同じ時を過ごして
同じ空間で息して
痛いくらいに視線を絡め合わせているけれど

窓からは日が強く差し込み
遠くで鳥が鳴き
日々の生活がここに感じられるけど

ふとした瞬間に
あなたをのぞき見ると
遠い目をしたあなたが
所在なげに視線を飛ばしている

共に過ごしているつもりの僕たちは
横顔で互いにうそをつく
言葉で優しくうそをつく
気持ちは偽れない

気づこうが気づかなかろうが
時は刻まれていく

立ち止まろうと思えば立ち止まれたのかもしれない
ただそれをしなかっただけ
気づかぬ振りをしただけ
お互いのために
うそを突き通しただけ

そんな幸せもあるだろうか
それもまたいいかもしれない