も多かったのでは?


「冬の練習でしょ、すべては。体育館の板も盛り上がってきて、講堂もそう。そこで連日ノックノック(笑)やっている方(選手)は本当に大変だったと思いますよ(笑)生きるか死ぬかの練習。

でも一人もけが人は出なかったんですよ」



その壮絶な冬季練習は言葉ではうまく表現できません。

ただ確実にいえるのは「基本の徹底的な繰り返し」ということ。

正しい捕球姿勢で取る、正しいコースに投げ正しい打撃で打ち返す。


この基本を徹底的に鍛え上げただけのことなのです。

まぁ、最もそれが難しいのですが。


上靴が月に2足もダメになった、という話でいかに壮絶な練習だったか、想像できるでしょう。


「でも秋は負けなかったから、センバツを目指した冬の練習。これを耐えたら、っていうのは

あったと思いますよ」


それでも体育館の中で硬式球で全力で打って、投げる練習をしていたのです。


「学校?ケガ人が出たらダメだったと思うけれどね・・・。選手は本当に大変だったと思いますよ」


それでも雪国のハンディは大きかったのかもしれません。

宮田さんは口にはしませんが、こうした表現で難しさを伝えてくれます。


「特にセンバツは一つ勝たないとダメ。ひとつ勝って守備が見違えるようにうまくなる。

試合ごとに強くなっていくものなんです」


引き続き明日以降、ご期待ください。

ブログ&ラジオでお楽しみください。


さて番組は新年1月10日(月・成人の日)が最初の放送となります。


1月は10日(月・成人の日)

  20時33分~ 佐藤兼伊知さんと宮田昭弘元監督との対談形式のインタビュー(その1)


宮田監督、佐藤さんはすでにインタビューを収録済みですが、応援メッセージなども含めて

番組宛に送ってください。責任もって本人へお届けします。

 

センバツヒストリー 25



高校野球史上最大の悲劇、とも言われている北海高「涙のUターン」は

昭和46年のセンバツ出場前に起こりました。


昭和39年以来7年ぶりのセンバツ出場が決まった北海ですが

監督も変わり、OBの藤田英雄さん(14期)が4年目を迎え、何よりも道内社会人野球の

練習環境が向上したことで社会人チームの練習場を借りて練習を続けることが可能となったのです。


チームの充実度は全国的にも高く評価され、期待を集めていたのです。


センバツへ向け合宿へ旅立つ3月13日、札幌駅で応援団などの激励を受け

函館へ向かいます。


この時のことを当時のエース三和清春さん(恵庭市役所)はこう振り返ります。


「僕は前年の夏も甲子園へ行っていますが、それと比べてマスコミの数が多くて

『センバツってすごいなぁ』って思ったものでした。実は問題があったから、というのは

知りませんでした」


すでに3月9日の卒業式に起きた下級生と退学者による卒業生への暴行事件が発覚していたのです。


選手を送り出した後、学校では緊急の職員会議が行なわれていました。


暴行事件のことがその日の夕刊に掲載されることが決まっていました。

函館駅についた選手たちはその記事を見ることになります。


「それでもここまで来ているし、野球部と関係ない事件だから」


選手たちは青函連絡船に乗り込みました。


その時には学校側が「出場辞退」を決めていました。


連絡は引率者へ伝えられ、青森からのUターンが指示されました。


青森から引き返す連絡船の中は異様な雰囲気になりました。

中には野球道具すべてを海に投げ込もうとする選手もいたほど。


早朝に函館に着いた選手たちは学校側の計らいで貸切バスに乗り母校を目指したのです。


「バスの中は意外にもみんな吹っ切れたように感じでした。

全員が無理をしていたのでしょうね」


その言葉どおり母校に戻った瞬間選手たちは泣き崩れ、号泣。嗚咽が学校中に広がったのです。


高校野球が過剰に注目を集めた時代のひずみがこの「涙のUターン」そしてこの時に続発した

秋季大会の優秀校(センバツ推薦校)の相次ぐ不祥事を生んだのでしょう。


仮に同じような事件が起こった場合、現在はおそらく出場に問題はないでしょう。

野球部員に不祥事があっても、当該部員以外は極力大会出場がかなうのが現在です。


球史に残る悲劇を経験した北海は、しばらくセンバツから姿を消すこととなってしまいます。

・・・・・・・・・・

改めてお知らせです。

ラジオ「北海野球部百年物語」は毎週月曜日20時~

1月10日(月)の放送です!


千葉ロッテ日本一の原動力、西岡、今江らを育てた佐藤兼伊知さん、

そしてその佐藤さんを徹底的に鍛えた宮田昭弘元監督。

今年一年を締めくくるにふさわしい豪華ゲストのインタビューをお送りします。


またスポニチ「110年目の百折不撓」

 日曜日 1月9日(日)の掲載です。


ラジオの放送ともシンクロさせる形でコラムを進めていきます。

北海黄金時代と名将について紹介する予定です。


FMアップルへのメッセージは apple@765fm.com  (FAX)011-813-6767

スポニチへのメッセージは 直接私へ  osakabe-story@ex.me-h.ne.jp    お待ちしています。

   


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 (出演者への質問、出演してほしいゲストなども大歓迎です)は

お気軽に osakabe-story@ex.me-h.ne.jp までお寄せ下さい。


その他、「北海野球部百年物語」のご購入は下記取り扱い店まで

長壁明ホームページ「KABE-スタジアム」 もご参照ください。

★函館地区で初の扱い! 

函館市美原 MEGAドン・キホーテ2階 北文館でも取り扱い開始!

北文館 0138-45-4107


★札幌地区なら

・紀伊國屋書店(札幌本店・オーロラタウン店・厚別店) 

  011-231-2131

・三省堂書店札幌店(JR札幌駅ステラプレス5階)

  011-209-5600

・くすみ書房(地下鉄大谷地駅直結キャポ1・2階)

  011-890-0008

・西宮の沢バッティングパーク・ピッチャーガエシ(手稲区西宮の沢3条2丁目) 

  011-671-8989


★堀松さん(3月1日放送)の会社でも本「北海野球部百年物語」を扱っていただいています!OBのみなさん、是非お問い合わせください!

  ・堀松産商 留萌市花園町 0164-43-0702

 

さらに北海野球部関係者の方なら

★「ドリスポ」45期の斎藤秀行さん(2月22日放送)へ


★野球関係者の方なら

 北海道野球協議会(北4西6 毎日会館ビル地下1階) 011-281-5589

★オンラインショップは

上記「アマゾン」 か 「47クラブ」(本の詳細もわかります) へ  


★改めてお知らせです。

     新年は1月10日(月・祝)から放送します。

    千葉ロッテ二軍守備コーチ・佐藤兼伊知さん(30期・昭和52年度)

    宮田昭弘さんインタビュー(対談形式)を放送予定です!


札幌市外の方もインターネット放送 で聴くことも可能です。


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