木製バットの打ち方・使い方 - 柾目と板目 | FIVE HUNDRED FEET

木製バットの打ち方・使い方 - 柾目と板目

今回は木製バットを使う上で必ず知っておかなければならない、板目(いため)と柾目(まさめ)について。

そもそも板目や柾目とは、木製バットは当然木材からできているので、その木材の木目のことです。

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木材は木目によって衝撃に対する耐久力の差が大きいので、当然耐久力の強い面で打つ必要があります。

そこで、木製バットはどこで打ってもいい金属バットと違い、柾目部分にボールが衝突しなければなりません。

板目部分は非常に耐久力が弱いので、完璧に芯で捉えてもバットが折れてしまいます。

詳しくはこちら↓

BALLPARK.com「木製バットの特性」

これに伴い、バットについているメーカーのロゴマークは柾目部分を避け、板目部分に印刷され(またはシールが張られ)ています。

プロ野球で選手が宣伝のためにロゴマークを正面に向けているわけではありません。柾目部分でボールを打つためにはロゴマークの付いている
板目部分を正面か真後ろに向けなくてはならないからです。






ほんの数年前まではこれら↑が常識でした。しかし、メープルバットはその逆、つまり柾目(まさめ)ではなく板目(いため)の方が強いということが
発覚しました。

この説を提唱したのはロックバットというメーカー。


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プリンス・フィルダーや
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コリー・ハートなどが使っています。
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ロックバットによれば、メープルバットは柾目(まさめ)ではなく板目(いため)の方が18%も強いとのことです。



RockBats - How the Highest-Quality Hard Maple Wood Baseball Bats are Made





従来「折れやすいからここで打っちゃ駄目」と言われてきた板目が、たたでさえ堅くて強いメープルバットより18%も強いのです。

サムバットとボンズによるメープルバットブームで質に問題のある折れやすいメープルが問題となっていたこともあってか、日本以外では、
メープルバットに限り従来とは逆の位置、柾目(まさめ)にロゴマークが付き、板目(いため)でボールを打つようになりました。


そして同じようなころに、メープルバットに限りなにやらマークらしきものが付くようになりました。

上の動画と同じ要領で、インクか何かで板目の位置を記しているものと思われます。

カラーバットには円やひし形、長方形の中心に黒い点、ナチュラルにはそのまま黒い点が付いています。

オールドヒッコリー

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マルッチ

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SSK

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X-バット

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サムバット   

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これらのマークが付いているのはあくまでもメープルバットであって、ホワイトアッシュやアオダモのバットには付いていないはずです。


また、一口にメープルと言っても中国産やロシア産など色々あり、日本では従来通り柾目で打つことが常識です。

これは私の考えですが、中国産や国内ブランドなど、質で海外ブランドに劣るメープルバットは従来通り柾目で打ち、海外ブランドの中でも高品質のバットは
板目で打つようにしています。

海外ブランドと言えば、オールドヒッコリーなどで有名なアイスポーツさんのルートで入ってくるバットは何故か18%も強い板目にロゴマークを
付けてしまっているそうで、かなりもったいないことをしているように思えます。せっかくいいバットを扱っているのに残念です。