映画:「鬼畜大宴会」のご紹介
【ストーリー】
あるチンピラ一味のなかでリーダーだった相沢という男。相沢は現在、刑務所に服役しており、チンピラのリーダーシップを取るのは相沢の恋人だった。
ところが、相沢がいないというだけで、チンピラ内での統制がぐらつき始め、恋人の女も手を焼く状態となりつつあった。
【筆者コメント】
鬼畜大宴会という名前通り、かなり激しいスプラッター描写が出てきます。
しかも、かなり古い映画でありながら、人体破壊の映像など、本物と見間違うほどしっかり作られております。
熊切和嘉という方が監督していますが、この方は、最近ですと、
「私の男」
「海炭市叙景」
「夏の終り」
といった映画を撮っています。
どの作品もそれほど有名ではないのですが、コアなファンがいる特殊な監督さんのようです。
そして、今日ご紹介する「鬼畜大宴会」は、熊切監督が大阪芸術大学の卒業制作として制作したもののようで、スタッフ・キャストすべてノーギャラ! の作品だそうです。
確かに学生が作ったような作風で超B級映画なのですが、音楽や踊りなどの演出には独特のセンスが随所にみられ、単なるスプラッターというような感じの作風ではありません。
物語中盤から暴力・流血・スプラッター演出がどんどん出てくるのですが、そこにはあまりストーリー性がないので、ちゃんとした映画を見たい方にとってはいまいちな作品だと思います。
なんとなく園子温監督の作品に作風が似ています。ということで園監督がお好きな方は見てみるのもありだと思います。
この鬼畜大宴会の当時は学生運動などで社会が殺伐としてた時期でもあり、そういった映像も所々に出てきます。学生運動の時代のチンピラ、やりきれない思いで過ごした若者の感情を表しているかのような作品です。
卒業制作の学生が作った映画にしてはかなり良くできていると思います。かなり古い作品なので映像はあまりきれいではありません。
ということで、風変わりな作風とスプラッター、これら要素から『キチガイホラー』認定です!
【 鬼畜大宴会 】
☆☆☆★★:ストーリー
☆☆★★★:映像・CG
☆★★★★:熱中度
☆★★★★:グロテスク
★★★★★:エロ度
☆☆★★★:構成
☆☆☆★★:意味理解
☆☆☆☆☆:感動
☆☆☆☆★:怖い
☆☆★★★:おすすめ度
▼トレイラー▼
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