チハのフェンダー穴の謎
暑いですね…営業Sです。
今日、Twitterで97式中戦車(チハ)に付いている左前部フェンダーの穴と、後部フェンダーに付いている丁字型の金具(突起)について呟いたのですが、
軽い呟きのつもりが思いの外いいねして頂き驚いてます(ありがとうございます)
また例のフェンダー穴と丁字型金具について色々な考察を挙げて頂きありがとうございます
思いの外反響があったので、これは何なのか、
いつもより真剣に私の考えを述べてみようと思います(ただファインモールドの公式見解ではありません)
結論から言うと無線機のアンテナ支柱(竹竿)を立てる為と思います
一次資料の裏付けが無い話ですが、写真を見ると下図のように竹竿を立てその間にアンテナ線を張っている物が見受けられます(下手な絵ですいません…)
新砲塔チハ(57mm砲装備車も同様)
竹竿の立て方は、97式中戦車(チハ)では車体前後に、95式軽戦車(ハ号)は車体後部に2本立てるなど異なります
後部フェンダーの丁字金具がハ号は両側に付いており、チハは片側のみなのはこの仕様の差によるものと思います
(なお丁字金具はキットでは再現していませんが、別売エッチングパーツに入ってます)
またチハの前部フェンダーの穴の下には、竹竿を受けるためであろう金具も付いてます
(こちらはキットでちゃんと再現してます!)
ただ、この穴に通す方法や後ろの丁字金具を使用する方法だと何か不具合があったのか、別に前後のフェンダーにパイプを溶接して、アンテナポストにしている車両も見受けられます
なお、以前どこかで述べましたが竹竿をアンテナ支柱にするのは無線機の取説にも書いてあるオフィシャルな方法です
逆に九七式中戦車の途中からホイップアンテナに代わっていくので、竹竿アンテナは無くなっていたようですが、八九式はどこに支柱を付けるのか?など更なる疑問点も産まれますが…
以上が私の考えですが、この穴や丁字金具の一次資料などが出て参りましたら、ぜひ教えていただきたく存じます…
と、何だか堅苦しく書いてしまいましたが、余り難しく考えずに、
竹竿アンテナを立てたチハやハ号のディオラマを作ってみるのも面白いのでは無いでしょうか?
ブラッカムの爆撃機
先週末の日曜日は図書館に行ってきました。
目当てはこれ、ロバート・ウェストール作
『ブラッカムの爆撃機』
(もうひとつ目当てが有ったのですがそれはまた後日)
割と有名(だと思う)な小説なので、ご存知の方も多いかも知れませんが、私は読んだことが無かったので、
ふとした切っ掛けで読んでみたくなり図書館へ。
館内検索すると児童書に分類されていたのですが…(汗)
でも大人が読んでも充分に面白い内容かと。
かつ読み易かったです。
内容の詳細は伏せますが、余りネタバレにならないように書くと…
舞台は第二次世界大戦中のイギリス。
主人公たちは爆撃機のクルーで、
愛機は毘式 もとい ヴィッカース ウェリントン爆撃機。
すでにドイツへの爆撃は始まっており、クルーたちは連日夜間爆撃機に出撃していた。
ある作戦の帰路、主人公の僚機がドイツ軍のJu88夜戦型を撃墜した事を切っ掛けに『ある事』が起こり始める…
といった流れで、最初は戦場の日常を描いた話かと思っていたのですが途中から様子が変わり、「こういう話だったのか!」と驚きました!
(あと、機内に備えられた便器がよく飛んでくる)
これを読んで、一挙にウェリントン爆撃機が作りたくなりました。
こういうのを読むのも模型へのモチベーションに繋がるように思います。
たまには、模型や資料本を離れていかがでしょう?
小説の内容を思い返しながら作る模型というのもなかなかに乙な気がします(笑)
リボンの武者 テケの履帯組み立て方法!
お久しぶりです!営業Sです!
ブログを書くのは超久しぶりです!
さぼっていた訳では無くて…最近はツイッターと、facebookの方に注力していたので、
ブログはみんなに任していたのです(それをさぼっていたという)
それはともかく、先日
を発売いたしましたが(当社在庫完売!)、
このキットの履帯(りたい=いわゆるキャタピラの事)を組み立てるのに、少しクセがあると言われます。
確かにバラバラの接着連結式で、最近のプラモデルでは余り見掛けないタイプですので、一見すると大変そうです。
しかし、頑張って組み立てるとリアルな重量感たっぷりの仕上がりになります!
そこで、私もレッツトライしてみました。(私も組み立てるのは初めて)
その作業工程をアップしてみます。
まず組み立て前の準備を。
1. 少し粘度がある、いわゆる普通のプラモデル用接着剤を用意します。
※この履帯の組立には流し込みタイプや、速乾タイプは不向きです…(もちろん瞬間接着剤も)
2. 時間がある時に作業するようお願いします。
履帯は片側ずつ一気に組み立ててしまうのが良いですが、片側の履帯を繋げる作業に30分~1時間掛かります。
3. 起動輪(歯車みたいなタイヤ)は先に塗装を済ませ、車体に接着せずに置いておきます。
なお車体も基本塗装は済ましておいた方が良いです。
4. 作業工程の好みもありますが、履帯はランナー状態で先に塗装しておきます。
(組み立て後に塗装する場合は、いわゆるロコ組の方が良いです)
なお、ランナーから切り離した箇所は後でタッチアップするか、そのままウェザリングしてごまかしてしまいます(爆)
では、行ってみましょう!
