一応この投稿にて、旅ブログとしては最後にしようと思います。

(ブログ自体はそのままにし、たまに日常の投稿するかもしれませんが)


2009年4月1日から社会人として新たなるスタートを切りました。

環境にも、農業にも、日常生活にも貢献出来そうな職場です。


心機一転がんばろうと思うので、

旅ブログとしては、ここまでとさせてください。


つたない文章で、内容としても面白みがあるというよりは、

考えてしまうというものばかりだったと思います。


最初はみんなが読んで面白いコンテンツにしようと思っていたのですが、

僕にとって随分と考えさせられる旅だったので、そのままを伝えたつもりです。


そんな内容なのに、読んでいただけた方もいた様なので、

本当にうれしく思っています。


この旅では、大小様々なことを考えましたが、

気負わず等身大で、でも志は高く持ち続けて生きようと思います。


それでは、いままでご愛読いただき本当にありがとうございました。


アデュー



えっと、たぶん最後のトピックになります。

就職が決まり、旅行気分からは抜けてきてしまったので。


これだけは書いておきたかったなというのが、このテーマ。



All Around The World


いくつかアフリカの国立公園を見る中で、

現地のとても良く勉強しているガイドさんに聞いた話なのですが


「オカバンゴデルタという湿地帯意外では、保護地区意外で野生というのは残っていない」


という事を聞き衝撃を受けました。


オカバンゴデルタは巨大湿地帯なので、普通には人は入り込めない場所。


つまり、人が入り込めるところに野生は残されていないということ。


アフリカに来るまでは、僕はここは大陸ごとサファリパークみたいなところで、

人はライオンとかと戦いながら生きていると思っていました。


しかし、事実はむしろ保護地区という形にしていない場所では

ほとんど野生の姿は残されていない。


人間というものは、いかに自然と比較して巨大な力を持っているのかと思い知らされました。

本能のまま生きていると、自然をどんどん破壊して人は生きている。


砂漠化に絞れば現代社会からの話ではなく、中国しかり、サハラ砂漠しかり。

長い人類による歴史なわけで。


今回の旅では、本当の自然というのを見てしびれて、

このような自然は残って欲しいと思いました。


でも、どだい自然との共生というのは人間の存在からして難しいもの。


人間の本質として食べていくには、狩もしなければいけないし、

農地も作らないといけない。道具として木も伐採して使いたい。

暖かく過ごしたいし、動力も欲しいからエネルギーも必要である。


普通にやっていれば、人口が増えた分だけ自然は削らないと生きていけない。




昔友人の女の子が言っていた言葉で、グサッて来た言葉があります。


「未来を考えると、暗い未来しか想像できない。

そんな未来を想像すると、不幸になるような環境に出てくる子供は作る気になれない」




僕は、そんな未来にするもんかと本気で思いました。

いまでも思っています。



タイトルの話に戻ると、

これから先も人間がいる場所に本当の野生というのは存在しえないと思います。


でも、自然が十分残るような環境でなければ、

人類は存続し得ないと思います。



僕はこの21世紀はPOINT OF NO RETURNがある世紀だと思います。

(もう破滅に向かうだけのポイントがあるといういみ)



そんな思いを抱きながら、アフリカを旅していました。

コロンビアは行ってみたい国の一つでした


というのは、以前コロンビアでお勤めされていた日本人の方が誘拐され、

殺害されたニュースもあり、


曰く、世界一誘拐が多い国

曰く、殺人される人数は、世界トップクラス


などなど、


そのような国で、人々はどのように暮らしているのか・・・

どういう感性を持っているのか・・・


というのを感じたいと、思っていました。


時期的にピンポイントで政情不安もあり、

滞在できたのはボゴタでの一週間ちょっとなのですが、



All Around The World

人々は優しく、親切で

穏やかな空気が流れていました。


結局殺人や、誘拐をするのはゲリラ、ギャング達

国体がなっている国では、軍隊や警察もあるかもしれませんが・・・


本質的にはこんな優しい人たちの中でも、このようなゲリラが生まれる。

背景は、貧困のなかでの格差に対して立ち上がった人たちが作ったものみたいです。


しかし、結局資金繰りのために麻薬に手を出し、

現在はただのゲリラになっている。


世の中きれい事だけを言っているのも、分っていない感じかもしれませんが、裏技に頼ってしまうと、立派な志から始まってもゆがんだ結果に終わってしまうんだなと感じています。


何はともあれ、本当に親切でよい人だらけでした。

美人大国3Cのうちの一つ(コロンビア、コスタリカ、チリ)と言われている国なのですが、それに関しては「そうかな?」という感じでしたが、とても感じが良く、素敵な女性が多いなという感じはしました。


あと、街サッカーのレベルは高かったです。


p.s.

