ウエスト・ハイランド特急の旅(ジャコバイト号) | イギリス・ケンブリッジ日記

イギリス・ケンブリッジ日記

2011年8月末より、約2年半ケンブリッジに住んでいました。
2014年3月に帰国しましたが、イギリスに旅行した際などにまだ更新中。

スコットランド旅行の最後は、

ウエスト・ハイランド特急 で行く、にわか鉄ちゃんの旅”

です。

インヴァネスから、ネス湖に沿って車で南下すること約一時間半、
フォートウィリアムという街に移動。

ここからのびるウエストハイランド鉄道で、蒸気機関車に乗ってきました。

10月から5月まで、一日一往復、夏のハイシーズンは、午前と午後、二往復走ってます(土日は夏のみ)。

観光のハイライトは、ハリーポッターの映画で、ホグワーツ特急が進むシーンで登場したグレンフィナン高架橋。
その他にも、大河によって削られてできた、ハイランド地方の雄大な高原の景色を楽しめます。

ま、ほんとの売りは、蒸気機関車と景色を写真におさめられるという、撮り鉄的な楽しみです(笑)

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我々は午前中ネス湖を観光し、午後の便(ていうのかな?)に乗りました。

スケジュールは、

★14:45 フォート・ウィリアム発

↓( 途中グレンフィナンで20分停車)

★16:40マレイグ着

~(マレイグで2時間待ち)~

☆18:40マレイグ発

↓(途中停車なし)

☆20:24 フォートウィリアム着


片道の運転時間は正味1時間40分ほどですね。

座席は、ファーストクラスとスタンダードの二種類。
もう二度とは行かないだろうし、ということで、迷わずファーストクラスにしました。

全部で6両あるうち、ファーストクラスは一両のみ。
行きは先頭車両、帰りは最後列の車両となります。
違いは、
他の車両は横に座席が2列2列の計4列に対し、こちらは2列1列の計3列とゆったりめ。

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そしてお茶またはコーヒーと、お茶菓子つきです。
給仕してくれるおじさん、ポロシャツにキルトスカート。

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なお、我々はホームページから何も考えずに乗車券予約したのですが、運良く一列席だった!
座席は全車両ボックス席のように前後が向かい合わせで、間にテーブルがあります。

なんで座席のことにこだわるかというとそれはまた最後に…


そして、出発。煙い~

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走り出すと流れるせいかそんなに煙くなくなります。
トンネルは辛かったけど。



25分後の15:10ごろ、ハリポタの高架橋を通過します。

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他にも高架橋はいくつも通過しますが、ここのよさはカーブしてること。車窓からよく見えるんです。

ただ行きは先頭車両なので、蒸気機関車を一緒に写すことはできないの。

なお…このカーブの関係上、なんと進行方向向かって左側の窓からしか見えないんです。

反対側の4人ボックス席の皆さん、ちょっとつまんなそう…申し訳なくなります。

まあ、帰りは逆だろうし、とこの時は思っていた…。


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そして、終着駅マレイグへ。

ここでふと気づく。
うーん、帰りも同じ座席になってるし、どうやらこの同じ列車で帰るっぽい。
そうなると、ホームに停まっちゃってるこの列車の向きをわざわざ変えるの大変そう…てか、無理?
もしかして変わらないのかな?と。



わからないものの、二時間もあるので、我々はここでレストランに入り夕食へ。

このレストランで、同じ車両に乗っていた日本人夫婦と偶然居合わせました。
私と同じミラーレス一眼持ってたから絶対日本人だって思ったんだ!

思い切って話しかけてみると、ご主人はS●NYにお勤めで、ロンドンから少し離れた街(確かハンプシャー州だったと思う…)に奥様とともに駐在赴任されてるそう。

なんと、そこから自家用車で出発し、湖水地方を巡ったあと、グラスゴーに滞在、そこから2時間半かけてフォートウィリアムにやってきたのだとか。
その日はまたグラスゴーに戻って泊まり、翌日エディンバラに行く予定とのこと、
車の運転が苦にならないならば、こんな旅行もいいですね~。

で、その方々も、私たちと同じ一列向かい合わせ席、
進行方向に向かって左側の座席だったんで、帰りももしかして同じ方向に座るんですかね?と聞いてみたら、

「そうですよ!だから左側でほんとにラッキーだったんです!」

ええー、じゃああの高架橋、片側の人しか見られないのショック!

まあ、高架橋だけがあの列車の魅力じゃないけど、それでもやっぱり、テンションがかなり変わってくると思うんだが…
ウイスキーで有名なアイラ島を望む湾とかも左側の車窓だし。

ガイドブックにも軽く左側の席がよいとは書いてあったけど、意味がわかってなかったし、Webには座席の指定どころか要望を書くメッセージ欄も何もなかったんです。

そのご夫婦もWebで予約してこちらにくるまでどの席かわからなかったらしく、もし右側だったらなんとか交渉して変えてもらおうと思ってたみたい。

知らなかった…。

そういうわけで、帰りは最後列になります。
ホームに戻ると、不思議なことに、蒸気機関車だけが先頭に移動してた。
でも後ろ向きでした。バックに走るんだ!


帰路、デッキに移動して蒸気機関車を撮り鉄。

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そしてそして、帰りのグレンフィナン。

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19時45分くらいなんで、やっぱりちょっと暗かったのは残念だけど、撮れたからいいのニコニコ

やっぱりここはみんなこぞって窓から手を出して写真撮ってました。
デッキもあるけど、だいぶ前からキープしないとすぐ埋まっちゃいそう。

ただ電車に乗ってるだけだけど、
ハイランドの景色も楽しめるし、車両に入ってくる鉄道の煙や石炭のつぶを体感できるし
なかなかいい経験でした!

そして翌日朝、インヴァネス空港近くでレンタカーを返し、ルートン空港へ飛行機

以上、長くなりましたが、5泊6日スコットランド旅行備忘録でした。


・・・

最後に…この鉄道に乗りたい方がいたら、と想定して書いときます。
確実に左側に座るとしたら、まずは電話予約をした方がいいのかも。
Webだと座席指定するチャンスないからです。

もし電話予約で席はリクエストできないと言われたら、
当日現地での乗車券引き換え順に席が割り振られる可能性もあるので、
早めにフォートウィリアムに着いて乗車券を発券してもらうのがいいでしょうね。

あと、ファーストクラス車両は早めに予約を。
我々は二週間前に予約したけど、前後の日のいくつかの時間帯はもう埋まってました。

午前と午後どちらでもいいなら午前の方がいいのかな…午後の帰りは、ちょっと陰っちゃってたから。

スコットランドにドライブ旅行される方、オススメですよ~。