ポチっとよろしくお願いします。
『ニーナ・アナニアシヴィリ グルジア国立バレエ ｢白鳥の湖｣ （全2幕4場）』
芸術監督：ニーナ・アナニアシヴィリ
出演：ニーナ・アナニアシヴィリ Nina Ananiashvili (芸術監督 / Artistic Director)
デニス・マトヴィエンコ Denis Matvienko (スペシャル・ゲスト / Special Guest)
グルジア国立バレエ State Ballet of Georgia
演奏：東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
会場：東京文化会館（東京 上野）
1851年、ロシア連邦とトルコの間にある国、グルジアの首都トビリシにオペラ･バレエ劇場が創設された「グルジア国立バレエ」が誇る宝といえば、ニーナ・アナニアシヴィリさんです。
ニーナ・アナニアシヴィリさん、いつの日からか、ステージを観た人を必ず幸せにしてくれる「幸福のバレリーナ」と呼ばれています。
ニーナ・アナニアシヴィリさん、1963年3月28日生まれですから御年49歳になられます。
ボリショイバレエ団のプリマ・バレリーナを20年以上務め、アメリカン・バレエ・シアター（ABT）のプリンシパルを16年も務めたられました。
ニーナ・アナニアシヴィリさんの実力、魅力、人気は本当に幅広いファンから指示されました。
子どもが大好きなニーナ・アナニアシヴィリさん、2006年には待望の女の子の赤ちゃを出産されています。
しばらく子育てのために休養されていましたが、2007年に復帰され、世界五大バレエ団の中の２つのバレエ団（ボリショイ・バレエ、アメリカン・バレエ・シアター）とプリンシパル契約を結んでいました。
それも束の間、2009年6月、ニューヨークでの 「白鳥の湖」 公演を最後に、ボリショイ・バレエに続いてアメリカン・バレエ・シアターからも引退されました。
そして、2012年７月の日本公演を持って、日本での「白鳥の湖」に幕を下ろします。
ニーナ・アナニアシヴィリさんが「白鳥の湖」に幕を下ろすということは、事実上の最終公演といっても過言ではないかと思います。
確かに全盛期のジャンプ力と筋肉の張りにかげりが見えはじめたのは否めないかもしれません。
グラン・フェッテ（32回脚を下ろさずに回転する技）の軸足がぶれても回転スピードが以前ほどではないとしても、ニーナ・アナニアシヴィリさんの黒い大きな瞳から放つ哀愁と、長い腕と強くて柔軟な足腰に恵まれたそのバレリーナとしての身体が放つ表現力は、愛されるために産まれてきたかのようです。
その哀愁と表現力が織りなす「白鳥の湖」は、１つの時代を築き上げたといえると思います。
ニーナ・アナニアシヴィリさんのオデット（白鳥）は長い腕のしなやかな動きが白鳥の羽ばたきと愛する気持ちと哀しみの気持ちを惜しみなく演じています。
一方で、オディール（黒鳥）はその表現力が輪をかけて発揮され、観ている者を引きつけます。
ニーナ・アナニアシヴィリさん、白鳥の印象が強いかもしれませんが、個人的には黒鳥のほうが好きです。
グルジア国立バレエの「白鳥の湖」は、「白鳥の湖」をアレンジしたものです。
----
バレエカンパニーが「白鳥の湖」の初日に向けて、スタジオで最終リハーサルを行っているところからはじまります。
芸術監督からOKが出ないで悩むプリンシパルは、床に座り込むと眠りに落ちてしまいます。
そして、夢の中で「白鳥の湖」の世界に入り込みます。
愛を裏切ってしまった王子ジークフリートは許しを請うためにオデットに近づきますが、白鳥たちに遮られます。
運命とのとの戦いに衰弱したジークフリートは倒れてしまいます。
そして、幕はバレエカンパニーのスタジオに戻り、プリンシパルは目を覚まします。
夢で出会ったオデットの幻想を追いかけ思い出そうとしますが敵（かな）わないまま終わってしまいます。
-----
アレンジをせずに、すっきり「白鳥の湖」でよいのではないかと思ったりもします。
やはり、「白鳥の湖」のエンディングは、王子とオデットがともに死をえらび、天で魂が結ばれるか、オデットの魔法が解けて王子と2人で幸せに暮らすのか、このどちらかのほうが、余韻に浸れると思います。
ニーナ・アナニアシヴィリさんに関する書籍やDVD、かなり貴重だと思います。
【DVD】白鳥の湖(全3幕)ニーナ・アナニアシヴィリ
 |
【DVD】ニーナ・アナニアシヴィリ Viva,Nina,Viva!
 |
【DVD】ドン・キホーテ(全3幕・プロローグ付)ニーナ・アナニアシヴィリ
 |
【DVD】素顔のニーナ・アナニアシヴィリ
 |
【書籍】アナニアシヴィリの肖像 山本成夫
 |