小林朝夫のブログ

■フィンランドにはお城や教会が古いまま保存されています。

 フィンランドは湖がといも多く、自転車で走っていても、20分も走れば必ず新しい湖に突き当たります。

 それと同じように教会も多いです。町のどこからでも見えるように背の高い教会がドッシリとした感じで建っています。

 フィンランドの町は、空から見ると円形状に輪を描くように形成されています。

 真ん中に鉄道の駅があって、そこから放射状にレールバスが走り、自転車専用道路も走っています。

 町のどこを見渡しても背の高い建物はほとんどないため、遠くの山の景色や教会の建物がよく見えます。法律で建物の高さが厳しく規制されているため、3階建て以上の建物はなかなか建てられません。

 家やビルの壁面の色も規制があるため、街並みは調和のとれた色彩になっています。日本の町のように好き勝手な建物がでこぼこに建ち並んでいるということはないのです。

 子育てにも共通して言えることですが、ある程度の厳しさや規制は必要なのです。

 まぁいいか、そう言ってだらだらと時を過ごしていくと、とんでもない人間が出来上がってしまいます。

 あまり規制ばかりだと子どもが滅入ってしまい、ストレスを抱え込むことになります。その調節が難しいのですが、それは親の力加減次第です。

 


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■オーロラの不思議

 フィンランドでは、さすがに北極圏ということだけあって、オーロラを見ることができます。

 オーロラは、いったいどこからやってくるのか?

 この疑問は長年の間、答えが出ませんでした。しかし、ここ数年のNASAの研究により、オーロラがどこからやってくるのかがわかりました。オーロラは、太陽からやってくるのです。

 オーロラは、太陽活動に関係があり、太陽活動の強弱によって地球に届くオーロラの色も違うということです。

 本物のオーロラは、動きます。ゆらゆらと、くねくねと、まるで生きているかのように動くのです。ちょっと怖い感じもしますよ・・

 もしかしたら、オーロラは、ある種の生命体なのかも知れません。本物のオーロラを見た人にしかわからないと思いますが、本当に、そう思えるのです。

 親子で、こっそり家を抜け出て夜空のオーロラを見る。

 何だか、ちょっとした冒険のようで、楽しそうですね。

 親子のコミュニケーションをはかるためにも、冒険は必要なのです。



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■フィンランドといえばムーミン。

 ムーミンのテーマパークはトゥルクという町にあります。でも、日本のテーマパークのようにいろいろな乗り物があるわけではありません。ちょっとした乗り物はあるのですが、日本では考えられないほど質素です。

 でも、みんな、のんびりとこのパークを楽しんでいます。

 何もないから、ちょっとしたことでも大喜びのフィンランドの子どもたち。

 「何にもなくてつまらないよ」・・日本の子どもたち

 「ここ、とっても楽しいね」・・・・フィンランドの子どもたち

 このような声が聞こえてきそうです。

 何もないけれど、イマジネーションを働かせて、それなりに楽しみを見つけていくことがフィンランドの子どもたちにはできるのです。

 何もないから無限の想像力が広がっていく・・

 マンガ家の手塚治虫氏も{戦争で何もなかったから、僕は想像力が育っていった」と言っていました。

 何もないことは、想像の力を伸ばすことにつながるのです。



■体に触れることの大切さ

 子どもに話をするときに、日本人の場合には、ほとんど体に触れるということをしません。親が恥ずかしいのか、子どもが照れくさいのか、その両方かも知れません。

 フィンランドでは、親が子どもに大切なことを話すときには必ず子どもの体のどこかに手を触れて話をします。そうすることで、子どもは安心して親の話に耳を傾けることができるのです。

 肩にそっと手を置くだけでもいいのです。

 子どもはスキンシップを求めています。日本の昔ながらの行為に「指切り」というものがありますが、そんなちょっとした触れ合いでもいいわけです。指切りをしているときのお子さんの笑顔をよく見てみてください。とても嬉しそうですよ。

 子どもが悩んでいるとき、困っているとき、悲しみに暮れているとき、そっとその子の体のどこかを手で触れることで、少しずつ心をあたためることができるのです。

 
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■彼女の名前はジェシー。

 生まれはアフリカ、小さいときに親を亡くし、フィンランドの家族に引き取られました。

 フィンランドでは、少しでも経済的な余裕があれば、このようにして他国から子どもを引き取る家庭が多いです。これは、サンタクロースの精神に基づいた行為なのです。サンタクロースは世界中の子どもたちにプレゼントを配るだけで、自分は何ももらうことはありません。しかし、サンタさんは「そんなことはないよ。私は世界中の子どもたちの笑顔をもらっているんだよ」と本当に嬉しそうに言う。

 そんなサンタクロースの精神をフィンランドのみんなが受け継いでいるのです。

「一生懸命、勉強して、将来は人の役に立てる仕事につきたいわ」

 ジェシーの笑顔がすべてを物語っていた。