狂犬病予防月間 | 大橋動物病院(幸手市)のブログ

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動物取扱業登録 第71-0132号


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 4月というと狂犬病の集合注射が行われる季節です。すべての飼い犬は市町村への登録と毎年の狂犬病ワクチン接種が法律で義務付けられています。この注射は犬を病気から守るためではなく、人間を守るために万が一狂犬病が発生したときに犬の間で広まらないようにするためのものです。


 昭和33年を最後に日本では狂犬病の発生はありません(私が産まれる二年前まではあったということですガーン)。しかし、ロシアの船では犬を乗せる習慣があったり、密航者が検疫を通らず動物を連れてくることもあり、日本でも狂犬病はいつ発生してもおかしくないのです。世界中のほとんどの国で狂犬病は発生しており毎年5万人の人間が亡くなっています。日本人旅行者の多い韓国、タイも狂犬病常在国です。海外では絶対に動物には触れないようにしていただいたほうが懸命です(狂犬病はすべての哺乳類が感染します)。


 海外で動物に咬まれたらすぐに現地の病院に行ってください。感染すると人間もほぼ100%助かりません。それだけ怖い病気だから法律で制定されているのですね。


 狂犬病ワクチンは動物病院では一年中接種できます。集合注射にご都合の悪い方は病院で受けてください。私も今月は集合注射に出張する日がありますので、ご来院の前にはフリーダイヤルにて診療時間をお問い合わせください。