えっと、たぶん最後のトピックになります。
就職が決まり、旅行気分からは抜けてきてしまったので。
これだけは書いておきたかったなというのが、このテーマ。
いくつかアフリカの国立公園を見る中で、
現地のとても良く勉強しているガイドさんに聞いた話なのですが
「オカバンゴデルタという湿地帯意外では、保護地区意外で野生というのは残っていない」
という事を聞き衝撃を受けました。
オカバンゴデルタは巨大湿地帯なので、普通には人は入り込めない場所。
つまり、人が入り込めるところに野生は残されていないということ。
アフリカに来るまでは、僕はここは大陸ごとサファリパークみたいなところで、
人はライオンとかと戦いながら生きていると思っていました。
しかし、事実はむしろ保護地区という形にしていない場所では
ほとんど野生の姿は残されていない。
人間というものは、いかに自然と比較して巨大な力を持っているのかと思い知らされました。
本能のまま生きていると、自然をどんどん破壊して人は生きている。
砂漠化に絞れば現代社会からの話ではなく、中国しかり、サハラ砂漠しかり。
長い人類による歴史なわけで。
今回の旅では、本当の自然というのを見てしびれて、
このような自然は残って欲しいと思いました。
でも、どだい自然との共生というのは人間の存在からして難しいもの。
人間の本質として食べていくには、狩もしなければいけないし、
農地も作らないといけない。道具として木も伐採して使いたい。
暖かく過ごしたいし、動力も欲しいからエネルギーも必要である。
普通にやっていれば、人口が増えた分だけ自然は削らないと生きていけない。
昔友人の女の子が言っていた言葉で、グサッて来た言葉があります。
「未来を考えると、暗い未来しか想像できない。
そんな未来を想像すると、不幸になるような環境に出てくる子供は作る気になれない」
僕は、そんな未来にするもんかと本気で思いました。
いまでも思っています。
タイトルの話に戻ると、
これから先も人間がいる場所に本当の野生というのは存在しえないと思います。
でも、自然が十分残るような環境でなければ、
人類は存続し得ないと思います。
僕はこの21世紀はPOINT OF NO RETURNがある世紀だと思います。
(もう破滅に向かうだけのポイントがあるといういみ)
そんな思いを抱きながら、アフリカを旅していました。