日本にはジェットコースターより怖い橋がある?海外で拡散され続けている「ベタ踏み坂」とは?



ベタ踏み坂1


 なんという急勾配。アクセルをベタ踏みしなきゃ上がれない「ベタ踏み坂」として話題となったのは、鳥取県と島根県にかかる「江島大橋」である。

 2013年12月、ダイハツのCMに登場し、日本でも撮影の名所となったようだが、海外では1年以上の時を経て、その写真が未だに拡散され続けている。この写真だけ見ると「マジかよ?ジェットコースターかよ?CGかよ?」って色めき立つよなそりゃ。


 江島大橋の全長は1446.2メートル、橋の中央径間は250メートル。最も高いところは水面から44.7メートルだ。橋の上に県境があり、島根県松江市と鳥取県境港市を隔てている。



ベタ踏み坂2


ベタ踏み坂3


ベタ踏み坂4

 江島大橋が開通するまでは、中浦水門の上を車が通行していたが、水門は一部がはね上げ橋のため14トン以上の大型車両は通れず、船が下を航行すると通行止めになって渋滞が生じた。そこで橋の下を5千トン級の船が航行できるように高さに設定した江島大橋が2004年10月16日に開通し、今では大型バスも通行できるようになった。

 江島大橋の構造は、橋脚と橋げたが一体になったPC(プレストレストコンクリート)ラーメン構造である。ラーメン橋は、一体成型されている事から特に耐震性に優れており、高速道路を跨ぐ陸橋などでよく見られる構造の橋だ。PCラーメン構造の橋としては東洋一、世界でも3番目の長さを誇る。



ベタ踏み坂5


ベタ踏み坂6


 橋の前には「ベタ踏み坂」の看板が。

ベタ踏み坂7


ベタ踏み坂8

 実際に「ベタ踏み」は必要なのか?

 一見すごい傾斜があるように見えるが、勾配率の高い松江市側でも6.1%と、国土交通省で規定されている限界勾配の基準値内である。

 地元の人はほとんどベタ踏みをしておらず、普通車ならそこまで踏み抜かなくても大丈夫だそうだ。写真を撮る角度によってはジェットコースターのように見えるのだという。 以下の写真をみるとそれほどでもない。

ベタ踏み坂9


 とは言え、冒頭にあげた写真をみたら、外国人びっくり!となるのはいたしかたのないところだ。



 他にも日本には「ベタ踏み坂」と呼ばれる急勾配の坂が存在する。広島市佐伯区の広島湾にかかる「広島はつかいち大橋」(長さ835メートル)、兵庫県西宮市の人工島・西宮浜にかかる「西宮大橋」(長さ590メートル)などがある。





<カラパイア 記事より>



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