こんにちは、ひろです。
我が家の水槽で8月末から起こった異変…
多くの犠牲を出し復活に向けた作業を始めました。
今回は30cmキューブハイサイドOF水槽編です。30cmキューブハイ水槽の被害はこちら
90cmOF、30cmキューブハイともに一つの濾過槽で繋がっているのですが被害の甚大さから考えてまずは30cmキューブハイ水槽から対処していくことにしました。
いただいたコメントにもあったのですが疑わしきはやはり底砂かと…
チンアナゴがまだ元気(とはいっても残1匹)な時の写真ですが、底砂がだいぶ汚れています。照明の影響で見づらいのですが茶色〜緑、紫っぽい汚れでした。
黒っぽくないから硫化水素ではないだろうな?ガラス面側だけ光が当たっててコケたのかな?と思っていたのですが…
死亡したチンアナゴが底砂から出て(もしくは底砂に入ることなく)死んでいるために疑わずにはいられませんでした。
というわけで底砂の撤去を行うことにしました。
一気に作業したので途中の画像はありません
まずはライブロックレプリカを90cmOF水槽へ移動し生き残っていたシマヤッコとハナゴンベを避難
そしてポンプを止めて一気に底砂を除去…
姿を現さなくなっていた先住チンアナゴやニシキアナゴの亡骸、出てきました…(ごめんよ〜)
普通のホースで底砂も海水も根こそぎ吸いだすことにしたのですが…
ん?
なぜか頻繁に詰まる…
(ホース内で、というわけではなくホースの先端で引っ掛かって詰まる)
どういうわけか底砂が固まって吸い込めない部分があちこちにありました
我が家の30cmキューブハイ水槽、チンアナゴが手前にくるよう、底砂の手前半分をパウダー、奥半分を粗めのサンゴ砂(ライブロック積み上げ安定のためライブロックレプリカも埋め込み)にしていました
奥の粗めサンゴ砂エリアなんて全面カッチカチ←ちがう
底面丸ごと取れてきて、取り出すときに水槽割れるかと思いました
底砂を叩き落としたライブロックレプリカなんてこんな感じ
雷おこしか、ってくらいにカチカチに粗めのサンゴ砂がくっついています…
原因追求する前に30cmキューブハイ水槽を徹底的に掃除
海水も全て吸いだして綺麗に拭いた後、改めて水を張り、避難していたライブロックレプリカやサンゴ、生体達を戻しました
ベアタンク水槽のできあがり
こうなるとハイタイプ水槽って寂しいですね…
一段落したところで底砂の現象を踏まえて原因の答え合わせをすることに…
サンゴ砂が固まる現象について調べてみると…
出てきました
このサンゴ砂が固まったもの…
どうやら化学反応によってできた石膏のようです
そしてその石膏は硫酸カルシウムでして…
深く積んだ底砂によって酸素のない嫌気環境となり、その酸素がない環境にいることの多い硫酸塩還元菌が有機物を分解して硫化物イオンに還元するそうで、その硫化物イオンによって硫化物が生成されるようです
(書いてる自分もよくわからんのですが…そういえば高校時代化学の成績悪かったな〜)
そこで硫化物イオンとサンゴ砂のカルシウムが反応して硫酸カルシウムが生成されて底砂が固まるのだそうで…
って…
この流れで海水魚飼育に詳しい人は読めてくるんですかね?
この硫化物イオンから生成されるのは硫酸カルシウムだけでないそうなんです
そう、硫化水素が発生するんですってね…
これだ〜、って感じでした。
どうやらチンアナゴ含め生体多数死亡の原因は硫化水素のようですね
今思えば、チンアナゴに気を遣って立ち上げてから一度も底砂掃除してなかったなー
30cmキューブハイ水槽のトラブルをまとめると、こんな感じでしょうか?
