3歳のお誕生日を無事に迎えられた幸せ。
彼女は一度殺しかけた命だったから、
余計に思う。
微弱陣痛で、破水から18時間立ってしまって
さらに陣痛消えかけて、
陣痛促進剤打って出てきてくれた次女ナデシコ。
産まれた後。
生後16日で！わたしの風邪がうつって呼吸困難。
数日間横になると息ができないから、
その日も、意識朦朧としながら、
息ができるように、おっぱいあげたり、
鼻水吸ったりしながら、
ちょっとだけ、お茶を飲もうと、
頭を高くして横にさせて1人にしていたら。。。
マルコが仕事から帰ってきて。。。
ナデシコをみるなり、息してない！！！
って叫んで。
え、さっきまで大丈夫やったやん。
え、どゆこと。
え、あたし、お茶飲んでる場合じゃなかっ。。。
血相変えたマルコが救急車呼んで
人工呼吸して
泣かない人が泣いてて。
ああ、わたしはこの子を殺したのか。
お茶一杯飲んじゃいけなかった。
わたしが寝ちゃいけなかった。
ずっとずっとみてなきゃいけなかった。
って、茫然としながら
ナデシコの入院準備を救急車くるまでに
整えて。。。。。
救急隊員さんに、マルコが説明してても
どこか、わたしは悪くない。。。
いや、わたしのせいだ。。。
わたしが殺したんだ。。。
って、ガタガタ震えて声も出なくて。
救急車にナデシコと乗り込んだら、
隊員さんに、名前呼び掛けてあげてね！
って、言われて初めてハッとして、
大丈夫だよ！
もう大丈夫だよ！
ナデシコナデシコナデシコ。。。
ってやっと小声で言えた後は、
大声で名前呼び続けて。
そしたら、もうそんなに呼ばなくても、
大丈夫って言われたら
ちゃんとしたタイミングで声をかけることすら出来なくてって凹んでね。
病院ついたら、面会拒絶の
新生児集中治療室。
いっぱい管つながれて、
おっぱいも管からしか飲めなくて。
酸素透過率が低いと
けたたましいアラームが鳴って。。。。。
わたしは守れなかった。
わたしは母親失格。
わたしは何も出来なかった。
一緒に見守ることさえ、一杯のお茶に負けた。
烙印を押されたわたしは、
面会ができる時間になっても、
必死におっぱい絞ってて、
マルコに一緒にいることが大事だって
怒られて。
ちがうねん。パニックで、看護士さんが
部屋に入れるよってイタリア語が
わからなかったのって言えなくて。
でも、けたたましいアラームが鳴ってた時間より
わたしが一緒に着いてる時間のが
アラームは鳴らずに呼吸してて。。。
まだ目も見えないのに、
管繋がれまくって寝てるのに、
わたしの気配と匂いで安心してくれてる
ナデシコみては、また、
泣いた。号泣した。
そこから、わたしは逃げまくっててね。
母親失格なら稼がなくっちゃ！って、
見守ることすら出来ない価値のないおかんなら、
稼がなくっちゃって、
稼げる系のインターネットビジネススクールとか
競馬で勝てるソフトとか、
暗号通貨のスクールとか、
何もしなくてもお金あげます系の企画に、
数十万単位で散財した。
完全に母親したくなかったから、
そっちに逃げた。
見事に数百万なくなって、
見事に何も稼げなかった。
あれから3年。
やっと、その呪縛から、
自分がかけた呪縛から解き放たれようとしてる。
ナデシコ、ありがとう。
あなたは、わたしを生かしてくれたね。
あなたが、わたしを育ててるね。
もう3歳。
やっと3歳。
まだまだ3歳。
一緒にいようね。