親しい友人と帰国後話しているときに、友達が発した至言


「百件は一行動にしかず、だよね」


というのを思い出しました。

彼は口だけではなく、見るだけではなく、実際に行動する男です。


昔の偉人が発した言葉も素晴らしいが、

いま、本気で生きている人間の言葉も素晴らしいなと思いつつ、

これを書いている今、


一行動>百見>一万聞


なので、人の言葉を思い出すのも大事だが、

行動しなきゃと、思い出した今この頃で、ぼちぼち就活中です。


本当に不景気で、20社以上応募していたのですが、ずっと無しのつぶてでした。でも、昨日ようやく書類選考が通り、一社面接の場を設けてくれるみたいです。


バブル崩壊以降をもろに見てきている世代なのでこの状況は驚きはしませんが、本当に大変な時代なんだなーって実感しています。


働いている人も、ニートの人も、

こんな時代ではありますが、一緒に時代を盛り上げて行きましょう!


日本のテクノロジーも、人材も、アートも

まだまだ世界のトップクラスなんで。


ジンバブエではハイパーインフレが進んでおります(2009年1月現在年間インフレ率は約2億3000万%)。毎日ものの値段が違い、「昨日500円だったラーメンが今日は600円」という感じです。


当時、20ドルを代えたら札束で返ってきました。

(通貨を新しくして、一ヶ月も経っていなかったのに・・・)


All Around The World


しかし、そんな大変な生活の中、みんなすごく助け合って生きている!


お金というは、人類が発明したものすごく便利な仕組みですが、

それが意味を無くなっているここで、人間の本質が見られた気がしました。

他のアフリカの国々では、色んな意味で荒んでいます。


さて、タイトルの「1/6000円の価値」なのですが、

ジンバブエで10年パスポートの切替と増補をしてきました。


通常日本では18,500円かかり、海外では現地通貨で換算された金額を支払います。つまり、世界中どこでも「18,500円相当」を支払うことになっています。


ある一定期間で値段の改定をしているのですが、

ハイパーインフレ過ぎて改定が追いついていないのでしょう。


約500万ジンバブエドル、

日本円に換算したら、1/6000円でした・・・


ついつい調子に乗って、一緒にパスポートの更新に行った日本人の方に


「はははは~、今日は俺のおごりじゃー」


と「18,500円相当」を奢ってしまいました。


通貨のトリックを使って得をするのはあまり品がよろしくないかもしれませんが、そこに住む方の損にはならないので、アフリカに寄る機会があれば、


「ジンバブエに寄ってパスポートを更新」



「浮いたお金(つまり、18,500円)の一部で、豪遊」


して、現地にお金を落とすのはいかがでしょうか?


現在、あまりにもひどい経済破綻のため、

ほとんど旅行者が寄り付かない状態になっています。


但し、基本的にはジンバブエの方はおだやかで、親切な方ばかりですが

状況が状況ですので強盗もいます。行かれる方は、


夜一人で出歩かない

出来るだけ複数で行動


などをして、気をつけてください。僕はまったく気をつけていませんでしたが、被害に会われている方は多いので。


こんな経済状態の中で、物乞いが少なく、誇り高く助け合って生きている!

行く価値ありです!



帰国して早一ヶ月が経ちました。


ここ一ヶ月は、おばあちゃんに会ったり、兄貴とベロンベロンになるまで飲んだり、

友人と会ったり、両親とずっとコーヒーを飲みながら話したりしていました。


こんな時間が、自分の人生に与えられた幸せを噛み締めつつ、

この期間に今回の旅を消化していました。


そんなこの一ヶ月で消化したもの・考えたことをまとめてみました。

テーマは三つ


1. 旅に出てどう変わったか

2. 何故旅に出たか

3. この先どうしていくか


ちなみに、ビジネスを始めたらもう旅気分は忘れてしまうと思うので、

それまでは、ぼちぼちと印象に残ったエピソードを載せていこうと思います。