閖上から石巻へと車を走らせた。


「石巻」…


知り合いのご家族で被害に遭われた方もいらっしゃる。


だから、話はよく聞いていた。


それが根底にあったから行ったと言っても大袈裟じゃない。


何が出来るって訳じゃないのだけれど…


石巻港当たりで降りたのだが、当日は凄く視界が悪くて、道路も比較的混雑していた。


都市部だったので、変な言い方かもしれないが自分の想像以上に賑わいがあった。


それはそれで安心もした。


もちろん工事関係の業者さんの達の車も多かった様に思えたけれど、


その方々のおかげで、賑わいがある部分もあると思う。


それはそれでとても感謝すべき事だとも感じた。


個人的な時間や交通量の関係もあり、


車をどこかに停めてというよりは全般的に車を走らせながら街の様子を伺ったという感じだった。


その賑やかさの中にも地震の影響だと思われるのだが、


ガラス窓がすべて割れた民家が存在していたり、


犠牲者が多く出たという小学校も痛々しい状況で佇んでいた。


また少し離れると、やはり家の土台だけが残り、草が生えている場所が多々あった。


そこでも「こんなところまで…」という驚きは隠せなかった。


少しでも出来るだけ全体を見渡せるように日和山公園へと向かった。
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女川の方。


下の写真が昔の状況、2年半経っても部分的にしか、面影はない。


草の生い茂った個所だけだったり、青いビニールシートが覆いかぶさっていたり…


建物でさえ、以前に近い状況になった訳じゃないんだ。


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ここの公園は天候も良くなかったが、



若い方々も訪れていたし、外国人の方々もちらほらいらっしゃった…



やはり驚いていたし、しっかりとその光景を胸に刻んでいた様に見えた。



というよりもそう思わざるを得ない状況だ。まだ…。


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近くに学校が多かったのだけれど、若い子達も元気に笑顔を見せていた。



とてもそういう光景は希望が見えて良かったと感じた。



ただ、そういう地元の人達だって何もなかった訳じゃないと思う。



何か気持ちの中に悲しさや痛みを感じるものがあるのかもしれないけれど、



そんな中で笑顔を見せている人達も沢山いるんだと思う。



都市部の賑やかさや色々な人達の笑顔だって、



地元の人達にしかわからない部分も多分にあるんだろうと思う。



強い人達なんだと思うんだ、俺は。


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全然時間が足りなかった。


違う地域になるかもしれないが、また行こうと思う。


石巻のサンマ、とっても美味しい季節。


俺の代わりに誰か食べて(買って)きて欲しいかな…

(本当は母親から頼まれていたんだけど、買う時間がなかった…)


石巻の漁師さんや魚屋さんも喜んでくれるよ、きっと。


たぶん、また食べたくなると思うよ。


また来たくなると思う。
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2年半経過した今も都市部でも元通りという訳じゃない…



もちろん建物が建ったとしても生活が戻るのかと言ったら、



また別の話だろう。



それはどこの地域でもそうなんだと思う。



また、これらの状況を見て、



THEE OLD CIRCUSのウラノさん達がよく行く、



南三陸はもっと大変な状況なんだろうなと容易に想像がついた。


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「復興」って一口に言っても問題や必要とされている事というのは、


