旧外海(そとめ)町に
《遠藤周作文学館》はあります
今は長崎市になっているのですが、
「外海」と書いて
「そとめ」と読むその地名が大好きなので、
旧町名を記させてもらいました。
そして、今日ご紹介したいのがこちらです
この「沈黙」の舞台となったのが外海町で、
近くには石碑なども建てられています
とてもとても海と夕陽がきれいなところで、
遠藤周作さんが亡くなられた後、
いくつかの候補地の中から
奥様が建設地に選ばれたのだそうです
文学館の窓から見える崖を、
作中人物の名前から(またしても勝手に)
<キチジローの崖>と呼んでいるのですが、
宣教師とキチジローたちが
闇にまぎれてのぼったに違いない
海から続くその崖を
眺めるのが好きです(妄想癖あり)
※正確には、崖をのぼったという記述はないと思います
右手奥がキチジローの崖
また、
作中に出て来る「ヨコセウラ(横瀬浦)」から
沖合いに見える八ノ子島には
護送される宣教師のロドリゴが見たであろう
遠目にも大きな十字架が今も立っています
本書は、
弾圧されていた時代のキリシタンを描いた
あまりにも有名な作品であり、
非常に重いテーマを扱っているのですが
若き日の著者の情熱に圧倒され、
引き込まれます
私の大切な一冊です