キャブ車のミニは昔ながらのポイント式の点火方式を使っています。
エンジンに火をつける電気はとんでもなく高い電圧が必要で、それを作り出すものがイグニションコイル。
イグニションコイルには鉄の棒が入っていて、独立した二本のコイルが巻いてあります。
一次コイルには常に電気が流れていて、それを遮断すると瞬間的に二次コイルに高電圧が発生するという理屈を利用してます。
で、ポイント式はイグニションコイルの一次コイルにかかる電気を点火時期に合わせてポイントで機械的に断続するというものなんですが、この方式だと大電流を断続するので接点の部分が焼けてしまう(というかスパークで削れていく?)という欠点があります。
ポイントの部分は点火タイミングをとるピックアップとして生かしておいて、断続はトランジスターで電気的にするというリレーみたいな使い方をします。
余談ですが、フルトラはピックアップの部分も磁気や光信号に置き換えて完全に無接点化してしまったものです。
なぜそんなことを急に始めたかというと、某オークションで永井電子製のUTI-6000Sという昔のセミトラが安く落札できたから~。
出品は本体のみで説明書もなけりゃ、接続に使うハーネスも付いてませんでした。
だから安かったんですが。
永井電子に資料をくれとオファーしたのですが、サポートが終了しているので資料は破棄しましたとのとりつくしまもないお返事。
永井電子ホームページに掲載されてる現行型(No.6060)の配線図を見ると「配線の色が同じじゃーん!同じにつないだらいけるかも。」という安易な考えのもとハーネス作りをしてみました。
何事もなくエンジンがかかりました。
いやーオレって良い勘してるわ~。
結局四本出ている配線(赤黒青緑)をデストリビューターとイグニションコイルがつなげている配線の間に青い線と緑の線にそれぞれ割り込ませて、赤は電源で黒はアースをとるだけでした。
後は本体を固定するだけ。狭いミニのエンジンルームにね。
イグニションコイルも廃車のダイハツ・ミラからはずしてきた閉磁式のものに交換。(ちなみにミニは円筒形をした開磁式)
ちょっとコードの太さが違うので加工が必要ですが、だいぶ調子よくなりました。
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