さる9/1、霞町音楽堂でピアノ発表会が催行されました。

台風と重なり、関西に住んでいる方は交通手段がなく、泣く泣く出演を取りやめざるを得なかった方もいらっしゃいました。


 私は関東住まいで、沿岸部ではないので

九州、四国、東海地方ほどの大被害はなく

発表会当日は公共交通も動いており、会場に行ける派でした。


9.1を本番として、その数週間前に曲を変更することになり、当初弾くはずだった曲より音も取りやすそう!という安直な考えで自分で選曲したのが間違いの元で、

音が取れると、弾きこなすとでは大違いであり

む、難しい....。

曲は同じく愛するショパン先生のワルツ遺作でした。

最初に掲げていた曲を仕上げるにはたくさんのステップ練習が必要であり、

早く弾ければそれでいい...のではなく

私には課題山積でした。

 それでも、先生がお仕事で渡米する前に一度レッスンしていただいた幻想即興曲の課題を踏まえて、

新たな曲にも活かす!と決めて

臨みましたが1回目のレッスンでは😣😫😩。

また基本からなっておらず、やり直し‼️となり

発表会の2日前にまたレッスンをお受けしたいと願い出る始末。先生は貴重な時間を割いてレッスンしてくださいました。


「先生、こんな直前にすみませんでした。ありがとうございました。」と申しましたところ、

「大丈夫ですよ、毎年直前に駆け込む方はいらっしゃいますから🤗」

Ah....si, Diva.

と思ったことは言うまでもありません。


 そしてまた先生のおかげで改善され、

レッスンから帰宅すると、すぐ防音室へ駆け込み復習です‼️

これをしないと進歩は全くありません。先生は動画撮影許可も出してくださっているのでレッスンは動画。先生のアドバイスの声と、私の音、先生のご指示、など、すべてが入っていますが

それに頼らず、まずは記憶しているところを全部箇条書きで書き出し、

実際に弾いてみる。

そして一通り復習練習をした後、楽譜を見ながら1時間、ご指示のチェック漏れがないかをチェック。午前0時は過ぎます。

ピアノはこれが出来ることが素晴らしい。



 声楽では喉をを沢山使って帰宅して復習は、やれたら◯。声帯が楽器なので(身体ぜんぶです、はい。)自分の体を知って、練習することが大切です。


発表会当日、9/1も深夜となり、丑三つ時を迎えていました。

その時間までアップライトピアノの弱音機能も使いながら練習。

なぜなら、出来上がっていないから。です。


ほとんど寝かかっていた夫を起こし

「私には決めたことがあるの!宣言させて欲しい。

昨日の発表会、どう転ぶかわからないほどの出来なの。

だから決めた!

私は今日‼️清水の舞台から飛び降りる‼️覚悟で臨むわ。」


(面倒くさい妻ですよね...自分だけで覚悟を決めて腹を括って臨めばいいのに

聞いてほしくて仕方ないという...)


そして、そこから数時間睡眠を取り、

娘の出番がとても早いので、

それを数時間後に控えた頃のこと....


なんと私は、ピアノ演奏日の朝にaccidentに遭ってしまいました。


私は元々頚椎が弱く、(元阪神タイガース、レッド・スター赤星選手と同じ😢 で爆弾みたいなものです。赤星選手、大ファンでした...)

頚椎だけでなく、その下も「むちうち」に遭ってしまい。

移動不可。車に乗って病院も痛くて無理。

手は上がらない。

ということで

発表会出席断念の道を選択せざるを得ませんでした。


そして、心配してもらって治るものではないので

「お母さんは病院に行けば大丈夫だから!

お父さんに会場まで連れて行ってもらって

お母さんの分も頑張ってきてほしい。

お母さんはずっと貴女の練習を聴いてきました。

きっとやり遂げられます‼️

思い切って弾いてきなさい。💞

You can do it !」

と娘に告げました。(そこは痛いのを我慢して笑顔とキリッと)


娘の心に響いたのは 不思議なもので

「お母さんの分も、わたし頑張ってくるから‼️」でした。

そして勇気一つをともにして 娘と夫は会場へ向かいました。


骨が折れているかは判りませんが(折れてたら麻痺が起きるだろう。)まずは整形外科のある総合病院へ。

レントゲンを撮っていただき、整形外科上、骨に問題はありません。そんなに痛いのに特にできることはないので痛み止めと湿布を差し上げます。

で帰宅指示。


やっぱりなー。骨の細かいところは整形外科では大きく歪んでいなければ正常範囲とみなされるから....


 よし!次の手だ!


ちょうど発表を終えた娘と夫が帰宅してくれました。

少し休憩してもらって

本命の整骨院に....Go!


そこの院長先生はゴッド・ハンドで

もう10年以上診ていただいており、

妊娠中も手技のみで大きくなったお腹を支えきれなくなった股関節を治してくださり、

お腹の娘とも会話していました。

先生が手技でゆっくり矯正すると、娘が動き

骨盤のことを知り尽くした院長は

「ああ、この角度はお腹の中でもいやなんだね。では違う方向からお母さん治すからね。」と娘に語りかけ、違う面から手技をすると

「これは苦しくないみたいだね。よかった。もうすぐ終わるからね。」とお腹の娘に伝え。

何と!出産2日前までおせわになりました。

頸はお腹からは遠いので凄い手技で治してもらって出産に臨みました。


 その院長にまずは立って挨拶しつつ

頸です。頸と右半身が...痛くて生きていられません。

はい。ここから立っているのを見て、右肩が前に出ていますし、右半身がストレートなので

そうでしょうね....


Tシャツの上から触診していただき、はい、むちうちの時の首の位置と肩、腕、頭、

それもチャップリンみたいな腕で、右を庇おうとして、尚且つ顔は左上を向き、顎から捻っている感じで....

こんな感じです。と現場に居なかったのに再現してくださり、いつもながらおおーーー

確かにこれはいつものfeliceさんの着頸の状態とは違います。ちょっと特別なアクシデントでしたね。

 自力で治せましたか?

残念ですが無理です。


先生、わたし、今日の発表会欠場したのです。

この状態ではやむを得ませんよ。


先生、参考までに私の頚椎は何番当たりがどうにかなってましたか?

2番が少し後ろにずれてました。


でも先生、これって整形外科では...

はい。正常範囲だとみなされます。

ええっ?こ、んなに、痛いのに😣ですか?

はい。折れてるかどうかがポイントですから整形外科は。

 ですよね。

では近所の整骨院に行っていたら見抜けるわけないですよね。

 だと思いますよ。そんなに痛いならと、電気をかけてほぐして、湿布しておしまいでしょう。


こ、怖い。

アクシデントがあった骨や筋肉や靭帯を元の正常な位置に戻すのが治療なのだが

出来る人は一握りも居ない。

つまり、むち打ちしてずれている状態のまま固定され、固まらせてしまうという悪循環に陥り、

最悪なことになる。


院長が居てくださってよかった。


私を慰めるように院長はこうおっしゃった。


「feliceさんはピアノの舞台に立つ前に、

先に清水の舞台から落ちちゃったのですね...」


そう、その通りなのだ。

覚悟を決めた清水の舞台は

別の意味で先に飛び降りてしまったのだ...,


実に私らしい人生だと云えよう。


了。