①チンアナゴ水槽立ち上げ(底砂特厚)
↓
②チンアナゴが砂の中で排泄繰り返しどんどん有機物発生(その間底砂掃除なし)
↓
③徐々に底砂の嫌気化すすみ、硫酸塩還元菌増殖
↓
④硫酸還元がどんどんすすみ底砂が固まる+硫化水素発生
↓
⑤チンアナゴ投入するも底砂固くて潜れない+硫化水素で次々死亡
③、④あたりが急速にすすんだきっかけは、バイオペレットのカスが飼育槽にまでばらまかれた影響か、それとも硝酸塩が、全然下がらなかったのでNO3PO4Xをどんどん添加してた影響か…
そもそもモロ硫化水素みたいなニオイのするバクトフードspも添加してましたが、硫酸塩還元菌を直接添加してたことになるのでは???
調べてみると海水魚の硫化水素中毒の症状として神経症状なんかもあるようで、
ヤエヤマギンポの死因も硫化水素だったんじゃないか、と思います。
ヤエヤマギンポが突然死じゃなくじわじわ弱っていった事やチンアナゴが追加した個体がすぐに死んで先住者が後から死んだことから多少の耐性はあるのかな〜?と推測してみたり…
30cmキューブハイ水槽では次々死亡するのに90cmOF水槽は白点病だけだったのも、濾過槽のスキマー等でばっ気されてたおかげなのかもしれませんね。
というわけで、30cmキューブハイサイドOF水槽のトラブルの原因は硫化水素だったようです
硫化水素対策で効果があると言われているマメカルシウムサンド使ってみましたが…
効果なかったようです
というか、何を使うにしても底砂放置はいかんのでしょうね。
水族館のチンアナゴ飼育とか、どう管理してるんでしょうかね?
ちなみに愛読書であるコーラルフリークスを参考にチンアナゴ水槽立ち上げましたが底砂の手入れのことなんて書いてなかったですよ???
今思えば掲載されてる写真もそのために立ち上げたような綺麗な底砂でしたし…
そこらへんのとこも情報欲しいもんですねぇ
失敗から学んだものは大きかったですが、今後の対策があんまり思い浮かばないな〜
もうちょっと底砂浅めで、マメにザクザク掃除してやればいいんですかねぇ?
その前に90cmOF水槽と濾過槽の対策が待ってるのでした
つづく
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我が家の水槽で8月末から起こった異変…
多くの犠牲を出し復活に向けた作業を始めました。
今回は30cmキューブハイサイドOF水槽編です。30cmキューブハイ水槽の被害はこちら
90cmOF、30cmキューブハイともに一つの濾過槽で繋がっているのですが被害の甚大さから考えてまずは30cmキューブハイ水槽から対処していくことにしました。
いただいたコメントにもあったのですが疑わしきはやはり底砂かと…
チンアナゴがまだ元気(とはいっても残1匹)な時の写真ですが、底砂がだいぶ汚れています。照明の影響で見づらいのですが茶色〜緑、紫っぽい汚れでした。
黒っぽくないから硫化水素ではないだろうな?ガラス面側だけ光が当たっててコケたのかな?と思っていたのですが…
死亡したチンアナゴが底砂から出て(もしくは底砂に入ることなく)死んでいるために疑わずにはいられませんでした。
というわけで底砂の撤去を行うことにしました。
一気に作業したので途中の画像はありません
まずはライブロックレプリカを90cmOF水槽へ移動し生き残っていたシマヤッコとハナゴンベを避難
そしてポンプを止めて一気に底砂を除去…
姿を現さなくなっていた先住チンアナゴやニシキアナゴの亡骸、出てきました…(ごめんよ〜)
普通のホースで底砂も海水も根こそぎ吸いだすことにしたのですが…
ん?
