名将・宮田昭弘さんの波乱万丈の野球人生 |  カベスタ 北の球児たち since2011

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スポニチコラム(道内版) 「北海高野球部、110年目の百折不撓」 毎週日曜日掲載

    

FMアップル 「北海野球部百年物語」 月曜日20時~21時(札幌76.5MHz)


             インターネット放送はこちらからお入りください。


         番組提供:株式会社アインファーマシーズ

             長壁明のブログ「北のスポーツ物語」


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宮田昭弘元監督インタビュー(12月20日放送)2


1940年生まれ。1952年(昭和27年)新制・北海中に入学し野球部主将、1955年(昭和30年)に北海高へ入学し野球部。軟式野球部での全国大会出場経験もある。在学中、2年夏(昭和31年)に甲子園出場も自身はメンバーに入っていない。駒大へ進学後、昭和34年秋から北海野球部のコーチ役を務め、甲子園には昭和36年春からベンチ入り、5年連続センバツ出場、昭和35年、37年、39年、40年の夏甲子園出場。北海道産業短大(現道都大)監督を経て昭和50年秋から53年秋まで北海高校監督を歴任。佐藤進投手、中村之保選手、松谷栄司投手、谷木恭平選手、吉澤勝投手、若松勉選手、佐藤兼伊知選手の7人をプロへ送り出した。

現在、中頓別町在住、小料理屋「侘助」の主人。


北海野球部のすべてを知る、ともいえる宮田昭弘さん。本来もっと早くに出演していただき、インタビュー記事を掲載しなくてはならない偉大な指導者でもあるのですが、ようやくその機会に恵まれました。


「北海高校へ進んだのは昭和30年のことです。当時、中体連を見ればだいたい分かりますでしょ。

北海中、美香保中、北辰中が強くって、北海にも有る程度の選手が進んできました」


宮田さんの波乱万丈はまず、この北海高校野球部から始まります。


2年生にあがる春、ちょうどこの年から始まる第1回軟式野球選手権のための軟式野球部員として

宮田さんが指名されたのです。


「もちろん悔しかったですよ。だって北海中でキャプテンやって、高校だって軟式野球をやるために入ったわけじゃないから。でもオヤジ(飛澤栄三先生)が(軟式へ)行けって言うもんだから、仕方ないでしょ。嫌だったよ、正直」


軟式野球部は記念すべき第1回全国大会に北海道代表として出場、ベスト4進出を果たします。

2年生の宮田さんは9番遊撃手として活躍、秋の国体にも出場。


しかし、同年(昭和31年)は硬式野球部も低い前評判を覆すように甲子園出場。

同学年の投手・江川晃さん、高橋鉄雄さん、岡村健次さんらが活躍しました。


「3年になったら飛澤先生が(硬式に)戻ってこいってね。これは嬉しかった」


昭和32年のことです。夏の甲子園代表校を占う朝日新聞の紙面ではこんな表現がされています。

センバツには苫小牧東が出場、苫小牧工、函館工などが有力視される中・・・・


「昨年(昭和31年)代表の北海は新戦力3人に期待がかかる。一人は1年生の荻野投手と八木沼一塁手。二人とも1年生ながら主戦と中軸を任されている。もう一人は軟式野球部から転部の宮田昭弘遊撃手だ」


宮田さんにこのことを聞くと

「いやぁ、どうなんだろう。だって最初、大岸(辰彦さん)の控えだもん。大岸って1年後輩ですからね。でもあるとき試合で鶴谷一司さん(当時北海学園大)がピッチャーやって5打数4安打打ったの。鶴谷さんのお陰ですよ!ホント、(宮田さんの)体小さいからって打たせてくれたんだね(笑)。本当に今でも鶴谷さんに感謝、今自分があるのも鶴谷さんのお陰なんですよ」


宮田さんの話によると最初は8番で遊撃手だったのが、大会に入ると2番遊撃手、チームの中心として活躍を続けます。


こうした軟式での経験やチャンスを生かしたことは後に指導者になってから役立ったのではないでしょうか・・・


「いやぁ・・・どうだろうか・・・それよりも負けた悔しさですよね!ずっと負けているんだから!

最後の試合(昭和32年夏北海道大会準決勝)だって6点差追いついて、延長で3点勝ち越して

その裏4点取られて逆転サヨナラ。こんな負け方北海野球部の歴史にもない負けですよ」


昭和32年夏 北海道大会


北   海 000 000 600 3   9

室清水丘 020 400 000 4  10


宮田さんは2番遊撃手として3打数1安打。13四球を得た北海の勝利を疑わない中、

まさかの大逆転負け。この試合は7回表の岡村選手の本塁打をめぐる判定でトラブルがあり

室蘭清水丘の外野手の正直な証言が話題となり、中島球場史上最高試合とも言われています。


ただ負けた北海のショックは相当なもの。


「北海は勝ち切れなかった。三澤(辰年さん・2年)が投げて荻野(一雄さん・1年)で最後。高橋と3人のピッチャーがいても使い切れなかったんだね」


この悔しさが指導者になってもバネになった、と宮田さん。


高校時代も波乱に富んだ野球人生でしたが大学へ進んでからも何かに導かれるような

数奇な野球人生を歩んでいくことになります。


続きは明日以降へ


さて、年末年始のお知らせです。

来週は年内最後、2011年は1月3日(月)の放送はお休み、

10日(月・成人の日)が最初の放送となります。

来週以降の予定は以下のとおり。


12月27日(月)

