紫外線を浴びても美しさを保つ花─。
その中の，バラの不思議な成分の働きについてです。
強い日差しを浴びると，人の肌は防御システムとして，一時的にメラニン生成の指令を出し，紫外線の刺激から肌を守ります。
これが日焼けであることは，皆様がご承知の通りです。
日焼けの後で，メラニンは肌の新陳代謝により排泄されると元に戻るのですが，細胞の指令エラーによりメラニンが作られ続けてしまうことがあります。
いつまでも排出されないメラニン，これがシミとなるわけです。
そこで，保湿や弾力など３つのバラエキスの働きと，
既に触れましたビタミンＣ誘導体などの働き，
この２つをミックスさせることを化粧水の成分として考えるのですね。
１．外的環境影響や次第に加齢で失われる肌の張りと弾力に注目した成分は，
ホワイトローズエキス，濃縮バラエキス →２つのバラエキスによる保湿成分
ローズヒップエキス →カニナバラ果実エキスによる皮膚保護成分
２．潤いを満たすばかりでなく，巡らせることに目を付けた成分は，
高浸透性水溶性コラーゲン →アミノ酸であるパルミトイルペンタペプチド－４による保湿と皮膚保護成分
「パルミトイルペンタペプチド」って，前回，第２０回 をお読みになられたお方は見覚えがございますね。
この時のパルミトイルテトラペプチド－７と同様に，パルミトイルペンタペプチド－４は，線維芽細胞に働きかけ，コラーゲンの生成を促進，シワを改善し，皮膚にうるおいを与える，アミノ酸です。
要するに，パルミトイルトリペプチドとは，「お肌に吸収されてコラーゲンになる部品」＝アミノ酸がつながった集合体と考えれば良いと思います。
さらに，次の成分が加わります。
うるおい関連複合成分 →酵母エキス，ヨクイニンエキス，尿素，トレハロース，タウリン，トリメチルグリシン
保湿成分 →ザクロエキス
３．メラニンの生成を抑え，日焼けによるシミやソバカスを防ぐ成分は，
ビタミンＣ誘導体 →リン酸アスコルビン酸２－グルコシド 安定性が極めて高い。リン酸アスコルビン酸とグルコースが結合したもの。
ビタミンＣ誘導体については，第１８回をご参照下さい。
これら３つのはたらき，６つの成分グループによりまして，
巡る ・ 潤う ・ 花開く というバラの美しさが重なり合うわけです。
さらに，無香料なのに，原料がバラなので，ほんのり天然の香りがするので，気分がとってもリラックスしまして，毎朝毎晩，ハッピーな気分になれます
◎ 植物由来成分の化粧水（化粧品）を使いたい ◎
◎ お肌の張りや弾力，透明感，ファウンデーションのお肌への「ノリ」などが実感できる高機能化粧品を使いたい ◎
そう私は願いまして，使っていますから，同じような方にはぜひのお勧めですね。
さて，このお化粧水の前には，欠かせないケアがございます。
次回 は，このプレ化粧水のお手当について，お話を進めましょう。