なぜか頻繁に詰まる…
(ホース内で、というわけではなくホースの先端で引っ掛かって詰まる)
どういうわけか底砂が固まって吸い込めない部分があちこちにありました
我が家の30cmキューブハイ水槽、チンアナゴが手前にくるよう、底砂の手前半分をパウダー、奥半分を粗めのサンゴ砂(ライブロック積み上げ安定のためライブロックレプリカも埋め込み)にしていました
奥の粗めサンゴ砂エリアなんて全面カッチカチ←ちがう
底面丸ごと取れてきて、取り出すときに水槽割れるかと思いました
底砂を叩き落としたライブロックレプリカなんてこんな感じ
雷おこしか、ってくらいにカチカチに粗めのサンゴ砂がくっついています…
原因追求する前に30cmキューブハイ水槽を徹底的に掃除
海水も全て吸いだして綺麗に拭いた後、改めて水を張り、避難していたライブロックレプリカやサンゴ、生体達を戻しました
ベアタンク水槽のできあがり
こうなるとハイタイプ水槽って寂しいですね…
一段落したところで底砂の現象を踏まえて原因の答え合わせをすることに…
サンゴ砂が固まる現象について調べてみると…
出てきました
このサンゴ砂が固まったもの…
どうやら化学反応によってできた石膏のようです
そしてその石膏は硫酸カルシウムでして…
深く積んだ底砂によって酸素のない嫌気環境となり、その酸素がない環境にいることの多い硫酸塩還元菌が有機物を分解して硫化物イオンに還元するそうで、その硫化物イオンによって硫化物が生成されるようです
(書いてる自分もよくわからんのですが…そういえば高校時代化学の成績悪かったな〜)
そこで硫化物イオンとサンゴ砂のカルシウムが反応して硫酸カルシウムが生成されて底砂が固まるのだそうで…
って…
この流れで海水魚飼育に詳しい人は読めてくるんですかね?
この硫化物イオンから生成されるのは硫酸カルシウムだけでないそうなんです
そう、硫化水素が発生するんですってね…
これだ〜、って感じでした。
どうやらチンアナゴ含め生体多数死亡の原因は硫化水素のようですね
今思えば、チンアナゴに気を遣って立ち上げてから一度も底砂掃除してなかったなー
30cmキューブハイ水槽のトラブルをまとめると、こんな感じでしょうか?
①チンアナゴ水槽立ち上げ(底砂特厚)
↓
②チンアナゴが砂の中で排泄繰り返しどんどん有機物発生(その間底砂掃除なし)
↓
③徐々に底砂の嫌気化すすみ、硫酸塩還元菌増殖
↓
④硫酸還元がどんどんすすみ底砂が固まる+硫化水素発生
↓
⑤チンアナゴ投入するも底砂固くて潜れない+硫化水素で次々死亡
③、④あたりが急速にすすんだきっかけは、バイオペレットのカスが飼育槽にまでばらまかれた影響か、それとも硝酸塩が、全然下がらなかったのでNO3PO4Xをどんどん添加してた影響か…
そもそもモロ硫化水素みたいなニオイのするバクトフードspも添加してましたが、硫酸塩還元菌を直接添加してたことになるのでは???
調べてみると海水魚の硫化水素中毒の症状として神経症状なんかもあるようで、
ヤエヤマギンポの死因も硫化水素だったんじゃないか、と思います。
ヤエヤマギンポが突然死じゃなくじわじわ弱っていった事やチンアナゴが追加した個体がすぐに死んで先住者が後から死んだことから多少の耐性はあるのかな〜?と推測してみたり…
30cmキューブハイ水槽では次々死亡するのに90cmOF水槽は白点病だけだったのも、濾過槽のスキマー等でばっ気されてたおかげなのかもしれませんね。
というわけで、30cmキューブハイサイドOF水槽のトラブルの原因は硫化水素だったようです
硫化水素対策で効果があると言われているマメカルシウムサンド使ってみましたが…
効果なかったようです
というか、何を使うにしても底砂放置はいかんのでしょうね。
水族館のチンアナゴ飼育とか、どう管理してるんでしょうかね?
ちなみに愛読書であるコーラルフリークスを参考にチンアナゴ水槽立ち上げましたが底砂の手入れのことなんて書いてなかったですよ???
今思えば掲載されてる写真もそのために立ち上げたような綺麗な底砂でしたし…
そこらへんのとこも情報欲しいもんですねぇ
失敗から学んだものは大きかったですが、今後の対策があんまり思い浮かばないな〜
もうちょっと底砂浅めで、マメにザクザク掃除してやればいいんですかねぇ?
その前に90cmOF水槽と濾過槽の対策が待ってるのでした
つづく
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