フジテレビ放映［ホンマでっか!?TV【占いは当たるのか?科学で分析】］の中での、心理学者：植木理恵氏の発言に対して、徹底的に反証したいと思います。
植木氏は番組の中でマツコ・デラックス氏の話の後に、「占いは当たるようにできているので、それは当たり前の話です。」と述べ、占いを完全否定しています。
植木氏の主張によると
・占いの言葉などは相反する２つの要素があるので当たっているように思える。
・何面性も交えて説得すると人は信じやすくなる。
・１つだけでは占いが本当に当たったか確認できないので、ずっとやり続ける。
また脳科学者の澤口俊之氏も、占いをある程度認めつつ、植木氏の話を補足するように「占いのトリック」と「占いソフト」の話をしていました。
お二人の意見は、笑える程に私の想定通りでした。
優秀な心理学者ほど間違えるご意見です。
彼らの根本的な間違いについて今から述べていきます。
先ず、植木氏らの主張の根本に
・占いはコールドリーディングである
・占い師は全員詐欺師である
という大前提があります。
コールドリーディングとは、外観を観察したり何気ない会話を交わしたりするだけで相手のことを言い当て、相手に「わたしはあなたよりもあなたのことをよく知っている」と信じさせる話術のことです。
「コールド」とは「事前の準備なしで」、「リーディング」とは「相手の心を読みとる」という意味になります。
コールド・リーディングは、詐欺師・宗教家・占い師・霊能者・手品師などが、相手に自分の言うことを信じさせる時に用いる話術であるとされています。
メンタリストのDaiGo氏も活用している技術です。
実際に、心理学に精通している人であれば、コールドリーディングを駆使して、凄く当たる占い師やスピリチュアリストを演じる事が可能です。
澤口氏が占い師のフリをして鑑定していたというエピソードは、正にその典型です。
だからと言って、「占い＝コールドリーディング」というのは、あまりにも整合性の欠いた乱暴な意見です。
例えば「生活に困窮した人が、銀行強盗をして犯罪者になった」という事件があったとしましょう。
植木氏の意見は「生活に困窮すれば、必ず銀行強盗のような凶悪犯罪者になる」というぐらい、乱暴な極論になります。
私の職業柄、多数の占い師やスピリチュアリストと接触していますが、その大半は「人を騙そう」などという悪質な意思は持ち合わせていません。
純粋に自分達が学んできた占術技法に則って、鑑定を進めているだけです。
私が学んでいる「四柱推命占術」は、１０００年以上も昔から、当時の学者達が研鑽して積み上げてきた「東洋哲学」「学問」の一種です。
ここ１０数年から出てきたコールドリーディングと同一視するなどという事は、あまりにも稚拙かつ無知・無学なご意見です。
恐らく東洋哲学に関しては、全く知識をお持ちでは無いのでしょう。
西洋占星術に関しても、非常に長い歴史の中で研鑽されてきたものですの、全く同じことです。
占い師が鑑定をする際、カウンセリングの要素が強くなるので、どうしても一種の「コールドリーディング」と思わせるような会話になってしまう事があります。
心理学のカウンセラーがカウンセリングする時と非常に類似しています。
但し、決して何面性も交えて説得している訳ではなく、それぞれの占術理論の範疇でカウンセリングのような鑑定しているのです。
他に逆説的な意見になりますが、植木氏らは占い師を買い被り過ぎなのです。
「コールドリーディング」のような高度な心理テクニックを使えるような占い師は非常に希少です。
占い師の大半は、本を１～２冊パラパラっと読んだだけとか、３時間程度のセミナーに参加しただけで占い師を騙っているような人達です。
「コールドリーディング」を使いこなせるようになるには、相当な訓練が必要になると推測されますので、大半の占い師はそんな高度なテクニックを使いこなすのは非常に困難です。
いや、ハッキリ言って無理です。
植木氏のような生まれた時から賢くて学業が優秀だった人達には、「コールドリーディング」を使えない人の知能レベルが、逆に理解出来ないのでしょう。
但し、日本の占術界の状況を考えると、植木氏らが占い師を「詐欺師」呼ばわりするのも無理なからんところがあります。
占いの世界は、日本では台湾のような国家資格がありませんので、稚拙だったり、悪質な人が沢山存在しています。
・口先の上手い営業マン崩れが「占い師」の皮を被っている詐欺師
・スピリチュアル能力があると断言し、ありもしない世界が見えてしまう精神疾患患者
・本を１～２冊パラパラっと読んだだけとか、３時間程度のセミナーに参加しただけで占い師を騙っているような稚拙な占い師
・最初から詐欺目的で「占い師」の皮を被っている犯罪集団
残念ながら、こういう人達の数が多すぎて、駆逐出来ない状況にあります。
私としては、正しい知識を伝承したり、正しい知識の元に鑑定する役割が課せられていると考えています。