  20時05分~ スペシャルインタビュー

          佐藤兼伊知さんインタビュー

  20時20分~ センバツヒストリー

  20時33分~ 伝説の名将・宮田昭弘元監督(その2)


1月は10日(月・成人の日)

  20時33分~ 佐藤兼伊知さんと宮田昭弘元監督との対談形式のインタビュー(その1)


宮田監督、佐藤さんはすでにインタビューを収録済みですが、応援メッセージなども含めて

番組宛に送ってください。責任もって本人へお届けします。

 

センバツヒストリー 24

 長壁(おさかべ)明の北海野球部百年物語


昭和45年の夏甲子園出場を果たした北海は主戦の三和清春投手(現恵庭市役所)が急成長、2年生ながら甲子園のマウンドを経験しました。


その三和さんが絶対的エースとして臨んだ秋季大会で北海は昭和38年以来

7年ぶりの優勝を飾りました。


北海が2年生エースで甲子園に出場し、翌春の甲子園に帰ってくるのは意外と珍しく、夏のエースナンバーを2年生が背負うこと自体、昭和25年夏の塩谷辰哉投手以来のことだったのです。


捕手の森一峰主将、若松勉さんの弟・若松学選手、遊撃手には大塚邦弘さん、のちに監督を務める海野明弘さんらが活躍しました。


7年前と比べて、練習環境は一変しました。

社会人野球の拓銀、電電などの室内練習場が整備され、より充実した練習が繰り返され、相当な自信を持って甲子園へ臨むのです。


ここで高校野球史上最大の悲劇、とも言われる「事件」が起こりました。


しかし、これは北海という単独の学校の問題ではありませんでした。


実はこの年、選考の段階で三田学園(兵庫)、市和歌山商、南部(和歌山)の3校に暴力事件が発覚し推薦が取り消されています。

こうした事件は当時、すでに社会問題化していたのです。


関係者にしてみると「またか!」。


北海高校は卒業式での事件、選手には直接問題なし。しかも選手たちは甲子園を目指して出発した日に

重苦しい空気で長い職員会議が開かれていました。昭和46年3月13日のことです。


続きは次回に

・・・・・・・・・・

改めてお知らせです。

ラジオ「北海野球部百年物語」は毎週月曜日20時~

来週 12月27日は年内最後! 年末特別企画 VOL.2

  1.日本一の千葉ロッテマーリンズ一筋32年、佐藤兼伊知さんインタビュー

  2.名将・宮田昭弘さん昭和30年代の黄金時代を語る、第2弾

   (お二人ともすでにインタビューは収録済みです)


千葉ロッテ日本一の原動力、西岡剛、サブローらを育てた佐藤兼伊知さん、

そしてその佐藤さんを徹底的に鍛えた宮田昭弘元監督。

今年一年を締めくくるにふさわしい豪華ゲストのインタビューをお送りします。


またスポニチ「110年目の百折不撓」

今週 日曜日 12月26日(日)の掲載です。


いよいよ北海黄金時代が到来します。その黄金時代、知られざる歴史を紹介しながら

少し違った角度からその黄金時代を振り返る予定です。

今年春夏連覇を達成した沖縄・興南。北海との知られざる沖縄県勢との因縁をまとめました。


FMアップルへのメッセージは apple@765fm.com  (FAX)011-813-6767

スポニチへのメッセージは 直接私へ  osakabe-story@ex.me-h.ne.jp    お待ちしています。

   


★この『ブログ』、そしてラジオ番組、書籍についてのお問い合わせ、ご意見、ご感想

 (出演者への質問、出演してほしいゲストなども大歓迎です)は

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その他、「北海野球部百年物語」のご購入は下記取り扱い店まで

長壁明ホームページ「KABE-スタジアム」 もご参照ください。

★函館地区で初の扱い! 

函館市美原 MEGAドン・キホーテ2階 北文館でも取り扱い開始!

北文館 0138-45-4107


★札幌地区なら

・紀伊國屋書店(札幌本店・オーロラタウン店・厚別店) 

  011-231-2131

・三省堂書店札幌店(JR札幌駅ステラプレス5階)

  011-209-5600

・くすみ書房(地下鉄大谷地駅直結キャポ1・2階)

  011-890-0008

・西宮の沢バッティングパーク・ピッチャーガエシ(手稲区西宮の沢3条2丁目) 

  011-671-8989


★堀松さん(3月1日放送)の会社でも本「北海野球部百年物語」を扱っていただいています!OBのみなさん、是非お問い合わせください!

  ・堀松産商 留萌市花園町 0164-43-0702

 

さらに北海野球部関係者の方なら

★「ドリスポ」45期の斎藤秀行さん(2月22日放送)へ


★野球関係者の方なら

 北海道野球協議会(北4西6 毎日会館ビル地下1階) 011-281-5589

★オンラインショップは

上記「アマゾン」 か 「47クラブ」(本の詳細もわかります) へ  


★改めてお知らせです。

来週 12月27日(月)は年内最後。年末特別企画VOL.2

    千葉ロッテ二軍守備コーチ・佐藤兼伊知さん(30期・昭和52年度)

    宮田昭弘さんインタビュー(その2)放送予定!


札幌市外の方もインターネット放送 で聴くことも可能です。


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