霊山生駒を崇めた古社・往馬大社 ~ 往馬坐伊古麻都比古神社 生駒神社 【神功皇后 伝説】 | 奈良ふしぎ歴史徹底攻略! 学校・教科書では教えてくれない奈良を親子でも100倍楽しめる観光ガイドブックブログ

霊山生駒を崇めた古社・往馬大社 ~ 往馬坐伊古麻都比古神社 生駒神社 【神功皇后 伝説】

奈良・宝来、大阪・西石切を結ぶ第二阪奈有料道路と、
竜田川沿いに
生駒市内を南北に結ぶ、国道168号が交差するところにある町、壱分。

竜田川から生駒山へあがる閑静な住宅の中に、突如、山側から緑が爆発的にあふれだしたかのような森が現れます。

往馬大社を覆う鎮守の杜です。


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往馬大社

生駒山頂の真東の麓にあり、古来、生駒山を御神体として祀った古社です。
気長足姫尊(おきながたらしひめのみこと)こと、神功皇后とゆかりの深い神社でもあります。


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お正月。
近隣のひとたちが多くひっきりなしに参拝におとずれています。

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拝殿では、巫女による奉納の神楽が執り行われていました。
刀を手にした優雅ですがキリッとした勇ましい舞です。

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本殿は見事な春日造りの7社が並びます。


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往馬坐伊古麻都比古神社(いこまにいますいこまつひこじんじゃ)。
往馬大社と親しまれており、または生駒神社とも呼ばれています。

御主祭神は、生駒山の産土大神(うぶすなのおおかみ)で、古代より火を司る神として信仰されている
 伊古麻都比古神(いこまつひこのかみ)
 伊古麻都比賣神(いこまつひめこのかみ)

そして、

 気長足姫尊神功皇后
 足仲津比古命(たらしなかつひこのみこと:仲哀天皇
 誉田別命(ほんだわけのみこと:応神天皇
 葛城高額姫命(かつらぎたかぬかひめのみこと:神功皇后の母)
 気長宿禰王命(おきながすくねおうのみこと:神功皇后の父)

往馬大社の歴史は古く、創建は定かではありません。
生駒谷一帯の氏神としてこの地に鎮座し、大神神社石上神宮とならび、生駒山を御神体として古来から祀っていた古社と伝えられます。
また産土大神は一説では、ニギハヤヒ命という説も有力です。

メラメラ
古くから火の神として崇敬されております。
歴代の大嘗祭に用いられる火きり木を献上しています。

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毎年10月に行われる火祭りは、無形文化財として指定されています。


にわとり
さて生駒大社はじめ生駒谷では、神功皇后の伝説が残されています。

神功皇后が半島出兵の折に、宿営したと伝えられています。
早朝、懐妊中の
神功皇后を気遣った鶏たちは鳴き声をあげるのをやめました。
それが出立の遅れとなり、皇后の怒りをかってしまい、川に流されてしまいました。
鶏たちは下流の龍田大社で拾い上げられたそうです。


往馬大社を覆う鎮守の杜は、奈良県の天然記念物に指定されており、太古からの姿を今に伝えています。

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その中でも、この御神木は、ひと際おおきく高く、目を引きます。


彼はこの地に鎮座して、永く歴史を静かに見つめてきたことでしょう。




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往馬大社

奈良県生駒市壱分町1527-1
近鉄生駒線一分駅」より北西に0.2Km。
公式ホームページ:http://www.ikomataisha.com/






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