海開き間近の葉山に来ても常と変わらず夫は寺社めぐり、妻は美術展鑑賞の〝火打石〟
夫婦、〝火打石〟の美術展鑑賞が終わって合流、続いて葉山町長柄の福厳寺さんを参詣
しました。
福厳寺さんは御朱印の授与はされていらっしゃらないとのことでした。参拝の栞なども
いただけなかったので、いつものようにネットで情報を浚ってみたのですが・・・「葉山・福厳寺」
のページや「あの頂を越えて」さんの 「殿谷山福厳禅寺」のページを読ませていただくと、
福厳寺さんは臨済宗の寺院で創建の時期は貞和4年(1348年)、鎌倉時代の御家人、長江
太郎義景の菩提寺として室町時代に創建された古刹(←「殿谷山福厳禅寺」より)とのこと。
(長江太郎義景についてはこちら) これもいつものことですが、寺社めぐりをする際、“予習”
をほとんどしない〝火打石〟夫婦―行き先を決めて、ざっくり下調べはしますが現地では
行き当たりばったりにお参りし回っている感じ―福厳寺さんの参詣も、事前に“予習”して
いれば、お寺の近くの殿ヶ谷の長江太郎義景の居館址も観ていたかもしれません。
長柄で寺社めぐりを続けて、次にお参りしたのは長運寺さん(こちらのページもどうぞ)。
長運寺さんの山号は「景政山」・・・“当寺の山号である景政山は平安時代に鎌倉を治めて
いた桓武平家の武士「鎌倉権五郎景政」の供養の為に建立された寺であることを示して
いる。”と三浦不動尊霊場のページ(こちら)にありますが、鎌倉権五郎景政(鎌倉景政)は、
歌舞伎をご覧になられる方はこの名前を御存知でしょう。“荒事の代表的な演目”、『暫』
(こちらもどうぞ)のヒーローの名です。前述の福厳寺さんゆかりの長江太郎義景は、『吾妻
鏡』に景政の孫として名が挙げられているそうです(←ウィキペディア「鎌倉景政」参照)。
湘南七福神のページ(こちら)には、“平安時代末期、土地の武士・長江義景が、祖父・鎌倉
権五郎景政を祀るため、衣笠城内の箭執(やとり)不動を分祀し、景政山と号したと伝えられ
ています。”という記述が。“予習”はしていませんでしたが祖父と孫、繋がりのあるお寺さんを
参詣できて良かった。
長運寺さんの御朱印はこちら☟(*^▽^*)
夫がこの日一番に参詣した一色の玉蔵院さんと同じく、長運寺さんも湘南七福神の一寺
(布袋尊さまを祀る)で三浦二十八不動尊霊場の札所(第二十五番)でもあります。お寺の
開山は「三浦二十八不動尊霊場」のページ こちら によると大永年間(1521~1527年 ウィキ
ペディア「大永」参照)と伝わっているそうで(「湘南七福神」のページ こちら では“約450年前に創立
されたと伝えられています”とあります。開山の年代に少し開きがあるようですが、室町時代の開山ということで
良いですかね?。福厳寺さんの創建も室町時代とのことですし)、御本尊は不動明王さま。葉山指定
文化財に指定されているそうです。
長運寺さんは“往時は近隣にある景政公を祭神とする御霊神社の別当も兼ねていた。”と
「三浦二十八不動尊霊場」のページにあります。御霊神社さんも続いてお参りさせていただき
ました。
☝地元の子供たちが・・・ポケモンGOでもやってたのかしら?。←ごめんなさい〝火打石〟、まったくその類
のゲームに興味が無いので全然わからないのですが。
“今より八百年余の昔、平安時代末、治承の頃(一一七七~一一八一)長江太郎義景(鎌倉
権五郎景政三世孫)は、三浦氏の有力麾下として長江(現長柄)に館を構えた時、郷の平和と
発展を希いその鎮護として御霊神社を勧進したと伝えられている。”と「由緒」☝にあります。
ウィキペディア「御霊神社(葉山町)」の“由緒”には、“鎌倉時代に長江太郎義景が主君三浦
大介の指示で藤沢市宮前の御霊神社を勧請して、鎌倉景政の御霊を祀ったといわれて
いる。”と記されていますが、長運寺さんは長江太郎義景が祖父・鎌倉権五郎景政をの供養
の為に建立されたお寺とされますから、この二つの寺社はいわば“セットの寺社”ということで
しょう。御祭神は大巳貴命さま(→「大国主」)と“御霊命(ゴリョウノミコト)”さま。(この“御霊”
は鎌倉権五郎景政の“権五郎―五郎”に掛かっていると〝火打石〟は思うのですが) ☝の
「由緒」には、“因みに社号に関しては、社殿外部正面の扁額には「御霊神社」と記されている
が、社殿内部の扁額には「五霊大権現」と金文字にて記されており、創建や勧進に就いては
諸説がある。”ともあり、なんかちょっとミステリアスですね“御霊命”さま。
長柄御霊神社さんでは神社の方がいらっしゃらなくて御朱印は拝受できませんでした。
長柄御霊神社さんは現在鎌倉市大町の八雲神社さんが管理されているそうですが(神奈川
県神社庁のページ こちら 参照)、さすがにこの日はそちらまでは伺えなかった・・・この日
はこの後仙光院さんをお参りしておしまい。次回は仙光院さんの参詣記をUP致しますね。