「大堀相馬焼 松永窯」が新たに
fizz BEYONDのセレクトアイテムとなります。
双葉郡浪江町で生産されていた焼きもの。
東日本大震災での原発事故にて、浪江町は避難地域に指定され、
約25戸あった窯元は離散。
廃業を強いられる窯元もある中、現在は県内外で10件の窯元が再建しており、「松永窯」はその一つ。
浪江町の土を使用していた焼きものですが、
震災以降はもちろんその土は使えず、
300年もの「伝統」が途絶えてしまうところでした。
しかし、土の成分を分析し、
「浪江町の土」に限りなく近い土を
研究と配合により作り出し、
ポイントとなる釉薬との相性もクリアし、
「町民文化」を投影した民衆の為の焼き物として
現在も親しまれております。
「御神馬」
「青ひび」
「二重焼」が主な特徴。
昨日のタカハシの「ソトシゴト」は松永窯へ。
お話したところ「自分もご一緒しても宜しいですか?」とおっしゃった
紙粘土アーティストのコクブンさんと
直に焼きものや工房の拝見、
今後のお話も含め、させて頂く為に
お伺いして参りました。
きっかけは若干27歳で代表を務める4代目が
私のインスタグラムの写真に「写真素敵ですね。」と
コメントを下さった事。
その後に4代目のインスタグラムを拝見し、
目に飛び込んできたのが「大堀相馬焼」でした。
色調、グラデーション、青ひび…ただただ惹かれ、
「お取り扱いを是非させて頂きたい…。」と思い、
先月すぐにアポイントを入れさせて頂いた…というご縁です。
昨日、お話をさせて頂いた際も「セレクトショップで展開する面白味」や
今後の展望に対しても
重なり合う点も少なくなく、
発展的なお話も色々と出来ました。
また、お父様に当たる3代目には、
作業工程や電気窯とガス窯の使い分けや
実際の手作業での実演も拝見させて頂きました。
そして、震災後のお話も…
印象的だったのは、
「震災後はそのまま辞めようと思って、
色々とアルバイトしたりもしたんだけど、
何だか落ち着かなくてね…。」と。
300年の歴史、伝統と震災後からの「今まで」の過程…
その背景から「ブランド」である事、
「人生の一部」が込められたもの…
中途半端ではなく、
「凄まじいもの」を「説得力」と共に感じさせられました。
オーソドックスなタイプの焼きものの展開ももちろんですし、
おそらく「fizz BEYONDでしか買えない物」も今後出てくるでしょう…。
fizz BEYONDと
ご縁のある造型、イラスト、フラワー、シルバー、レザーに精通してらっしゃる方々もいらっしゃいますし、
今後も様々な方々との出会いもあるでしょうから。
そういった広域での表現部分もお楽しみ頂きたいですね。
fizz BEYONDは
「ファッションだけにカテゴライズされるSHOP」では、
もはや無いと思っております。
自分自身も「洋服屋」というよりは、
軸がありつつも「何でも屋」という呼び名が、
しっくりくるかもしれません。
「様々なセンス」にて「エンターテイメント」を提供する場所であり、
そう在りたいと思う訳です…。
また、今回は意図とせずですが、
「震災」と結びつきが強いものを通じ、
様々な「想い」を持った皆様と出会いました。
様々なカタチや想いが震災後と前では異なるという事をまた改めて感じました。
そして、異なる形かもしれませんが、お取り扱いをし、
その後の発展的な動きをする事が、
地域貢献はもちろんですし、
「復興」という一つの形を提示する事にも繋がる様な気がしております。
「日本人」、「東北人」として、
何にも変えられない事実として残る
「伝統」や「文化」とその発展的な姿をお見せする事に
少しでもお力添え出来ればと思っております。
ご来店時には直にお手に取って頂きたいと共に、
諸々のご注文等もお気軽にご相談下さい。
ご覧いただき、ありがとうございます。
有限会社 イエローマインド / fizz BEYOND /Stray EDEN
なんでも屋
タカハシ