まず、よーく説明書とランナーをご覧ください
履帯は3枚繋がっている物と、2枚繋がってる物、1枚だけの物があります。
で、説明書のイラストを見ると、1~3枚のものをどの順番に繋げるかが書いてありますので、この順番に注意してください。
右から1枚の物が9枚、
2枚繋がりの物が4枚、
3枚繋がりの物が8枚、
また2枚繋がりの物が2枚の順番で繋がっています。
ご確認いただいたら、履帯パーツ『片側』分を全部切り離します(ここでランナーから切り離してから塗装するのも可です)。
そして、ここからがいわゆるクセがある工程です!
ここからは時間がある時に一気に組み立てましょう。
まずは履帯パーツを接着剤で、組立説明書の順番通りにガシガシ繋げていきます!
この時は少し接着剤を多めに塗った方が良いと思います。
接着剤を付けてからだと固まってしまうんでは?と思うかも知れませんが、30分位では完全に固まりませんので、柔らかく繋がっているうちに、転輪に巻き付ける作戦です!
実際に時間を計ってみましたが、充分作業ができる柔らかさでした。
この作業のため時間に余裕がある時に組み立てるのです。
ちなみに、片側分一気に繋げてしまっても良いんですが、上の部分と下の部分とで半分に分けて作業しても大丈夫です(私もそうしました)。
少し脱線しましたが、次に接着剤が固まらないうちに、
先に起動輪と履帯をしっかりと接着しながら噛み合わせます。
次に起動輪を取り付け穴にはめて接着、同時に履帯を上の小さい転輪に乗せます。
粘度がある普通の接着剤ですと硬化前でもバラバラにならないですが、気を付けて作業します。
そして接着剤が完全に固まる前に、指で履帯の垂れ下がりを付けてやります。
これで一番難しい作業は完了です。
あとは下部分の履帯を同じ要領で、一気に接着してから転輪に接着します。
なお、画像ではフェンダー(泥除け)が付いている状態で組み立てていますが、ここを付ける前に作業したほうが各段に作業しやすいです。
組み上がったら、接着剤が完全に硬化するまでしっかりと乾燥させます。
巻き付けてからは、あまり触らない方がよいです。
以上、文章にすると長くなってしまうので、複雑に思えたかも知れませんが、
いざ作業をしてみると意外とすんなり完成しました。
慣れない作業になるかも知れませんが、余り肩肘張らずにチャレンジしてみてくださいね~。
あと余談ですが、この履帯ランナーのタグの裏には…
リベットがいっぱい付いています!(写真の右下)
このキットを1個買えばいっぱい使えます!
ぜひご利用くださいね!
ワンフェス、出展しまーす
こんにちは、工場長です。
今回は取り急ぎ告知です。
弊社サイトやツイッターで既報ですが、
来る7月28日、幕張メッセにて執り行われる、恒例の
ワンダーフェスティバル2019[夏]に、弊社も出店します。
会場では、新製品サンプル展示や、会場限定グッズの販売など、盛りだくさんの内容を用意しています。(特価品販売もあるよ)
天候のほうがちょっと心配ですが、みなさまのお越しをお待ちしています。
次回はもっとちゃんと書きます。
テケ・車長の足さばき
こんにちは、生産担当です。
7月に入りましたが、ここ豊橋では雨模様、梅雨あけはまだかなという感じですね。
月刊コミックフラッパーさんにて連載されている
登場するキャラもさることながら、軽戦車達も個性派揃い。
中でも主人公達が搭乗する「九七式軽装甲車・テケ」が縦横無尽に活躍する様子は、マンガならです。
九七式軽装甲車・テケは現在の軽自動車規格の全長3.4mより0.3m大きく、37mm戦車砲や空冷ディーゼルエンジンを装備し、2名乗車というコンパクトな車両です。
車体後部に位置した空冷ディーゼルエンジンは、エンジン自体をシュラウドで覆い、シロッコ風車で車体上部鎧窓からから冷却空気を吸引するもの。
(鎧窓上部のハッチ高さを調節することで吸入冷却空気量を調節可能。)
行動中のテケ戦闘室内は、けたたましいエンジン音や、シロッコ風車の回転音などの騒音により、乗員同士はすぐ傍に居ても、乗員同士の通信装備がなければ会話が難しかったでしょう。
作品中、車長の足さばきを通じて操縦手の女の子に車両進行指示を出す場面が多くありますが、現実的な対応ですね。
本日は
1/35 『ガールズ&パンツァー リボンの武者 九七式軽装甲車 [テケ]』の発送日です。
作品中に主人公二人が搭乗していた車内前半の戦闘室内部も再現しています。(つまり、劇中の様にハッチ開け放題)
お楽しみくださいませ。