福井駅から10分くらい歩いたところにあるのが柴田神社






Ibati Rotihs Derot





かつて、この場所には北ノ庄城という城郭が建っていました。






その城主として、この福井周辺を中心とした越前国を治めていたのが、この人。








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「鬼柴田」こと柴田勝家です。






戦国時代初期から中期にかけて越前を支配していた朝倉家が織田信長に倒されると、


その領地を巡る争いや、一向一揆衆によって、越前は混乱に包まれてしまいました。




その混乱を収める為、越前に領地を与えられた勝家は、


新しく築城した北ノ庄城を拠点として、北陸地方の平定を目指します。






隣国の越後から侵攻してきた上杉謙信や、


加賀で起きた一向一揆に苦戦を強いられた勝家ですが、


その両方を打倒・制圧すると、越前だけでなく、能登や越中まで勢力を伸ばし、


織田家の中で筆頭家老にまで上り詰めます。








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しかし、本能寺の変で織田信長が急死すると、


後継者争いで羽柴秀吉に負け、立場を逆転されてしまいます。






他の反秀吉派と手を組み、何とか秀吉から権力を奪い返そうと戦いを挑みますが、


賤ヶ岳の戦いで敗れると、北の庄城へと追い詰められてしまいます。






この時、勝家と共に北ノ庄城に篭城したのが、この方。






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織田信長の妹、お市の方です。






政略結婚した最初の夫、浅井長政を兄・信長に討ち取られたお市の方は、


しばらく尾張の清洲城で過ごしていましたが、


信長の死後、再婚相手として、大きく年の離れた柴田勝家を選びます。






将来の事や娘達の事、様々な事を考えれば、


ずっとお市の方に思いを寄せ続け、


しかも天下人に一番近い立場にあった羽柴秀吉を選んだ方が良かったように思えますが、


兄・信長の築いてきた権力を強奪するような秀吉のやり方に反感を持ったのに加え、


浅井長政が討ち取られた時に織田軍の指揮をとっていたのが秀吉だった、という恨みもあったようです。






母・お市の方と共に、勝家と運命を共にする事になったのが、


大河ドラマでも有名な、この三姉妹。






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茶々の、いわゆる「浅井三姉妹」






最初の父親である浅井長政も、織田軍に城を取り囲まれ、


籠城の末に命を落とす事となりましたが、


二番目の父親である柴田勝家も、また敵軍に城を取り囲まれてしまい、


三姉妹は二度目の篭城を経験する事になります。






そして、結末も同じ道を辿る事となります。






敗戦を悟り、三姉妹を城外に逃した勝家は、妻・お市の方と共に自ら命を断ってしまいました。






勝家の死と共に、北の庄城には火が放たれ、建物は全て焼失。


その跡地には新しく福井城が建てられ、


かつての北ノ庄城の面影は、柴田神社の一部にある僅かな石垣が残るのみです。






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