MEGUMI:メリークリスマス
前回はサトエリ、今回はMEGUMI。なぜか最近、イエローキャブ系タレントが続きます。
何しろ世間は全国的にクリスマスムード。そこで、クリスマスに関する空中浮遊ネタがありますので、この機会に紹介してみましょう。
MEGUMI 1981年9月25日、岡山県出身
現在25歳のMEGUMIちゃんが21歳だった2002年11月28日、お台場の東京ジョイポリスにおいて行われたクリスマスツリー点灯式に登場。これがありそうでなかなかない「空中点灯式」と呼ぶべきイベントになったのです。
MEGUMIちゃんはかわいらしいサンタクロースガールの衣装で現れました。この年のMEGUMIはセガのイメージガールをつとめておりCMなどにも出演していたため、その縁でツリー点灯役を仰せつかることになったようです。
この頃の東京ジョイポリスでは、クリスマス時期などに館内の一角にある「Vステージ」で期間限定のミニショーが行われていました。
「Dream Flying Live(ドリーム・フライング・ライブ)」と銘打たれたこのショーは、その名のとおりワイヤー装置を使ったフライングをひとつの見どころとする、寸劇と歌とダンスの時間。
筆者の知る限りでは、少なくとも2001年末頃からは行われていたようです。
出演者は数人のキッズサンタと2人の若いレディースサンタ。そしてサンタクロース役の男性1名。このサンタクロースが劇中でくれた魔法のアイテムによって2人のレディースサンタが宙に舞い上がり、地上で大人顔負けのダンスを見せるキッズサンタたちとともにクリスマスソング満載のショーを繰り広げる、といった内容です。
『Flying Beauties』的には必見のショーといえるでしょう。
筆者は少し遅れた2004年、実際に見ました。これについてはまた日を改めて書こうと思います。
ともあれ2002年。
この「Dream Flying Live '02」の宣伝を兼ねてか、MEGUMIちゃんが同じワイヤー装置で宙に舞い、空中からツリー点灯の音頭をとる企画が実現したというわけです。
この様子は当時のワイドショーやスポーツ新聞などでも大きく取り上げられたはずです。といっても筆者はそのことに気づかず、1年近く経ってからこういうイベントがあったことを知ることになるのですが。
芸能ニュースなどを扱う各サイトにも多く掲載され、中にはかなり大きな写真が使われていたり、動画での紹介を行っていたところもあります。
その動画に収録されていた、空中浮遊中のMEGUMIちゃんの様子を示しましょう。
MEGUMIの体が宙に舞い上がった瞬間、幻想的な音楽が流れ始める。
男性司会「おっと、MEGUMIさんが宙に舞った瞬間、シャボン玉も飛んでおります」
どこからともなく無数のシャボン玉が飛来し、空中のMEGUMIの体を包み込む。
MEGUMI「きれいですねー」
徐々に高さが増し、ある程度の高さへ来ると今度はVステージからツリーのある方へ平行移動。
司会「いかがですか?」
MEGUMI「はい……気持ちいいです(笑)。シャボン玉がすごくキレイですねー」
司会「特別にシャボン玉も用意させていただきまして」
MEGUMI「わあー。……ありがとうございまーす」
司会「結構飛んでるポーズもさまになっているようなんですが」
MEGUMI「はい、こんにちはー、ありがとうございまーす」
空中で観客(記者?)に手を振る。
MEGUMI「朝やったときはすごく恐いと思ったんですけど」
どうやら朝から何度かのリハーサルを重ねたらしい。空中浮遊体験もこれが初ということではないようで。
司会「はい、それではですね、よろしいでしょうか。準備ができましたら、いよいよ、クリスマスツリーのほうにイルミネーションを点灯していただきたいと思います。MEGUMIさん、よろしいでしょうか」
MEGUMI「はい大丈夫です」
司会「えーそれでは、お願いいたします」
MEGUMI「皆さ~ん、メリー・クリスマ~ス!」
手持ちのスティックを振ると効果音とともにツリーのイルミネーションが点灯。観客から歓声と拍手。
MEGUMI「イェーイ!」
その後、空中からツリーを見下ろし、
MEGUMI「キレイですねすごーい」
司会「しばらく撮影タイムとさせていただきますので、もう少し、MEGUMIさんがんばってください」
このあとMEGUMIはツリーのすぐ横で静止し、撮影タイムとなる。
静止といっても完全静止ではなく、フワフワとかすかな上下動を繰り返しているらしい。スティック片手に笑顔でポーズを決める空中のMEGUMI。
マスコミらしき各カメラマンから立ち位置(飛び位置?)の修正を求められたり、目線を要求されたりしつつ、1分以上が経過。
司会「そろそろ、えーと、よろしいでしょうか。本人もちょっと、今日がんばっておりますから。そろそろ降ろさせていただきますがよろしいですか?」
MEGUMI「はい」
司会「はい、ありがとうございます」
MEGUMI「ありがとうございましたー」
ゆっくりと高度が下がり、ツリーの前に着地。
こんな感じでした。
MEGUMIちゃんが宙に浮き上がってから地上に降り立つまで、約4分ほどありました。
その間、シャボン玉やイルミネーションに囲まれたり、体が宙に浮いていることもあって、あたかも自分がファンタジー世界の住人になったような気分だったんじゃないかな?
こういう幻想的なシチュエーションに憧れる人も多くいるでしょう。「うらやましい!」なんて声も聞こえてきそうです。
ところが当のMEGUMIちゃん本人。
「高いところがすごい苦手で、緊張して怖かった」
のだとか。
そう言われてみると、浮遊中に発した「気持ちいいです」という言葉もちょっとリップサービス的で、本心とは違っているような雰囲気がしなくもない……。
それでも何度か重ねたリハーサルの甲斐あって、
「クセになっちゃうタイプなんで、何回か飛んで慣れたら大丈夫かも。ミュージカルとか“飛び系”は大丈夫ですね」
などと直後のインタビューで語っていたそうです。
MEGUMIちゃんはこの翌年、2003年のツリー点灯式にも登場しています。
ただこのときはワイヤーアクションによるフライングではなく、特設のゴンドラに乗っての空中点灯式でした。
2004年からはセガのイメージキャラクターは交替(ちなみに今年は“ゆうこりん”こと小倉優子です)。空中点灯式も行われず、普通に地上からの点灯の音頭となっています。
とくに2005年には館内アトラクションにおける転落死亡事故のための長期休業を経たあと、その影響があったのかなかったのかフライングを利用したショーそのものがまったく行われないようになり、結局のところ毎年恒例のツリー点灯式で空中浮遊を経験したのはこの2002年のMEGUMIちゃんが最初で最後の人となりました。
点灯式もショーのほうも、また見たいんですけどねぇ。
とくに小倉優子のフライングを見てみたいんですよ。何より彼女、こういうファンタジックな演出が好きそうでしょ。見かけによらず絶叫マシン系も得意としているらしいですし。
セガさん、またやりませんか?
というわけで今回は終了。
年内はこれが最後の更新になるかな。年の瀬が押し詰まると多忙になるし。
では最後に、読者の皆さん、メリー・クリスマス!!
(バーカ、もうクリスマスは終わりだっての)
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