2023年12月28日(木)、米海軍法務官兵団は、拘禁者エリック・フックスに私刑を加え殴り殺した2人の憲兵らに対する20年の実刑判決を覆し、減刑したとのことです。
RRN(Real Raw News)が、その詳細を報じています。
日本語訳
JAG、エリック・フックス殺害犯の刑を大幅に減刑
JAGの関係者がRRNに語ったところによると、昨年9月、グアンタナモ湾のシャワー室でエリック・フックス拘禁者を撲殺した2人の米陸軍憲兵の実刑判決を、米海軍法務官兵団が修正した。
12月に報道されたように、2人の憲兵は、死刑判決に終わる可能性のある軍法会議に対処する代わりに、実刑20年の司法取引を受け入れた。
この司法取引は、JAGが、そのスタッフの行動と、ブッシュ政権下のアブグレイブでジハード主義者拘束者を常習的に拷問していた憲兵の行動との類似点を示すことを恐れてそれを避けようとしていたものである。
というのも、JAGの情報筋は以前、ディープステートの犯罪者から自白を強要するために、水責め、睡眠妨害、電気ショックによる処罰といった常識外れの手法を採用していたことを認めていたため、これは説明というよりも言い訳にしか聞こえなかった。
この厳しい司法取引は、『自警団は容認されない』という明確なメッセージであった、と情報筋は言う。
しかし、12月中旬にはクランドール提督の執務室に、フックスを殺害した犯人の釈放を求める何百通もの手紙が殺到し、JAGの強硬姿勢は軟化したように見えた。
犯人の同僚憲兵を含む多くの将校や下士官は、拘留中のフックスの今までの略奪・捕食行為に基づく減刑を提督に懇願していた。
フックスはしばしば警備員を愚弄し、FEMAが彼らの家族を誘拐し、FEMA強制収容所の政治的に正しい用語である連邦フュージョンセンターに収容すると言っていた。
彼は多くの憲兵に、自分には外の世界とのパイプがあり、指を鳴らすだけで誰でも消すことができると言っていた。
キャンプ・デルタの憲兵たちは、復讐を目論むディープステーターから身元を隠すために、制服の名札を黒いテープで覆っていたが、フックスは憲兵たちのフルネームを知っていた。
職員は、被拘禁者の声の届く範囲で互いの姓を口にしないよう指導されている。
「看守はフックスが彼らの姓を知っていたと言うが、彼らは決して規則を破ったことはないと言う。
そう、不注意はつきものだ。
私たちの世界では、下士官や将校には階級と姓で呼びかけるのが慣例であり、非番のカジュアルな場面でも兵士が下の名前ではなく姓を使うことが一般的だ。
どんなシステムも完璧ではない。
フックスが彼らの身元を知っていたと仮定すれば、問題は彼が看守たちに脅迫を実行できたかどうかだ。
それはわからない。
しかし、看守に対する支援の声は非常に大きかった。」
クランドール提督は、手紙の一通一通を丹念に読み、フックスに脅迫されたと主張する他の8人の憲兵たちにインタビューしたと彼は付け加えた。
そのうち3人は、フックスが自分たちの身元をどうにかして聞き出したという主張を支持し、自分たちもフックスを殺そうと考えたことがあると認めた。
情報筋は、「実行した憲兵らとの違いはもちろん、彼らはそうしなかったことです。」と述べた。
12月28日、クランドール提督はフックス殺害犯に再判決を下し、当初20年の求刑が、減刑によってすでに服役していた期間(約4カ月)を含めてわずか3年に短縮された。
提督は説明もせず、決定前にJAGの上級スタッフと相談したこともなかった。
情報筋によれば、囚人たちに朗報が伝えられたのはその1日後だったという。
提督が周囲の同調圧力に屈したのか、それとも純粋に20年は厳しすぎると思ったのかは、いつか彼がその理由を詳しく説明しない限り、誰にもわからない。
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日本語訳ここまで
ディープステートに対し『鬼』になりきるクランドール提督も、フックスの理不尽な脅しに対し私刑を加えた憲兵2人に対しては、鬼の目に涙だったのでしょうか。
私刑を加えてしまった身内の憲兵らに対し、厳罰で臨むか、それとも減刑するのかというジレンマに陥ったJAGですが、最終的に殺された拘留者の今までの略奪・捕食行為と、憲兵たちを脅迫していたという証言に基づく情状酌量が認められた形になりました。
まぁ、拘留中の重要人物がコロされたこともあるGITMOですから、内部スパイ説が濃厚だとうちは思っています。
そうであれば、フックスにとっては憲兵の氏名を知ることなどはたやすいことだったと推測するのですが、どうでしょう。
いずれにしろ、私刑は厳罰という原則の中で、唯一の例外という前例ができました。
それが良かったのか悪かったのかの判断は、後の世にわかるのかも知れません。