クリスマスソング | 男の喫茶店

男の喫茶店

昔、日々の中で書き留めていた詩やエッセイに手直しをしながら載せていきます。

街に流れる

クリスマスソングは

従順な人々を贔屓にする


聴けば惨めになる人もいる

耳をふさぎたい人もいる



街を彩る

イルミネーションは

LED電球の掻き集め


並べ方を変えれば

どうにでも映る



きらびやかな夜の情景が

その点滅に合わせて

鼓膜と網膜を逆撫でする



僕のクリスマスソングは

僕の中だけでいい



ざわつく常態からは

一番遠い位置で

僕の中だけに流れる



アルコール度数が

分裂点に達すると

僕のクリスマスソングが聴こえてくる