時間の経過と共に変わってくると思う…


今は「被災者の自立」という問題も出てきている。


だから、今のタイミングでその問題に取り組んでらっしゃる方々にとても尊敬の念を抱く。


Old GTで手を貸してらっしゃるこちら

http://wallpaper.fumbaro.org/results/support3/machine


何度も紹介させていただいているが、素晴らしいと思うんだ。


誤解を招く書き方かもしれないが、


おそらく募金やボランティアの方々は最終的に必要無くなるのが理想なんだと思う。


その状況でみんなで助け合いながら、


地域経済が成り立てば一番理想なんだと思う。


もちろん口で言うのは簡単なのだけれど…


ただ、その様な状況じゃないから、


未だに募金をして下さる方々や一生懸命ボランティア活動をなさっている方々がいらっしゃる。


頭が下がる思い。


残念ながら、未だに仮設住宅で過ごしてらっしゃる方々もいる。


そんな中でも「自立」に向かってらっしゃる方もいるのも確か。


もっと多くの方々がそうなるにはどうしたら良いのか…


それに手を差し伸べる方々を増やすにはどうしたら良いのか…


きっとそれを今後も考えていかないといけないと強く感じる。


特に若い方々に手を差し伸べるのか…。


そうすれば自ずとその後に守るべき存在がどういった方々なのかがわかると思う。


問題は違うかもしれないけれど、福島県内にだって被災者の方々は沢山いらっしゃる。


当店のお客様でも原発の問題で、正直嫌な思いをしてらっしゃる方もいる。


原発付近に住んでらした皆さんの場合は「色々な物のカタチは残っているのだけれど、


それが自分の物じゃない」様な状況になっている。」という歯痒さがある。


そして、話を伺うと「地震以前の話」というのもあった様で、


余計に思うところがあるみたいだ…


やはり当人にしかわかりえない経緯や気持ちというのがあるのだと思う。


自分はもっとそういったお客様方の気持ちも理解したいと思った。


それもあって、形は異なれど「自分の郷土が地震で状況が変わってしまった気持ち」、


「変わらざるを得なかった時の気持ち」というのをもっと強く感じて、


ちょっとでもそのお客様方の気持ちを理解して差し上げたいと思った。


それも目的の一つだった…


というか残念だけれど、そうやって気持ちを受け止めて差し上げたり、


くだらない話で笑ってもらったり、お洋服を選んで喜んでいただく位しか、


それ位しか俺にはできないと思ったから。


それが俺に出来る事の一つかなって…


あとは、行って来てここに書き記して、伝わる方に読んでいただく事。


地方の小さなセレクトショップのブログ…


それでも平均すると1日 500人~600人の方々に読んでいただいている。


本当にありがたい。


その中の何人かでも何か今回のブログで感じたり、考えたり、行動したり…


そうなったら嬉しいかなって。


強要するものでもないので、伝わる方には…って思います。


もちろんですが、今回訪ねた時のデニムはこちら…

http://ameblo.jp/fizzbeyondblog/entry-11492446776.html


これじゃなけりゃ訪れる意味がないとも思えたし、作ってもらった意味がないって…


それも決めていた。

はっきり言って、この方々の存在があったから、


見続けたから余計に俺は行ったんだと思う…


いつもお世話になっているウラノさん。

http://blog.livedoor.jp/garage_eden/archives/51556724.html


Cafe wanchaのイトウさん。

http://wancha.web.fc2.com/


スコップ団の方々。

http://blog.goo.ne.jp/schop-dan_2011


感謝の気持ちが以前以上にさらに高まったし、

頭上がらない。


継続なさっている事も素晴らしいと思うんだ。


本当にありがとうございます。


また、当店として、こちらにお力添えできた事はひとつの誇りだったりもする。

http://schop-dan.com/pg102.html

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実際は兄弟じゃないけれど、俺の事を「兄さん」って呼ぶ子がくれたその時の画像。


いまだに眺める時がある。


「彼は行ったんだよな~、凄ぇなぁ」って。


そして、「「弟」にも恥じない様に生きないとな~、負けない様に生きないとな~」って。


震災は嫌な事も多いし、続いている部分もあるけれど、


色々なありがたみや凄さ、不思議さも感じさせてもらっている。


やれることから、やろうと思います。まだまだ…。


尊敬できるオトナ、若者がいるって事は励みになります。


本当に感謝すべき事です。


だからこそ、何かしたいとも思います。

行ってわかった事も多かったので、また行こうと思います。必ず。


とても長い文面となりましたが、稚拙な文章にお付き合いいただきありがとうございました。


心より感謝申し上げます。


長い時間を割いて、ご覧いただきありがとうございましたクローバー


fizz BEYOND 高橋