一時帰国者の、日本での免税ショッピングについて | イギリス・ケンブリッジ日記

イギリス・ケンブリッジ日記

2011年8月末より、約2年半ケンブリッジに住んでいました。
2014年3月に帰国しましたが、イギリスに旅行した際などにまだ更新中。

昨日、日本のデパートで免税手続きをした話を書いたのですが、
最終的に成田空港でどのような手続きをすればよいのか検索してもよくわからなかったので、その後成田に電話で問い合わせしちゃいました。
そちらも踏まえ、ご参考までに改めてまとめておきたいと思います。

※2014年11月、12月追記あり

※その後制度がけっこう変わったので、改めて記事をまとめなおしました。最新情報(2014年12月時点)はこちらのページをご確認いただく方がよいです。


image


海外に在住している日本人は、一時帰国時に免税ショッピングができるわけですが、

条件は・・・
・一時帰国での滞在期間が6か月以内であること
・税務署の許可を受けた免税取扱店での合計10,501円 10,801円(税込)以上の買い物
 ※一部商品は5,401円以上
・服飾品や家電など、対象商品である(対象除外=食料品、飲料類、薬品・化粧品・雑誌・送料・その他消耗品など

2013年12月現在は、デパートでコスメやお酒などを買っても免税対象にはならないですが、
検索したところこんな記事が。以下引用↓

政府は…(略)…対象商品をこれまでの家電などのほか、化粧品や菓子、日本酒などに広げ、免税となる買い物額を従来の1店あたり計1万円超から5千円超に引き下げる。店頭で消費税分を除いた金額で購入できるよう手続きを簡素化。免税取扱店も現在の約4千店から1万店に増やす構えで、来年度中の実施を目指す。


ということなので、2014年度内にこの辺の条件が変更になりそうですね。
消費税も8%になることですし、ますます重要になってきますもん。

※2014年11月追記
10月1日より対象となる商品が拡大したそうです。
これまでNGだった食料品や化粧品もOKに。ただ、対象金額はまだ1万円以上のようです
また、今は一部百貨店や家電量販店などに限られている免税対象店も、どんどん拡大していきたい模様。
詳しくはこちらのサイトなどをご覧ください。
また、免税店の一覧はこちらの観光庁のサイトにありますよ(英語)。

※2014年12月追記
先日新宿のマツモトキヨシに行ったら、5,401円以上の買い物で免税手続きができました。ただ免税レジは待ち時間も長いので、よほどたくさん買う場合じゃないとうれしくないかも…。

image


手続きは・・・

1)大手百貨店や家電量販店などの免税取扱店でお買いものする
 ↓
2)当日のうちに、そのお店の免税カウンターに行き、以下を提示
 ・パスポート(コピー不可)
 ・レシート
 ・クレジットカード購入の場合はそのカード(パスポートと同一名義であること)
 ↓
3)パスポートに「輸出免税物品購入記録票」が貼られ、消費税分の金額を返してもらえる
 ↓
4)日本出国時に、空港の税関カウンターにて上記「記録票」と「購入した商品」を提示、記録票をはがしてもらう

image


※成田空港の場合、税関カウンターは『セキュリティチェック』後のエリアにあります。
セキュリティチェック後、出国審査(=パスポートを審査官に提出して四角いスタンプを押してもらうやつ)へ進みますが、その同じエリアの脇の方に税関カウンターがあるんですって、知らなかった。なので、出国スタンプを押してもらう前に、税関カウンターへGOです。

よって、原則は、購入したものは手荷物として機内に持ち込む必要があります。
でも、かさばるものは預け入れ荷物(スーツケースなど)に入れたい場合もありますよね?
そんなときは、航空会社でのチェックインの時に係員にその旨を伝え、内線で「税関職員をその場に呼んでもらう」んだそうです!!
わざわざチェックインカウンターまで税関職員の人がやってきて、パスポートと品物を見て、「はい、いいよ~」って…ご、ご苦労様ですね。というかそんなんでいいいのか??
まあこれは原則論のようで、ネット情報だと「書類の提出だけで、品物はなくても問題なかった」という声もちらほら見かけます…。

なお、電話で「じゃあ、私コートを買ったんですけど、それを当日着て行って、税関で見せてもいいですか?」と聞いたら、「ええ、それでいいですよ」と。
なんとなく、国内未使用で持ち出さないといけないような気がしていたけど、別にそうでもないみたいですね。もうガンガン着ちゃおう。

※百貨店協会の案内はこちら
(国税庁のホームページも税関のホームページも、なんかあんまり詳しく書いてないんですよね)

※2014年4月追記
結局税関でどうだったかというと…
チェックインカウンターでは、後ろで待ってる人になんとなく気兼ねしてしまい、税関職員の方を呼ばず、免税したい品物はスーツケースに入れたまま、預入れしてしまいました
そして出国手続きの税関カウンターへ。すぐわかりました。
職員の方が一人いて、パスポートを渡しながら「品物はスーツケースに入れて預けてしまったんですけど…」とおずおず伝えると、
「確実にお持ちですよね?でしたらけっこうです」とだけ言い、パスポートにホチキス止めされた用紙をペラリはがして回収、ハイ、おしまい、でした。
意外とあっさり。
原則は『預け入れ前に呼び出し』ですけど、カウンターが混んでいる時や急いでいるときなどは、こういった体験談があったと思っていただければ…(もちろん奨励はしません!)

補足事項としては・・・

・私が買い物したデパートは、クレジットカードのポイントは普通につき、さらに免税も受けられましたが、家電量販店ではポイント還元か免税かどちらかを選ばないといけなかったりするようです。なので、帰国後にまたポイントを使えるような人は、5%免税はお得じゃない可能性も。

・私の場合、パスポートに貼ってあるVISAはもう期限が切れているのですが、その後更新した証明になるresidence permitカードの提示は求められませんでした。特にいらないみたい。

・当日のうちにカウンターに行けなかった場合も、近日中に行けば、デパート側で一度返品処理をし、再度購入したことにして手続きしてくれる場合もあるようです(ネット情報)

・たとえ免税取扱店のデパートに入っていたとしても、ユニクロなど一部店舗は免税にならなかったりするそうなので、要確認です。

・小田急、東急は5%全額返してくれますが、新宿高島屋では1%の手数料が徴収され、4%分しか返ってこないそうです。伊勢丹も今年から簡易システムを導入した代わりに1%の手数料を徴収されているらしい(ソースはこちら

今回伊勢丹で旦那さんのスーツを買おうと思っていたんだけど、なんだ、4%かあ…。
ほんと、ヨーロッパのVAT20%の感覚になれると、インパクトが少ないですよね。

とはいえ、私はこれまで8回も一時帰国して、そのたびにデパートでいろいろ買い物していたので、全部ちゃんと手続してたらある程度の額にはなっただろうなあ…バカバカ…
みなさんは、お買いもののときにはパスポート携行をお忘れなく~!!

海外赴任セミナーなどに参加してしっかり勉強しているみなさんには、きっと常識だったかと思いますが、私のように知らずに行ってしまった人のお役にたてれば幸いです。

また、たぶん上でも書きましたが、近いうちにいろいろ条件が変更になると思うので、個別の確認もお願いいたします。

※上にも書いたけど、だいぶ条件が変わってきたので、改めて書き直しました。こちらもご覧ください。