九州国立博物館 ~古代日本と百済の交流のプレス内覧会に参加~ | フラワーデザイナー♪とももの花より団子

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花より団子なフラワーデザイナー【ともも】の日々雑感とシュガーロード(長崎街道)沿いに発展したお菓子とその背景の調査の記録です。
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 九州国立博物館の【ぶろぐるぽ】にほぼ毎回参加していたら、今回はな~~んと、プレス内覧会のお誘いをいただきました。
 実は、毎回、展覧会の前に告知される新聞の記事を読みながら、マスコミはいいなあ~・・先にゆっくりみれて・・・と指をくわえて(冗談)思っておりました。
 その心の声が天に届いた??
 というわけではないでしょうが、願いがかなったわけで、ちょうど、仕事が休みの日・・ということもあり、(張り切って)参加してきました。

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 特別展 水城・大野城・基城(きいじょう)築造1350年記念
 古代日本と百済の交流 大宰府・飛鳥そして公州・扶餘
 会期 2015年1月1日~3月1日

 2015年最初の展覧会のテーマは百済・・・?。今回はずいぶんと地味なテーマだな・・というのが、ポスターを見た時の率直な感想だった。表題をよくよく見ると、水城・大野城・基城(きいじょう)築造1350年記念とある。そういえば、JRで水城駅のあたりを通るたびに、水城で再調査?らしきものがあっているなあ・・と思って眺めていた。

 水城は、7世紀に構築された国防施設。663年に日本は百済に味方して、朝鮮半島で唐・新羅の連合軍と戦い負けてしまった。白村江の戦い(はくすきのえの戦い・・と習ったんだけど、今では、はくそんこうの戦いっていうんですねえ~)のことである。それで、唐・新羅の連合軍が博多湾から大宰府に攻め込むことを想定して作られたのが水城なのである。水城というからには、堀もあったらしい。そしてこの水城を作ったのは亡命百済人の技術者。当時の最先端の技術を持った人たちだ。他にも百済から影響を受けたものはたくさんあるらしい。

 展覧会は3つの構成になっていて、第1章では日本と百済の出会い。第2章では大宰府にいきづく百済。第3章では仏がつないだ二つの国というテーマでくくられている。

 なかでも、会場に入ってすぐのところに展示してある「七支刀」は、門外不出の国宝。九州初上陸の代物。奈良の石上神社の宝物だ。なんとも不思議な形の刀で、枝のようなものがニョキニョキでてる。サボテンのようにも見える。これは刀として機能するのだろうか?と思うようなもの。表面に金象嵌による銘文があって、百済との交流を伝えている。

 七支刀の展示は1月15日から2月15日までは本物。それ以外の期間は再現文化財(模造)が展示されるから、ご注意を。この摩訶不思議な刀は、石上神社のご神体にも匹敵する貴重なものだから、お正月にはとってもふさわしい。見たらパワーもらえる?かもねww

 他にも、ちょっとかわいい百済仏や、大宰府政庁跡から出土した鬼瓦や水城から出土した木桶など、地元密着のモノの展示品も探してみるのも楽しいかも。

 同時開催で【発掘された日本列島2014 日本発掘】も開催されている。こちらは全国巡回の展覧会。考古学好きな人にはかなりおすすめ。

 展覧会に連動して、関連イベントも充実しているから、講演会などが好きな人は、九博のHPで内容をチェックしてはいかがだろう。

 個人的には、ミュージアムショップで販売される、めもかんが気になっている。めもかん?って思った人は、ショップでチェックしてみてね。展覧会の図録にも仕掛けがあるみたいなんだけど、これも確認してみてね。マスコミ関係の人たちが貰っていたのを横目で見ていただけなので、これは未確認情報だけどね。(欲しかったなあ~~)